この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

映画秘宝四月号は本日発売♪

2010-02-24 22:07:16 | 映画秘宝
 映画秘宝四月号は本日発売♪
 っていうのは嘘で、九州では昨日発売でした。
 何でそんな嘘をつくかというと、単に「映画秘宝は昨日発売♪」というタイトルだとしまらないなと思って、、、人間、つまんない理由で嘘をつきたくなることもありますよね!?(同意を求めない)

 今月号の最初の特集は『コララインとボタンの魔女』公開記念、「人形アニメの狂った世界へようこそ!」。
 先週の土曜日に『コラライン~』は観に行ったばかりですが、出来たらこの特集は観に行く前に読みたかったです。
 人によっては映画は予備知識なしに鑑賞したいという方もいるかもしれませんが、自分はその真逆。
 映画は出来る限り情報を仕入れてから観る主義です。
 極端な話、オチが事前にわかっていても構わないですね。
 オチがわかったぐらいでつまんなくなる映画ははっきりいってその程度ってことですよ。
 『コラライン~』に関していえば、
>ベッドの下を覗き込む場面は特別で、ものすごく細かく動かしているからね!
 なんて情報、いわれないとわかんないしね。

 今月号の特集で一番納得行かなかったのが「『アバター』にあなたはだまされている!?」かな。
 基本的に映画秘宝で駄作がめった切りにされるのは読んでいて溜飲が下がるというか、気分がスッキリするというか、すごく好きなんだけど(なので『日本映画縛り首』が終わったのは非常に残念)、この特集で挙げている『アバター』の問題点はことごとく別に問題でも何でもないじゃん、と思えました。
 例えば、論者は、『アバター』は人物描写が薄っぺらい、物語に中身がない、SF的な設定がいい加減だ、って指摘しているんだけど、確かにその通りではあるんだけどさ、でも仮に『アバター』の人物描写が密になり、物語がきちっとしたものになり、SF的に完璧になったとしても、そのせいで上映時間が五時間を超える超大作になったら、そんなの誰も観ないでしょ、っていいたくなります。
 そもそも『アバター』は映画というより映像体験であり、アトラクションなんですよ。
 アトラクションに人間ドラマを求める方が間違ってる。
 特集では、『アバター』を鑑賞するためのインフラが整っていないということも問題視していて、確かに『アバター』を鑑賞するために最適なIMAX方式は日本ではまるで普及していないのが現状だけど、それは別にジェームズ・キャメロンの責任でも何でもないよね。
 さらに、ジェームズ・キャメロンを、本当に映画好きなら『タイタニック』からの十年でもっと映画を撮っているはず、とこき下ろしてるんだけど、キャメロンは『アバター』を撮影するために機材の開発から始めてるんだよ?そこから始めてたら、そりゃ十年掛かったとしても不思議はないと思う。
 勘違いして欲しくないのは、自分は殊更『アバター』を擁護しようという気はないってこと。
 純粋に映画として比べれば、『インビクタス』の方がよっぽど面白いし、よく出来ていますよ。
 それでも『アバター』は3Dアトラクションとして、体験する価値は充分あると思っています。

 後は、『ハート・ロッカー』公開&オスカー・ノミネート記念で「キャスリン・ビグロー徹底研究」や「韓国暴力映画の系譜」、「2010年海外ドラマ最新情報」なんかが面白く読めました。
コメント (2)
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