ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

就職第二氷河期 自暴自棄になる若者

2011年02月27日 | 時事問題
asahi.com 2011年2月26日23時25分
バス横転後「みんな死ぬぞ」 カバンに就活資料
 大阪から鹿児島へ向けて走行中の夜行バスを横転させたとして、広島県警に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された鹿児島大3年の男子学生、楫田(かじた)優希容疑者(22)が、手提げカバンに会社説明会のパンフレットを入れていたことが分かった。県警が発表した。就職活動が犯行の動機に関連している可能性もあるとみて調べている。

社会が生み出す犯罪を誰が裁けようか、フランスなら暴動化する。 これは騒動なのか個人犯罪なのか?個人犯罪として追求しても何も解決しない。第2、第3の「秋葉原」

前田耕作著 「玄奘三蔵、シルクロードを行く」 岩波新書

2011年02月27日 | 書評
仏教の原義を求めて、長安からガンダーラへの旅 第7回

「大唐西域記」とは (3)
本書が記述するのは巻1と巻2のみであるが、参考までに巻12までの国の名前だけでも御覧あれ。
巻第三
烏仗那国(ウツディヤーナ) 、鉢露羅国 、叉始羅国(タクシャシラー) 、僧訶補羅国(シンハプラ) 、烏剌尸国(ウラシャー) 、迦湿弥羅国(個失蜜、カシミール) 、半蹉国(パルノーツア) 、遏羅闍補羅国(ラージャプラ)
巻第四
磔迦国(タツカ) 、至那僕底国(チーナブクテイ) 、闍爛達羅国(ジャーランダラ) 、屈露多国(クルータ) 、設多図盧国(シャタドル) 、中印度 、波理夜羅国(パーリヤートラ) 、秣菟羅国(マトゥラー) 、薩他泥湿伐羅国(スターネーシヴァラ) 、禄勤那国(スルグナ) 、秣底補羅国(マテプラ) 、婆羅吸摩補羅国(ブラフマプラ) - 蘇伐刺拏瞿羅国(スヴァルナゴートラ、東女国) 、瞿霜那国(ゴヴィシャーナ) 、堊醯掣羅国(アヒチャツトラ) 、羅刪拏国(ヴィラサーナ) 、劫比他国(カピタカ)
巻第五
羯若鞠闍国(カーニヤクブジャ) 、阿踰陀国(アユダー) 、阿耶穆?国(アヤムクァ) 、鉢邏耶伽国(ブラヤーガ) 、賞弥国(コーシャーンビー) 、索迦国
巻第六
室羅伐悉底国(シラーヴァスティー) 、劫比羅伐?堵国(カピラヴァストゥ) 、藍摩国(ラーマ) 、拘尸那掲羅国(クシナガラ)
巻第七婆羅斯国(バーラナシー) 、戦主国(ガルジャパティプラ、ガルジャナパティ) 、吠舍釐国(ヴァイシャーリー) 、弗栗恃国(ヴリジ) 、尼波羅国(ネパーラ)
巻第八
摩掲陀国(マガダ)上
巻第九
摩掲陀国下 巻第十
伊爛拏鉢伐多国(イラーンヤパルヴァタ) 、瞻波国(チャンパー) 、羯朱祇羅国 、奔那伐弾那国(プンナヴァツダナ) 、(東印度 )迦摩縷波国(カーマルーパ) 、三摩国(サマタタ) 、摩栗底国(タームラリプティー) 、羯羅拏蘇伐剌那国(カルナスヴァルナ) 、烏荼国(ウドラ) 、恭御陀国(コーンゴーダ) (南印度)羯稜伽国(カリンガ) 、薩羅国(コーサラ) 、案達羅国(アーンドラ) 、駄那羯磔迦国(ダーニヤカタカ) 、珠利耶国(チヨーダ) 、達羅荼国(ドラヴィダ) 、秣羅矩国(マライコツタ)
巻第十一 僧伽羅国(シンガラ)…セイロン島 (羅刹国) (南印度) 恭建那補羅国(コーンカナプラ) 、摩訶剌侘国(マハラツタ) 、跋禄羯婆国(バルカツチャパ) 、摩臘婆国(マーラヴァ) 、阿釐国(アターリ) 、契国(カッタ) 伐臘国(ヴァラビ) (西印度) 阿難陀補羅国(アーナンダプラ) 、蘇剌他国(スラツタ) 、瞿折羅国(グツジャラ) 、闍衍那国(ウツジャヤニー) 、擲枳陀国 、摩醯湿伐羅補羅国(マヘーシヴァラプラ) 、信度国(シンドゥ) 、茂羅三部盧国 、鉢伐多国(パルヴァタ) 、阿点婆翅羅国 、狼掲羅国 、波剌斯国(ペルシア) (西印度 )臂多勢羅国(ピータシャイラ) 、阿輿荼国(アヴァンダ) 、伐剌拏国
巻第十二
漕矩国(ジャーグダ) 、弗栗恃薩儻那国(ヴリジスターナ) 、覩貨邏故地 、安羅縛国(アンダラーバ) 、闊悉多国(カスタ) 、活国(グワル、クンドゥズ) 、健国(ムンガーン) 、阿利尼国(アリーニ) 、曷邏胡国(ラーグ) 、訖栗瑟摩国(クルスマ) 、鉢利曷国(パリーガル) 、摩羅国(ヒーマタラ) 、鉢鐸創那国(バダクシャーナ、バダフシャン) 、淫薄健国(ヤンバガーン) 、屈浪拏国(クラーンナ) 、達摩悉鉄帝国(護蜜、ダルマスティティ) 、尸棄尼国(識匿、シキーニ) 、商弥国(シャミ) 、盤陀国(蒲犁、カルバンダ) 、烏国(ウサー) 、沙国(疏勒、カーシャ) 、斫句迦国(朱居、カクカ) 、瞿薩旦那国(ゴスターナ)
(つづく)

文藝散歩 森鴎外著 「渋江抽斎」 中公文庫

2011年02月27日 | 書評
伝記文学の傑作 森鴎外晩年の淡々とした筆はこび 第16回

抽斎没後、五百を中心とした渋江氏の物語(5)
*抽斎没後5年は文久3年(1862年)である。
成善は7歳で多紀安琢の素問の講義に通った。井沢柏軒が将軍家茂に従って京都に入り病を得て没した。54歳であった。山崎美成が没した。67歳であった。抽斎の蔵書仲間で、書の借り貸しの親しい間柄だった。
*抽斎没後6年は元治元年(1863年)である。
森枳園が「躋寿館」講師をもって幕府直参となった。
*抽斎没後7年は慶応元年(1864年)である。
6男翠暫が11歳で夭折した。留守居役比良野貞固の妻かなが没した。49歳であった。周囲で再婚を勧めたが貞固は固く辞した。
*抽斎没後8年は慶応2年(1865年)である。
海保漁村が没した。69歳であった。成善10歳は海保竹逕の弟子になった。竹逕は養父の伝経盧だけでなく躋寿館、間部家、南部家で講義をするなど大変繁盛していた。抽斎の姉須磨の娘延は亡くなっていたが、次女の路が飯田孫三郎の嫁となって湯島天神前に住んだ。
*抽斎没後9年は慶応3年(1866年)である。
川口で医師をしていた矢嶋優善33歳が江戸に戻って五百の家に同居した。
(つづく)

筑波子 月次絶句集 「霞浦春雲」

2011年02月27日 | 漢詩・自由詩
江水縦横万里風     江水縦横 万里の風

鶯啼高下入晴空     鶯啼て高下 晴空に入る

梅花淡白春雲碧     梅花淡白 春雲碧に 
 
霞浦山青海日紅     霞浦山青く 海日紅なり


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(韻:一東 七言絶句仄起式  平音は○、仄音は●、韻は◎)
(平仄規則は2・4不同、2・6対、1・3・5不論、4字目孤平不許、下三連不許、同字相侵)

CD 今日の一枚 ストラヴィンスキー 「ヴァイオリンとピアノの作品集」

2011年02月27日 | 音楽
ストラヴィンスキー 「ヴァイオリンとピアノの作品集」(CD 2枚組)
①イタリア組曲 ②ディヴェルトメント ③バラード ④デュオ・コンセルタント ⑤タンゴ ⑥エレジほか8曲
ヴァイオリン:イザベル・ファン・クーレン ピアノ:オッリ・ムストネン
DDD 1987 PHILIPS

ロシアのストラヴィンスキー(1882-1971)のバレー音楽の小品集