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七年越しのショウ。

 今日は、ひとつの念願が叶った!というオハナシ。

 実は私、過去7年程の間は仕事の関係で
日・祭日・年末年始・お盆・GW・SWは全てが仕事でした。
土曜日の休みだけは極希にあるものの、希望して取れるものではなく。
当然有給なんて使えないで消される会社だったので、
土日ばかりのイベントを羨ましく思ったものです。
 
 
 
 そんな今回。遂に行くことが出来ました
【 東京モーターサイクルショー2010 】!

 それでは出発。
この手のイベントにRothmansCBRで行くと色々面倒なので(笑
電車で行くことにしました。総武線快速で新橋まで、そこからゆりかもめです。

 ゆりかもめはこんな感じの変わった電車。(動画)



 多くの春休みの親子連れが、嬉しそうに乗っていました。
国際展示場正門駅を降り、数百m程渡り廊下を進むと不思議な建物が見えます。

01_bigsite

 ここに来たのは3回目ぐらいかしら。
毎度このカタチに圧倒されますね~

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 看板。
この辺りまで来ると、電車で来た癖にライダー装備な人がちらほらと。
斯く言う私も、ヘルメットを持ってライジャケにシューズという出で立ち。
理由は後述しますが、『 こんな事もあろうかと… 』ってヤツですね。 
 
 
 入り口で当日券を購入し、建物内部をフラフラと見て回ります。
というか、ここの中死ぬほど暑いです・・・。
半裸に近いおねーちゃん用の空調なのかもしれませんが、
冬にも対応するライディングジャケットを羽織ったままでは20分ほどで汗だくに。
メットも持っているので、脱ぐわけにもゆかず暑くて死にそうでした。
夏場にこんな場所に来たら死ぬんじゃないでしょうか・・・。

 館内を端から、
KTM、Ducati、ハーレー、Kawasaki、SUZUKI、HONDA等々と見て回ります。
なかにはインディアンなんていう変わり種も。
1台500万円からの高級バイクのようで、流石にどうかとは思いますが。

03_maker_list

 モーターサイクルショーは、展示されている多くのバイクに跨れるのも魅力。
私自身が写っている写真こそUpload出来ませんが(笑 
XB12R、ZX-10R、GSX-R1000(L0)、グラディウス、VFR1200Fと来て
BMW S1000RR、CBR1000RR(SC59)と跨らせて頂きました。

 そして、一番テンションが上がった、というか沸騰したのは

04_rc212v

 RC212Vですってよ奥さん。
それも、億は下らない本物のMotoGPマシンに跨れちゃうのです!!!
ゼッケンNo.2ということで、ペドロサ車のようです。

 跨ってみると、恐ろしいまでのしっくり感。
ポジションに関しても非常にラクで、少なくとも私のCBR1000RRより操り易いポジション。
思い出すと、一番気に入っていたNSR250Rの自分用に合わせた状態に近いもので、
ペドロサ選手は小柄で私とそこまで身長が変わらないのも理由かもしれません。

 車体サイズは、400ccのレプリカに近いサイズでCBR600RRよりも1.5周りぐらい小さく
CBR1000RRよりは2周りぐらい小さい感じでした。NSRよりはちょっと大柄。
このバイクが、
車重150kg以下で最低210PS以上出ているのですから楽しくないわけありません。
やっぱり、MotoGPマシンは別格なんですね~。いい体験をさせて頂きました!
 
 

05_yzrm1

 多数のカメラ小僧(オッサン率高し)が、
後ろのステージのおねーちゃんに、ファインダー越しの熱視線を注ぐ中。
私はというと、完全にアウトオブ眼中(死語 でYZR-M1に夢中♪
 今回のショーで撮った100枚を超える写真を見返すと、
おねーちゃんは一人も写っていませんでした(笑

06_m1mecha

 どうみてもこの画像の方が圧倒的にエロいでしょう!
つーか、モーターショーに何見に行ってるんですかアナタ達。
 
 

07_rsv4

 ”もし、私が今新車でバイクを買うなら”の筆頭、RSV4もありました。
このバイク、掛け値なしにカッコイイですよね♪HONDAさんもこれぐらい・・・。
 
 
 
08_blembo

 blemboのブースには、えらくカッコイイ感じのバイクが。
よく見ると、これはSUZUKIのGSX-R1000ですね。
カラーリングでここまで印象が変わるのも凄いです。
国産SS全てにある” 安っぽさ ”が払拭されていますね。
 
 
 写真は示せませんが、
BMWのS1000RRはYAMAHAのR1に近いコンパクトで負担の少ないポジションでした。
RC211Vと、SC59型CBR1000RRは、カタチは似ているものの全くの別物。
1000ccで横に長い直4を囲うフレームは大きすぎです。
 ZX-10Rと、GSX-R1000(L0)は比較的近い印象でした。
R1000は今期のL0型より、旧来の設計から大幅な転換を図っていますが
SSとしての方向性は漸く健全化した気がしますね。今までのは隼的でしたので。
 
 
 それと、かなり驚いたのがVFR1200F。
CBRより100kg近く重く、車幅も現行のCBRより10cm近く広いファットで大柄な
スポーツを排除した純然たるツアラーバイクですが、
その見た目とは裏腹に【 恐ろしい程足つきがよい 】のです。

 サスペンションがかなりソフトに設定されて沈み込む事もありますが、
上から見ると、まさに砂時計の様なデザインになっており
股間部分のフレームが極端に狭く、絞り込まれているので足が降ろしやすいのと
そもそもシートの高さが非常に低い(790mm)ので、
”CBR1000RRでは片足爪先がギリギリな私の身長でも、
 VFR1200Fだと、片足がべったり踵まで。反対側の足も土踏まず手前まで着きます”
 これはまさに特筆モノ。
今まで大型バイクを”大きいから”と自信がなく乗れなかったオジサンや
小柄なツーリングライダーさんにはまさに朗報なのではないかと思います。
この足つき具合では、少なくとも足が届かなくて立ちゴケすることはないでしょう。

 確かに、今の私には魅力の無いバイクですが、
20年ぐらい歳をとると、きっと欲しくなるいいバイクなんじゃないかというのが感想。
  

09_vfr800p_2

 そうそう、警視庁コーナーもありました。
ブースも小さく、VFR800PとCB1300Pが展示されているだけでしたが
認知度の低いメーカーのブースに比べるとかなりの混雑具合で大人気。
お子様連れが多いのも、なんだか微笑ましい雰囲気でした。
白バイって子供目線で見ると、本当に格好いいですものね~♪
 こっちのVFRもスポーツツアラーですが明らかに新型とは違います。
新型のVFR1200Fには純粋な子供が憧れる要素があるのでしょうか。
売るための方便だけではなく、その辺りも大事なポイントだと思うんですよ。

 初めて知ったのですが、
フロントフェンダーの”交機”の文字ってライダー向きの方向なんですね。
GPマシンなんかのスポンサーロゴは、お客様向きなのでちょっと不思議でした。
 
 
 
 そんな館内も、異常な暑さと戦いながら一通り見えた所で
ちょっとだけ気になってはいたけれど、
”開場前から並ばないと乗れない”との呼び声高い試乗会を覗いてみる事に。

 案内ボードを見ると…
案の定、BMW S1000RRや、DUCATIのスポーツモデル、
bimotaのDB7Sは開場してすぐの段階で締め切り済だったようです。
不人気車は、スクーターやスリーター、ちょっと不憫なモトグッツィなどでした。
『あんまり乗りたいのないなぁ…』などと一度はスルーするも、
折角なので、残り物では一番良さそうだったMVアグスタのブルターレにすることに。

 受付にゆき、免許を提示した後に

「MVのブルターレを御願いします」と伝えると
「一応乗れるんですが、低速走行の枠だけしかないんです・・・」

試乗会はたたでさえ低速なのに、さらに低速の枠では良さが解りそうにないので
リストにあった中で、次に面白そうだった

【 KTM 990 SUPERMOTO T 】にすることにしました。

500円の保険料を支払い、チケットを入手してから屋外の列に並びます。

10_testride

 こんな感じの試乗会場で待つこと20分ちょっと。
ようやく試乗するバイクの所まで案内されました。

11_ktmsm990

 【KTM 990 SUPERMOTO T】です。
後ろの大量の白バイは、女性白バイ隊員によるデモ用のものです。

 SUPERMOTOはデュアルパーパスというジャンルです。
ヨーロッパの高低差のある山間を、ごく長距離に移動するタイプのバイク。
シート高は855mmもあり、国産のSSよりも随分とシート高は高め。
因みにCBR1000RRのシート高は820mmです。

12_lc8

 エンジンは、KTMお得意のLC8タイプ。
75°のVツインです。最高出力は116PS。

 そうこうしているウチに、私の乗車順が回ってきました。
この時、普段SSに乗るときの癖でバイクに跨ってからスタンドを払おうとしたのですが
残念ながらスタンドに殆ど足が届きません(笑
右足で車体を支えながら、左で払うわけですが・・・流石855mmですね^^;
なんとか払い、イグニッションをONにしてエンジンをかけると
Vツインというよりはパラレルツインの様な音が聞こえてきました。

 私は、インストラクターさんの直後で先頭走行なので
真っ先に進んで、コース入り口で待つインストラクターさんの後ろにつけました。
パタパタっと吹け上がるエンジンは、車体の重さを感じさせないフィーリングです。
そもそも、SUPERMOTOは乾燥で200kg無いので軽い部類のバイクです。

 暫く待って、後ろのライダーさんが揃うとコースインです。
事前に係員さんから「ここはグリップが悪いので気を付けてくださいね」との説明があり
見るからにそんな感じの路面だったので、多少留意しながら走ります。
 
 
 まず最初に感じたのが、
”シフトペダルが遠い”事。CBRと比べて15mm程度前にあるようで変速し難いです。

 続いて感じたのが、吹け上がりの感覚。
試乗のような、~60km/h程度の低回転域では、バタバタと不安定です。
低速のトルクが無いわけではありませんが、下で綺麗に回るエンジンではないですね。
1速、2速、3速と変えてコーナーワークを行ったりしましたが
このエンジン、90km/h程度でコーナーを回ると気持ちよさそうです。
直線は、ヨーロッパのデュアルパーパスらしく140km/hは出したい感じですね。

 更に、足の長いバイクならではの
フロントストロークの落ち着きの無さが気になりました。
これも、速度を上げて行けば解決しますが・・・
少なくとも、日本の街中のペースでは本来の領域は使えないようです。

 ブレーキに関しては、システムの素性の良さから確かによく効きますが、
長い足が沈んでから初めてタイヤがしっかりと噛むわけですから、
低速走行でストロークが少ない場合、オフ車足特有の
”ある程度サスがストロークしてから急に効力が立ち上がる”感覚がありました。
このバイクにブレンボラジアルマウントは不釣り合いな気もします。

 普段から、このバイクより50PSは多くて
30kgは軽いバイクをブン回して走っているので、多少の違和感はありました。
 正直な感想として、
低い速度域に於いては、そんなCBR1000RRよりも更にスピードを出さないと
面白く乗れないバイクなんだなぁというのが感想です。

 反面、柔らかいサスペンションや、
左右に大きく張り出して膝までライダーを保護するアッパーカウル、
重すぎず、軽すぎもしない車体に、直立から軽く伏せる程度のポジション、
それにナックルガードまでついているバイクなので
高速道路を使って、長距離ツーリングのような用途には最適なのではないでしょうか。
 

13_me

 走っているところ。
インストラクターさんのペースに合わせて、付かず離れずで楽しんで居たのですが
後ろの…多分Ducati696+だと思うのですが(GLADIUS400かもしれません)、
試乗されていた女性ライダーさんが、バイク自体に不慣れだったのか、
私の走っている場所から見て、対角奥のスラロームで詰まっていますね。
 他の試乗ライダーさんが4台ぐらい、息苦しそうにドカの後ろで隊列を成しています。
まぁ、試乗会なんで遅かろうが速かろうが別に気にすることはないんですが(笑
あまりにも離れるので、『何かあったのかな…』と気にしながら走っていました。
 試乗を終えて、インストラクターさんに従ってコース脇に戻ると
これまた後ろが全然来ないのでとても不安になりました^^;

 或いは私の、ブレーキランプは長い時間点いているが
全く旋回速度の落ちないコーナリングが後ろから見ていて怖かった…のか(笑

 でも、試乗そのものはやってみて大正解。 
『こんな事もあろうかと』ヘルメットとグローブを持ってきて良かったです。

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※追記 
 本日の走行枠で、私が乗ったのと同車種で
先導車に突っ込んだ短慮な人が居たようです。
  
 借り物のバイクを試乗させて頂いている身で、
バイクの性能や特性、状態も把握出来ない癖に調子に乗り、
自分のスキル不足を弁えずに無茶をして操作ミスをするのは、
ただの阿呆であって、格好悪いだけなので気を付けましょうね・・・。
 
 ” ヘタクソ程飛ばしたがる ”というのはある意味、真だと思うんですよ。
救急車が出るような騒ぎだったとの事ですが、
後の順番の人にも、運営側にも多大な迷惑を掛けたようですね。

 同じバイクに試乗させて頂いた者としては大変残念です。
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 楽しい試乗も終え、いよいよモーターサイクルショーも満足し
お腹はすくわ、喉が乾くわで見て回る元気もそろそろ衰えてきたので、
会場を後にすることにしました。

 ビッグサイト渡り廊下の脇にあるカフェで一休憩。

14_pizza

 抹茶ラテ380円、ピザ580円。
正直、ピザは『これで580円…』というようなサイズでしたが(笑
お腹がすいていたのもあり、大変美味しく頂きました。

 ビッグサイトを出、夕方の混雑よりも早く帰宅です。
会場周辺の、心ない歩道への違法駐輪に心を痛めながら・・・
ビッグサイトはちょっと遠いけれど、しっかりと駐輪場が沢山あるのに。

 ゆりかもめに乗り込んだ後、無事に帰宅致しました。
 
 
 
 それにしても、
長年憧れた【 東京モーターサイクルショー 】実に楽しかったですヽ(´ー`)ノ
会期は【3月28日(日曜)】までですので、
まだおいでになっていない関東近郊のライダーさん、是非行ってみてください♪

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