この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

あとがき。

2007-02-23 23:59:49 | 戯言
 えっと『静寂に充ちた世界』のあとがきです。
 ショートショートにあとがきもへったくれもあるかよ、と思われる方もいるかもしれませんがご容赦を。
 何だか、こんな作品を書いて(精神的に)大丈夫?みたいに心配してくださった方がいたのですが、執筆の最中はいたって平常心だったので、ご心配なく。
 っていうか、小説の執筆は冷静じゃないと出来ないんです。
 冷静っつーか、計算高いっていうか。計算高いっていうのもちょっとニュアンスが違うんですけどね。
 例えば文章において大切なものは表現力や語彙、その他諸々あると思うんですが、リズムっていうものも大切なんですよ。
 『静寂に充ちた世界』でいえば、冒頭からの文末が「充ちている」、「丁度よい」、「巡らせた」、「尽きなかった」というふうに現在形と過去形が入り混じってます。
 これは純粋に文法的にいえば「充ちている」、「丁度よい」、「巡らせる」、「尽きない」というふうに現在形か、もしくは逆に「充ちていた」、「丁度よかった」、「巡らせた」、「尽きなかった」というふうに過去形で統一した方が正しいと思います。
 しかしながらどちらか一方に統一すると文章のリズムが単調になっちゃって読みにくいんですよね。
 適度に過去形と現在形を織り交ぜた方が文章にメリハリがつくんです。
 でもどの文末が過去形で、どの文末が現在形がいいかなんてもちろん決まりなんてものもないですから、結局フィーリングの問題なんですけど、どちらがいいか、計算しなくっちゃいけないんです。
 二行目の「丁度よい」も「丁度よかった」がいいんじゃないかって最後まで悩みました。最終的には「丁度よい」の方が文章として切れがあるだろうと判断しましたが、どうなんでしょうか。
 どちらかというと精神に変調を来たすのは(っていう言い方も大袈裟ですが)、書き上がったあとですね。
 こんなつまんねー作品、誰も読みゃしねーよ、みたいに、やさぐれたことを考えちゃいます。
 この作品も前の日の日記で「誰も読みたいって人がいなかったらアップしない」って書いてて(削除しました。笑。)、実際誰も読みたいって人が現れなかったら破棄するつもりでした。幸い現れてくれたけれど。
 あとこの作品、実は一題小噺なんです。いや、元々は三題小噺を執筆する予定だったんですけどね。HPの掲示板の切り番企画で、切り番を踏まれた方は報告してください、その際お題を指定してもらうと三つ揃った時点でそのおだいに沿ったお話を書きまーす、ってやってたんですけれど、これがもう誰も報告しないの!見事に企画倒れでしたね。我ながら企画倒れの鬼。笑。
 で、唯一指定してくださった方のお題が『雑音世界』だったんです。『雑音世界』のままでは作品にしにくいので発想を転換して静寂に充ちた世界のお話を書いたっていうわけなんです。
 ですから、あまりテーマ的に深いものがあったというわけではなく、無論狂気に駆られて書いたというわけでもありません。
 ま、あとがきはこんなところかな。
 あとがきが本編より長くなってどーするって感じですね。笑。
 一応掲示板の企画は引き続きやってますので、切り番を踏まれた方はお題を指定してくださいね。
 今度こそ三題小噺を書いてみたいなぁ・・・。
コメント (6)
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