ブログ 「ごまめの歯軋り」

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公害認定に政治決着とは異なことをおっしゃる

2007年01月01日 | 時事問題
asahi.com 01月01日14時08分
水俣病救済、夏にも政治決着 与党PTが最終案向け調査

 水俣病の未認定患者救済策を検討している与党プロジェクトチームは、当初目指したすべての被害者が同意できる「全面解決」を断念した。同チームの園田博之座長(衆院議員)が朝日新聞の取材に、「新たな救済策に不服があれば司法の場で解決してもらうしかない」と答えた。 調査結果をもとにまとめる救済策は、260万円の一時金や医療費、療養手当を柱とした、95年の政治決着の条件が基本線になるとみられる。
これに対し、損害賠償を求めて国などを訴えている原告側の園田昭人弁護団長は「国や熊本県の責任や水俣病の病像をあいまいにした救済策では納得できない被害者が確実にいる。調査で全容解明しなければ、政治決着と同様に、潜在患者が積み残されてしまう恐れもある」と反発する。

水俣病患者救済の政治決着とは何のことだ!政治決着とは相手政治勢力との妥協点を見出すこと。弱い患者相手に政治決着とは切捨てご無用ということか。強権で打ち切り宣言ということだ。

日本の公害病の原点である水俣病訴訟は既に公害病認定から45年ほど経過する。未だ全面解決に至らない水俣病救済を打ち切るということは厚生労働省の暴挙であ。社会的弱者切り捨ては1990年代から進む規制緩和の一環で進行する社会的不公正(格差是認策)と表裏一体をなす。救済対象から切り捨てられた弱者は今後無能力者として社会から見捨てられる。恐ろしい社会になる。

その一方水俣病を引き起こした企業「日本窒素」は未だ倒産もせず健在である。何せ賠償金は国が肩代わりしてくれるのだから少しもダメージを受けない仕組みである。どうしてこんなに日本窒素が優遇されるのだろうか。普通の企業なら賠償金で倒産する。姉葉偽装事件でヒューザー、木村建設などはひとたまりもなく倒産した。

日本窒素優遇の秘密は天皇家との関係である。日本窒素の創業者は昔から昭和天皇の閨閥グループに入っているのである。皇太子の嫁さんの雅子さんはこの日本窒素創始者の親戚に当たる。いわば天皇家の閨閥を日本の闇世界の結束というのもおかしいが、確かに闇で天皇家の閨閥は動いている。このお話を信じない方は一度明治以来の天皇家と公候伯子男という貴族社会と政治家との閨閥地図をじっくり読まれると分る。それによって企業は繁栄するのである。

天下の三棚とは? 京都検定

2007年01月01日 | 京都案内
京都の寺院や宮家の別荘には、庭園や茶室、方丈建築、数奇屋作りなど日本独特の美観で作られた空間があります。とくに桂離宮は八条の宮の別荘として1615年に建設され、1883年以来桂離宮と呼ばれるようになった。桂離宮は西洋の美に通じる直線と遠近感に優れ、ドイツの建築家ブルーノ・タウトをして絶賛せしめた。それにたいして修学院離宮はやさしい曲線の美で作られその借景とあいまった美はこれぞ美の極致と言わしめるものがあります。中でも和風建築の粋を床の間や違い棚に見ることが出来ます。写真は桂離宮の新御殿の桂棚です。京都の三棚とは次の三つです。
1)修学院離宮の「霞棚」
2)桂離宮新御殿の「桂棚」
3)醍醐寺三宝院の「醍醐棚」