ブログ 「ごまめの歯軋り」

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伊吹先生今度は歴史・人権問題発言

2007年02月26日 | 時事問題
asahi.com 2007年02月25日21時21分
「日本は同質的な国」「人権メタボ」と文科相発言
 伊吹文部科学相は25日、長崎県長与町で開かれた自民党長与支部大会で、「教育再生の現状と展望」と題して「大和民族が日本の国を統治してきたことは歴史的に間違いない事実。極めて同質的な国」と発言した。昨年12月に改正された教育基本法に触れて「悠久の歴史の中で、日本は日本人がずっと治めてきた」とも語った。同法の前文に「公共の精神を尊び」という文言が加わったことについては、「日本がこれまで個人の立場を重視しすぎたため」と説明。日本社会は『人権メタボリック症候群』になると述べた。

日本の歴史教育は先生方に何を教えたのか
何かいうほどの大事ではないけれど、唖然とするほど阿呆な話だ。伊吹先生は日本の成り立ちをどう教わったのだろうか。世界に均質民族なんて無い。ダーウインの進化論でも読んだら。鳥も飛んでくるよ、まして人は。いちいちあげつらうのも失礼なので止めておこう。又日本にかって個人主義なんて存在しただろうか。夏目漱石の憂鬱を分ってあげたら。個人主義と人権とは別の問題。「人権」は人として生きる権利のこと、「個人主義」は生き方の問題。先生は憲法で謳われている「人権」を認めないつもりなのか。先生に解説していると文章が長くなるので、次の本を読んでいただきたい。ところでこの先生、文部科学大臣だって?
養老孟司著 「無思想の発見」
養老孟司著 「バカの壁」

漢詩  「春 雨」

2007年02月26日 | 漢詩・自由詩
春雨

細滴霏霏冷透     細滴霏霏と 冷肌を透す

残梅麦隴雨如     残梅麦隴 雨絲の如し

知時小酌便拠筆     時を知り小酌 便ち筆を拠ち 

応候微吟還喚     候に応て微吟 還た巵を喚ぶ

(赤い字は韻:四支  七言絶句仄起式)