ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

安部内閣閣僚の不祥事問題は誰が糸を引いているのか

2007年01月10日 | 時事問題
asahi.com 2007年01月10日17時20分
伊吹氏の政治団体も不適切処理 事務所費で飲食代
 伊吹文部科学相(自民、衆院京都1区)の二つの政治団体が05年、家賃のかからない議員会館を事務所としながら年間総額約4700万円を事務所費に支出したと政治資金収支報告書に記載していることが分かった。伊吹氏の事務所は朝日新聞の取材に対し「東京と京都の別の事務所の賃料にあてていた」と説明。両団体の事務所費のうち総額1200万円程度を会食費などに充てていたとも明かし、実体と食い違った経理処理をしていた疑いが強くなった。

asahi.com 2007年01月10日11時23分
松岡農水相、「架空、付け替えはない」 事務所費問題で
 松岡農林水産相は9日夜(日本時間10日午前)、外遊先のパリで、家賃が不要な議員会館に事務所がある資金管理団体が年間2千万~3千万円の事務所費を計上していた問題について、「架空のものだとか、付け替えというのは一切ございません」と記者団に述べ、不適切な経理処理はないと明言した。

安部内閣 欧州外遊の帰国後ピンチ
これまで安部内閣発足後4ヶ月ほどで三名の閣僚と一名の審議会長の疑惑が持ち上がり、今までに二名が辞任した。下に疑惑が持ち上がった人を赤字で記した。行革の渡辺さんは新任ですのであしからず。前任者が辞任されました。最近は伊吹派の事務所費用立て替え問題が特徴的です(税制調査会長は女性問題と議員宿舎利用問題でした)。 
政治家にとっての政治資金処理報告では殆どの議員(閣僚に限らず)に偽報告があると推定される。昔社民党の女性議員が秘書費用偽報告で辞任した。国会議員様は恐らく全員がやりくりで偽報告をしていると思われるが、今の状況はかっての国民年金未納の議員が槍玉にあげられ要職を辞任されたのと同じである。
何処からか情報が政治的意図をもって流出し、追い落としに利用されている。したがって今回の問題もある意図が隠されているはずである。お坊ちゃま安部首相を潰すのは簡単と見込んだ連中の仕業に違いないが、下手をするとたくらんだ人も落とされる可能性がある。皆がやっているのだから、叩けば埃の出る議員さん全員が辞任すれば面白いのだが。

安倍内閣閣僚名簿
総理 安倍晋三(無派閥)     総務・郵政民営化 菅義偉(古賀派)
法務 長勢甚遠(町村派)     外務 麻生太郎(麻生派)
財務 尾身幸次(町村派)     文部科学 伊吹文明(伊吹派)
厚生労働 柳沢伯夫(古賀派)   農林水産 松岡利勝(伊吹派)
経済産業 甘利明(山崎派)    国土交通 冬柴鉄三(公明党)
環境 若林正俊(町村派)     官房・拉致 塩崎恭久(古賀派)
国家公安 溝手顕正(古賀派)   防衛 久間章生(津島派)
沖縄・北方 高市早苗(町村派)  金融・再チャレンジ 山本有二(高村派)
経済財政 大田弘子(民間)    行政改革 渡辺喜美(無派閥)
税調調査会会長
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防衛省昇格で何が変わったか

2007年01月10日 | 時事問題
asahi.com 2007年01月10日01時00分
防衛参事官制度見直しを検討 久間防衛相が表明
 久間防衛相は9日、防衛省発足を受け、省内で文官(背広組)が大臣を補佐する「防衛参事官制度」について、自衛隊制服組を登用するか、制度自体を廃止するなどの抜本的な見直しを検討する方針を記者会見で表明した。同制度は戦時中の軍部独走の反省から導入されたもので、国会と内閣の文民統制(シビリアンコントロール)に加え、背広組が制服組を統制する仕組み。見直しが実現すれば、首相や国会による自衛隊の統制が一層、重要性を増すことになる。

制服組の発言力拡大とシビリアンコントロールは相反するか

 自衛隊の海外活動が本来任務になることや、日米防衛協力課を新設し日米安保体制強化に向けミサイル防衛(MD)も加速されることや、防衛参事官制度見直し、陸上自衛隊に中央即応集団と 「現地情報隊」新設 などの政策が堰を切ったように矢継ぎ早に提案されそうである。
 しかし自衛隊(未だ国防軍ではない)の戦闘能力は本当にあるのだろうか。いやな想定であるがもし北朝鮮軍数10万人が攻め込んできた場合、私は15万人の自衛隊には陸上戦では防御できないと思う。結局米軍に守ってもらうしかない。省に昇格したからと言って別に戦闘力が強化されるわけではない。結局はお飾りの軍隊にすぎない。だけど変に制服組が威張りだしたらまずいのではないか。


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組合員と非組合員(非正規雇用)との連帯を

2007年01月10日 | 時事問題
asahi.com 2007年01月10日07時56分
トヨタ労組、ベア1500円要求へ 前年獲得額上回る
 トヨタ自動車労働組合(鶴岡光行委員長、組合員約5万8千人)は9日、07年春闘の賃上げ交渉で、組合員平均1500円の実質的なベースアップ(ベア)を要求する方針を明らかにした。06年春闘で獲得した、実質ベア1千円を上回る。春闘相場のリード役のトヨタ労組が前年を上回る要求方針を固めたことで、他労組の要求にも大きな影響を与えそうだ。

同じ職場で働く労働者の連帯を

 好況な時期を取らえて、トヨタの労働組合はいまこそ非正規雇用者(請負、派遣、期間限定雇用者など)の待遇改善と正規雇用化促進を組合の運動方針にすべきではないか。非正規雇用は自分達の特権を圧迫するというような差別をするのでなく、組合員の生活を守るためにも非正規雇用者と連帯する必要がある。
 トヨタは物つくりに成功した自動車メーカーである。その物つくりのよき伝統を守り伝えるためにも、同じ職場で働くものの一体とした待遇改善を図ってほしい。これを古い日本的労働慣習といって非難するものがいても、人間の基本的人権に基づいた労働環境が守られないと、将来労働者の資質や経営基盤の悪化になることは必至である。グローバル資本のはげたか式資源略奪が通り過ぎた後には、ぺんぺん草さえ無くなっている事になるだろう。今こそトヨタの経営者と労働組合に訴えたい。
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クラッシク音楽におけるバロック時代とバッハのチェンバロ曲

2007年01月10日 | 音楽
 岡田暁生著 「西洋音楽史」 (中公新書 2005.10)を読んで、チェンバロの左手の通奏低音と右手の旋律独奏の掛け合いが非常に賑やかで、爪で弾く切ない音に聴こえる質感は何処から来るのかを考えた。

 まずバロック音楽史については皆川氏の労作があることは周知であろう。
皆川達夫 「バロック音楽」 講談社現代新書
皆川達夫 「中世ルネッサンスの音楽」 講談社現代新書
皆川達夫 「ルネッサンス・バロック名曲名盤」 音楽之友社 ON BOOKS
中世ルネッサンス音楽史の学者である皆川氏(立教大学教授)の解説は完璧で網羅的である。書かれていないことは何一つない。私は皆川氏の著作から知識を仕入れてきた。

 ところが1昨年秋に出版された岡田暁生著 「西洋音楽史」は非常にユニークな著書で、なんとなく本から音楽が聞こえてきそうな本になっている。作曲家や曲の紹介ではなく、音楽を流れという大きな観点から明確に捉えることができ、音楽の変化が分かりやすく解説されていた。そこで本書より第3章バロックについて概要を纏める。(第3章だけが優れているのではない。本書の全部を紹介したいのだが、目的はチェンバロ曲に限定しているので割愛する。本書を買って読まれることを推薦したい。)

 モンテヴェルディの1600年からバッハの死の1750年までのバロック時代という特徴は、
①大作曲家が生まれ所謂名作が次々と出始めたこと。 
②鍵盤独奏曲、協奏曲、管弦楽曲、オペラなどが始めて登場してくる。 
③三和音(ドミソ)で曲が終わる。長調は(ドミソ)で終わる明るい曲・短調は(ドミ♭ソ)で終わる暗い曲 
④リズムを持つ 
など我々が音楽の基本と考えるルールが確立された時代である。
しかしながらバロック時代の作曲家は現代の人にとってなじみが薄い(メジャーな作曲家が少ない)。またジャンルも19世紀以降の交響曲、弦楽四重奏曲、ピアノソナタなどの前には、バロック時代の宗教曲・合奏協奏曲・トリオソナタ・組曲などは前近代的要素が多い。

 イタリア、フランス、オーストリア、ドイツ南部のカトリック教国におけるバロック音楽の定義は、
①社会的には(音楽のスポンサーは)絶対主義時代の宮廷音楽
バロックは宮廷のための贅をこらした「王の祝典のための音楽」で、オペラ、食卓音楽、舞踏音楽、狩猟音楽、サロン音楽、子女の稽古音楽、葬儀の音楽
②美学的には「情動表現」
 モンテヴェルディに始まるオペラで要求されるのはドラマチック音楽である。そのため定型化したイデオム技法で喜怒哀楽の感情表現をした。
③作曲技法では通奏低音と協奏形式
 低音(チェンバロ、チェロ、オルガン)主導の和音構成に高音独奏楽器(バイオリン、フルート、オーボエなど)が躍動する旋律を載せるスタイルである。ソナタ、協奏曲、管弦楽曲などあらゆるジャンルの基礎になった。異質な楽器による複数の旋律が競い合う協奏的原理が非常に活気あふれる協奏形式を特徴とした。

 一方ドイツ北東部、オランダなどプロテスタント国のバロック音楽は、シュッツを始まりとしバッハを終わりとする内省的で質実な宗教曲に終始したことである。カトリック教国におけるバロック音楽とはあまりに異質な音楽である。同じバロック時代とひとくくりにはできない。「音楽は神への捧げ物」として音楽教師(カントール)であるバッハを頂点(バッハ一人しかいなかった)とする。つまり宗教音楽家バッハ一人対宮廷バロック音楽という関係である。しかしながら音楽の流れという点でバッハを考えると、バッハの対位法(フーガー)、通奏低音、旋律法は既に時代遅れであった。バッハが難しいとされる問題点はその音楽の抽象性(「フーガ-の技法」が典型的、ラベルの「ボレロ」のような延々とした繰り返し)、宗教上の問題(プロテスタント音楽)に在るとされる。ということでバッハは死後直ぐに音楽的流れから置き去られた。しかしながら19世紀前半にはじまるドイツナショナリズムの流れの中で、バッハは再び脚光を浴びることになった。ドイツロマン派がバッハの中に無限のロマンの泉を再発見したことである。古楽演奏によるバッハ(アーノンクールなど)よりもロマン的バッハ(カールリヒターの演奏など)のほうが人気があるのはそういうことだ。

 バッハ チェンバロ曲
私が聴いたバッハのチェンバロ(ハープシコード)曲は以下である。
「インヴェンションとシンフォニア」  BWV772-801 グスタフ・レオンハルト演奏 1974 BMG
「イギリス組曲」  BWV806-811 グスタフ・レオンハルト演奏 1985 EMI
「フランス組曲」  BWV812-817 グスタフ・レオンハルト演奏 1975  BMG
「パルティータ」   BWV825-830 グスタフ・レオンハルト演奏 1968,1964,1970,1963 BMG
「クラヴィーア練習曲集 第二巻」  BWV831 グスタフ・レオンハルト演奏 1967年 BMG
「平均クラヴィーア曲集 第一巻、第二巻」 48の前奏曲とフーガ  BWV846-893   グスタフ・レオンハルト演奏 1972 BMG
「イタリア協奏曲」  BWV971 グスタフ・レオンハルト演奏 1967年 BMG
「プレリュード、フーガとアレグロ」  BWV998 グスタフ・レオンハルト演奏 1967年 BMG
「フーガの技法」  BWV1080 グスタフ・レオンハルト演奏 1969年 BMG

 チェンバロ演奏はグスタフ・レオンハルトで聴き、ピアノ演奏はグレン・グールド、ガブリーロフ、シッフ、ブレンデル、コチッシュで聴いてきた。チェンバロとピアノは全く違う楽器なので比較することは出来ないが、ピアノはやはりロマン派以降の楽器であるため演奏はロマン的に聞こえる(グレン・グールドは異質)。ところで問題はチェンバロ演奏の方なのである。チェンバロはご存知のように青銅製の線を爪で引掻く楽器である。いわばギターやリュート、大正琴に近い弱い金属音である。音色からして劇的効果は期待できない。やはり主役にはなれない音である。バロック時代にも通奏低音として低音をリードする楽器であった。恥ずかしながら、白状するが私は楽器音痴なのであんな弱いちゃらちゃらした音がどうして通奏低音なのか理解できなかった。しかしソナタではしっかりリードしているではないか。独奏楽曲としてのチェンバロ曲は、基本的には耳に障る音であるが、活気あふれる音になり、又愛らしくも感じる。これがバロックだという気がしたから不思議だ。つまりチェンバロの鳴っている曲がバロックそのものだ。
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京都五山とは? 京都検定

2007年01月10日 | 時事問題

1386年 足利義満は南禅寺を別格として五山の上におき、次の順に五山を定めた。

1)天龍寺 2)相国寺  3)建仁寺 4)東福寺 5)万寿寺(現在は存在しない。東福寺の塔頭に含まれる)

なお京都には禅寺として、妙心寺、大徳寺などの大寺があるが義満の定めた五山には含まれない。

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