製造業＆サービス業

日銀の３月短観は、製造業と非製造業で明暗が分かれた。
原材料高や海外経済の減速で製造業の景況感はじりじりと悪化
を続ける一方、非製造業はコロナ禍前の行動制限の緩和で堅調
だった。ただ、先行きは欧米の利上げや金融不安などの不安
要素は多い。
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埼玉県の「石川金属機工」社長は、「原材料の高止まりを前提
に計画を立てるしかない。もう少し受注が増えないと、経営は
ギリギリのままだ」と苦しい胸のうちを話す。同社は従業員約
５０人で、護衛艦の部品などを手がける。原料などの仕入れ価
格は２年前に比べて２～３倍、光熱費も２倍に値上がりした。
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非製造業ではインバウンド（訪日客）が本格的に回復している
ことを追い風に、サービス業を中心に改善傾向が続いた。
北海道の観光施設「五稜郭タワー」では、収益がコロナ禍前と
同水準まで回復した。訪日客の急増で外国語対応できるスタッ
フの雇用が間に合わず、翻訳アプリを活用している。
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集客動向が業績に結びつくサービス企業は、堅調に回復してい
る。非製造業で最も景況感の改善幅が大きかった「小売り」は
、百貨店やスーパーなどの買い物客が増えた影響で業績が回復
に向かっている。一方で、輸送費の高騰が響く「運輸、郵便」
は悪化した。ただ、物価高による消費の低迷や光熱費の高騰を
不安視する声が強まっており、大企業、中小企業ともに先行き
には慎重な姿勢が目立つ。






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