goo

人間どこかでつながっているもんです。

 いやはや。
そろそろ春の嵐の予報なども流れておりますが、
日に日に気温も上がり段々とお出かけによい季節が近づいていますね。

 そうなるともうたまらず。
『またキャンプに行きたいなあ』なんて思うのですが・・・
なかなか用事があったりしてままなりません。

 そんな忙しい年度末進行の日々。
来たるキャンプの時に備えてこんなものを買いました。

 いわゆる 【 ランタンハンガー 】というやつ。
これは(テントやらの)ポールに取り付けることでランタンが引っ掛けられます。

 基本がキャンプツーリングでなければランタンスタンドを持てばいいのですが、
正直ツーリング装備に入れるには邪魔なので今までスタンドは買わず。

 でも、最近のゆるい感じのキャンプスタイルになってからは、
快適なくつろぎタイムのためには灯りの位置が重要になり、
今までは地面やら狭いテーブルに置いていたランタンをどこかに吊るしたくなりました。


 そこで荷物を極力増やさずに導入するのがこちら。

 テントやらタープのポールに、
クリップ状になったハンガーを挟んで留めるだけ。

 あとはランタンを吊るしますと・・・・

 こんな感じになります( ̄ー ̄)。

 ランタンの灯りは地面に置いての利用でもとりあえずはなんとかなるのですが、
出来れば立った時の目線位の高さから吊るしたほうが周辺は明るくなります。
そのための高さを稼ぐためのアイテムです。

 同様の機能のものにクリップ状のテンションはかからず、
自重だけで留める構造ものもあるのですが、
それだと構造上不安定な気がしますので、このクリップタイプを選びました。多少嵩張りますけれど。

 

 そんなわけで次なるゆるキャンプが楽しみです♪


 そうそう。そういえばゆるキャン△。
前回放送された 第8話 のことを母に話したんです。

 ここでなんでまた母にしたかと申しますと、私の母は劇中の舞台のあたりが出身地なんですね。
それで「こんなのがあってね」と説明をしたらば・・・

 Oh・・・まじか。
私の母がリアルに女子高生だった頃。
第8話で野クルのメンバーがやっていたこととほぼ似たようなことをしていたとか。

 劇中の身延まんじゅうの店は栄昇堂さんだと思うのですが、
私の母が高校生だった頃、
母を含む身延高の当時の女子高生は、あのまんじゅう屋で買い食いをするのが定番だったとか。

 しかもまんじゅう屋の息子さんご自身も当時の身延高の先輩であり、
身延線の電車が来るまでの間はその息子さんが当時流行っていたBEATLESの曲をギターで弾き、
女子高生はみんなそれを聞きにゆきつつ、あの店の座敷で帰宅までの時間を過ごしたそうです。

 身延には某シャ〇P以外にも有名な芸能人の親類があり、
あのまんじゅう屋さんの関係者にも、誰もが知る昭和の大女優がいたなんて話も聞かせてくれました。


 うーむ。
まさか平成も終わろうとしている時にやっている漫画やらアニメに、
半世紀も前の女子高生が同じことをしているシーンとぴったりつながるとは夢にも思いませんでした。

 うーむ人生って面白い。
人間生きているとどこかで誰かと繋がっていたりするものですが、
こんな所にもご縁があるものなんですね~。いつか身延のバッカス(お洒落な飲み屋?)に行ってみたい!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なかなか思い切れないものよね。

 もう1週間か・・・

 金曜は遅ればせながらの新年会(3回目ぐらい)にて、
新浦安でしこたま呑んでから終電に乗り、結局乗り過ごすという醜態を晒しつつ。
まあ楽しかったような気もするのでそれはそれで( ̄ー ̄)。


 そんな週末。
流石に酒の影響は残りましたので大人しくしていたのですが、
多少でも体調が戻ればあとは喰わないと回復はしませんので・・・

 迎え酒ならぬ、迎えジャンバラヤなどを作ってみたり。画像は米を炒めている段階です。
一頃リゾットにハマっていた時期がありましたので、
モノ自体は イタリアかアメリカの違い ぐらいしかないのですんなり完成。

 ちょっともう2種類ぐらいスパイスが欲しかった気がしますが、
トマトとチリのとても美味しいジャンバラヤができました。出汁はブイヨンです。

 これも例のキャンプ漫画からの影響だったり致しますが、
うちの小さなスキレットではというか、
バイクに積む前提の装備ではあんまり美味しくできそうにないですね~。

 写真の鍋はビタクラフトのマルチパン。愛用の鍋の一つです。
あとはやっぱりダッジオーブンとかが向いているような気がします。


 そんな目には目をみたいな感じのカウンターで胃腸の調子を戻しつつ。
ここ暫くは『ヘルメット欲しいなあ・・・』
『でもなんかどれも違うなあ』なんて思っていたものですが、
結局中途半端なものを買う気にはなれず、愛用のX-TWELVEの内装を一部換えることにしました。

 このヘルメット X-TWELVE ミカ・カリオ モデルも既に5年が経過しています。
バイク用品店でモロ値で買っているので軽く6万円以上していたような記憶がありますが、
値段もあってなかなかおいそれと買えるものではないですよね。

 一応メーカー公式のヘルメットの寿命は 2~3年 でしたっけ?
言ってることは解りますが流石にそんな頻繁には買えません。


 とりあえずの検討対象はZ-7とGT-Air、
あとはaraiのスペンサーカラーモデルでしたが、
どれも決め手に欠けて最終的に気になったのはやっぱりX-fourteenでした。
でも今はX-fourteenのグラフィックモデルに好きなデザインがないんですよね。

 というわけで取り敢えずこちらを購入。

 X-Twelveのチークパッドです。
左右でなんと・・・

 税抜き ¥5,500- 元が高いせいかチークパッドだけでもけっこうお高い!

 実はもっとお得な設定の内装セットが1万円ぐらいで買えたりするのですが、
(チークパッド左右、チンストラップカバー左右、センターパッド)
ばら売りでないと厚さのサイズ指定ができませんのでバラ購入です。
それにセンターはそこまで消耗しておりませんでしたので。


 選んだサイズは標準の35mm厚とは違う、31mmにいたしました。
比較してみると。

 左:新 / 右:旧

 年月を経てヘタった35mmのほうが見た目は薄いという。
実際に装着すると流石に31mmのほうが薄い感じはあるのですが、
そりゃあ5年も使っていればヘタるというものです。

 常に頬に触れている部分だけに、元の毛羽立っていたのも気になっていましたし、
ともあれ(内装だけ)新しくなっていい気分です♪
X-FOURTEENなのか、次のX-FIFTEENなのかはわかりませんが、
気に入ったグラフィックモデルが出るまではとりあえずこのままかなあ。
出来ればDAIJIROモデルが出ると嬉しいなあ。


 それにしても。
コスト的に当たり前といえば当たり前なのですが、
特にSSなんかに乗る時には各メーカーのフラッグシップモデルが最適(快適)な選択肢なものの、
ドラッグスター用に買ったOGKのASAGIのインナーサンバイザーが殊の外良かったので、
SHOEIのGT-Airが少し気になるのですよね。

 もし今後余裕ができたらばまた検討してみようと思います。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

shiny days

 この週末はよいお天気!
先週はソロで2泊3日のキャンプツーリングに出かけておりましたが、
この週末は本来のツーリングスタイルでのお出かけです。

 ・・・ちょっと前日の呑みの影響もありましたが、
久々にNSR氏が遊びに来てくれたので徒然なるままに走ってまいりました。
(当然酒はしっかり抜けておりますが、
 この時期月イチで入荷する日本酒目当てで仕事帰りに飲み屋に立ち寄り、
 とりあえず1升瓶でオーダーして呑んできたもので多少感覚が曇っています)

 ふむふむ。
お天気コーナーでは「行楽日和」だったらしいですがそれなりに寒いですね。
ここは小湊鉄道の里見駅かな。最近話題のチバニアンはこのちょっと先です。

 相変わらずかわいらしいローカルのディーゼル機関車が走ってゆきます。


 午前中は荷物の受け取りがあった関係で出発が遅めだったので、
そこからひとっとびで南房総エリアの鴨川まで。

 先週のキャンプツーリングで給油をしていなかったもので結構減ってました。
普段は気にしても仕方ないので意識しておりませんでしたが、
今ってハイオクが150円/Lもするんですね~。うちはCBRと四輪がハイオクなのでたいへんです。


 ガソリンが入ったらば今度はライダーのほうの燃料。

 道の駅 鴨川オーシャンパーク までやって来ました。

 私はここのワラサ(鰤)の漬け丼が好物。
その他のメニューはじつはそれなりな感じのものなのですが、
道の駅規格の割にこの漬け丼はとても美味しいのです。

 メニューには 磯ラーメン+半漬け丼 で1000円ぐらいのお得セットがあるのですが、
私は漬け丼が目当てですので ”半”ではちょっと困る。
なので フルサイズの漬け丼 +フルサイズの磯ラーメンで注文しました。

 ここまで予報を下回る寒気でかなり体が冷えていたこともあり、
カロリー補給して熱量を稼ぐ算段だったのですが・・・些か多かったですね。

 でも漬け丼は相変わらずの美味。他方ラーメンは海苔が本体な感じです。


 日当たり良好の食堂で熱い料理を平らげると流石に暑く、
屋外に出て冬の風でほどよく冷却していると、
空には漁港ではお馴染みのあいつが悠々と飛んでいました。

 うちのカメラの貧弱便利ズームでは拡大してもこのへんが限界ですが、
海辺の風を受けて悠々と舞い上がる姿はとても素敵です。


 季節はまだ2月。程なくちょうどよく冷えたところでそろそろ出発。
駐車場の脇には菜の花がきれいに咲いていました。

 ツーリングの道中、ところどころで元気に咲いている菜の花を見てきましたが、
房総半島はもう菜の花が見ごろな印象ですね。


 海岸線を暫く走り、
ふと浜の方に目を遣るとなにやらすごいことになっていました。

 (*´▽`*)カモメがとんだ!
ん?嘴の先が黒いのでウミネコかな・・・とにかく多量の海鳥が乱れ飛んでおります。

 写真でみると割合穏やかな冬の海岸線の景色なのですが、
このころには風がかなり強くなっており、
橋の上で鳥さんを見ていると風に煽られてバイクごと倒れるかと思うほどでした。


 さてと。そろそろ帰りますか。
出発は11時頃、この時は15時頃。
暦が進むにつれて徐々に日が長くなっていますが、
ここからの帰路の山間部は冷えますので行きとは別ルートで内陸を抜けてゆきます。


 途中で少しだけ雨に降られましたが、
交通量の少ない房総内陸の裏道を快適に走り最後の休憩地点へ。

 ふむふむ。
寒い&最近ろくに走っていない関係で体とライダー的感性がまともに動きませんが、
それでも楽しいツーリングでした。湖畔で飲むホットコーヒー&おしるこもまたよいもの。


 本日の走行距離。

【 188.0km 】

 程よい距離感にてリハビリにはちょうど良いかんじ。
フル積載のキャンプツーリングもよいですが、
いつもの身軽な快走ツーリングも素敵なものです。


 そうそう、帰宅後NSR氏のリクエストで例のクリームパスタを振る舞いました。

 絵的に若干盛り付けがアウトですがそこはご勘弁を。
本来は鍋から直接喰うものであり、キャンプ用のアウトドアめしですから盛り付けなんてなんのその。
NSR氏の評価も上々でした。冷えた日にはたまらないレシピです。


 いやー。バイクって本当にいいものですね( ̄ー ̄)それでは♪

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光焔の誘惑

 世に趣味嗜好はまさに人の数ほどあれど。
私の野営の流儀の場合、
『 都会の喧騒から離れオートバイの隣で唯々時間を食べるだけ 』これが理由。

 とはいえ生きることは切り離せませんから、眠ること・食べること・そして何もかも楽しむことは大切。
有り体に言えば「くうねるあそぶ」というやつですね。嗚呼懐かしい響き。


 というわけで最近は例のゆるキャン△的な潮流の影響もあって、
お小遣いと相談しながらキャンプ装備の充実を図っているわけですが、今回こんなものを買いました。

 選定のポイントは(オートバイ前提なので)小型であること、そしてどこかが興味深いこと。
私の場合は好んで極限環境に身を投じるつもりも、
スポーツやらファッション、ましてやステータスのつもりも毛頭ありませんのでその辺は考慮外です。


【 私のキャンプ用 火器類一式 】
画像の左側は今まで使っていた バーナーとトーチ。右側の箱が買ったものです

 え?何が変わったのかって?
そうなんですよ。実はあんまり代わり映えしていないというか、
結局、既に持っていた SOTO(新富士バーナー)の ST-310 をもう1個買いました( ̄ー ̄)。

 合理的に考えれば考えるほどこれ1択なんです。

・バーナー本体にレギュレーターが搭載されている
・収納時に平たくて小さい形状になり、広げると安定性がある。
(OD缶小型タイプは重心が高くなり、構造上脚がなく五徳が狭いのであまり安定しない印象です)

・燃料は調達が容易&安価なカセットボンベ対応
(日本中どこでも大体買える、切れても忘れても補充可能、パッキング時にコンパクト)

 

 そうなると選択肢はコレだけ。単純なサイズだけでいえば、
三角柱で構造が固いが若干不安定なものや、極小ながら五徳もかなり小さいものなどがありますが、
結局バランスを考慮すると、現行製品ではこの ST-310がベストだと思います。


 実際の使用感としても、
スプリング式の簡易な構造ながらちゃんと機能するマイクロレギュレータのおかげもあって、
(構造が簡単なことは信頼性と直結しますので簡易さは美点です。)
朝方マイナスまで気温が下がった先日の冬キャンプでの利用でも燃焼不調に陥ることがなく、
水濡れを含めても今まで作動不良に至ったことが一度もないので信頼しています。
※ガスボンベは最低でもイワタニのもの(イソブタン30%充填)を利用していますが、
 特別パワータイプというわけではありません。


 というわけで今回の購入品。

【 ST-310本体 + アシストセット 】
※注:amazonリンク

レギュレーターストーブ ST-310
SOTO
 

 

レギュレーターストーブ専用アシストセット ST-3104CS
SOTO
 

 こちらがアシストセット。
これにはちょっとおしゃれなベージュのポーチとアシストグリップ、
点火アシストレバーがセットになっています。お値段は2,000円ぐらいかな。

 (※一緒に写っているバーナー本体は別売りで5,000円ぐらいです)

 今回このST-310をもう1台買ったのは合理的な理由のほかに、
このアシストセットも含む豊富なオプション類があることもまたひとつ。とても楽しい商品です。


 さて、まずはアシストグリップの取り付けから。

ちなみにアシストグリップとは、
五徳とスタンドを兼用にした構造の部分に取り付ける、断熱&滑り止めのシリコンチューブです。

 一見すると、とりあえずロゴは入っているものの只のチューブ。
でもよく見ると途中で段階的に太さが変えられていて、利用時のことをよく考えられています。

 取り付けには、サラダ油など調理器具に使って問題ない潤滑剤を利用しつつ挿入していきます。
この部分は五徳も兼ねており、
バーナーに直接炙られる関係で高熱になりますので使用時に素手ではとても持てません。
そのための断熱チューブ。これでいちいち軍手などをしなくても安全に触れられます。


 余談ですが、実は今まで使っていたST-310でもこんな対応をしていました。

 適当なシリコンチューブは手元にありませんでしたので、
熱収縮チューブで代用。これがあれば一応触れますし、熱収縮なのでズレなくこれはこれで快適でした。


 つづいての取り付けは 点火アシストレバー。
(※今回買った新しいほうのST-310にはアシストセットに入っていたものを取り付け、
  別途、今までに使っていたST-310用に単体で点火アシストレバーを買いましたので、
  画像は新旧バーナーのものが混ざっております。紛らわしくてすみません)

 ノーマルのST-310には以下の箇所に圧電着火のスイッチが付いておりますが、
これが実は結構使いづらい。

 五徳の脚の間にあるガス調整ツマミの更に下の奥の方にあるので、
火傷におびえながら指を挿し込んで、反対側のボンベを押さえつつ押さないと点火できません。

 構造上、鍋やフライパンなどを乗せたままでは押すのが大変困難(危ない)ので、
今まで再着火の際には鍋を降ろして本体ごと持ち上げてからカチカチ押していました。


 そこで登場するのがコレ。点火アシストレバーです。

 点火スイッチ手前に取り付ける梃のような構造になっていて、
奥に押し込むアクションを、上から押す動きに変換してくれます。

 取り付けは抜け止めのネジ1本だけと簡単。実にアイディア商品ですねー。

 上から押してカチッ。
横からではないので再着火の際にバーナーごと奥にずれる事もありません。
これは実によいです♪
レバー自体も大型なので暗がりでも簡単に押せます。

 レバー+断熱チューブでほぼ理想のカタチになりました。

 また今回は買っていませんが、
別に設定されているオプション品には(断熱チューブと排他利用の)ウインドスクリーンや、
およそツーリングには向かないサイズではあるものの、
燻製用のスモークダクト、焼き肉用の溶岩プレートなど面白いものがラインナップされており、
様々な利用ができるのがこのST-310の楽しいところですね。

 

 そんなこんなで私のキャンプ用バーナーに2台目が加わりました。
今まではシングル利用でしたので料理の準備に火が一つしかなく、
”都心の独り暮らしでガスコンロが1つしかない”みたいな状態だったものが、
”地方の戸建てでガスコンロが2つになった”ぐらいの差がありますので、
料理の幅が大きくひろがること間違いなしです。

 また、仮に凝った調理をしなかったとしても湯沸かしと焼きの同時作業ができる事で、
温めておいたつもりのパックご飯が、肉を焼いているうちに冷めるという悲劇もなくなります。


 今回私は CB缶のST-310を選びましたが、この手の道具にはいろいろな選択肢があって悩むものです。
例えば火力に秀でるガソリンストーブも風情があってよいですが、
ハイオクのバイク&車の私では燃料の融通が面倒ですし、白ガスの扱いも自宅では少々面倒。
ジェネレーターやらパッキンのメンテ頻度が高いのも、都度のポンピングの手間も少し考え物です。

 OD缶については例えば-10℃を下回る極限の環境ではメリットがあるのでしょうが、
流石の私も”オートバイで”そのような環境には行きません。

 あとはかなり魅力的な小型サイズながらも置いたときの安定性に欠けたり、
レギュレーターがないことでガス燃焼の安定性に欠けたりする別の商品はやはり考慮外。


 新たな面白バーナーが出るまでは、暫くこの2バーナーでゆこうと思っております。

 キャンプ地の暗がりで見る焚き火の紅い炎や、
炭火の赤く暗い色もとても風情がありますが、このガスの蒼い炎もまたよいものです。


 さてさて。次のキャンプはいつかなあ。今から楽しみです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふゆびより。

 日本列島は異例の寒気に覆われ天候はまだまだ冬。
そんななかやって来た建国記念日による3連休。
私はソロキャンプツーリングにお出かけして参りました。

 記事のタイトルは例のアレに肖っておりますが、
曲名などの文言単位では著作権の保護はなかったはず。
まさにあの曲の雰囲気が感じられるキャンプツーリングでした。
(余談ですが同曲収録のサントラはすでに予約済。現地で聴くには3/21発売だったので間に合いませんでしたけれども。)


 それでは行ってみましょう。あるライダーの冬キャンツーリング。

 話は遡ること2/7(水)。
『あ。そういえば連休か・・・キャンプ行こうかな。』
『でも寒いよなあ。予報は土・日が雨か。普通は行かないよなあ』

 そんなことを考えながら日常を過ごしておりましたが、
そう悩む前に結局行くことにしました( ̄ー ̄)。
早速木曜の昼休みに予約の電話をし・・・あれ?スマホを家に忘れてきました。
当然どことも連絡を取れず、色々難儀しましたがそれは仕方ない。夜に急いで帰りキャンプ場に電話。

 前回利用し大変良かった【 大原上布施オートキャンプ場 】さんです。
夜分に申し訳ない旨お伝えしつつ予約をお願いすると、今回も快く受け付けてくださいました。

 ついでに込み具合を伺うと「もう13組ぐらいかなあ。入っていますよ」とのこと。
キャンプ場自体は90サイトぐらいある大き目な施設で余裕ありですが、
この時期に皆さん物好き・・・基、アクティブですね~。
場所的には聖地でもなんでもありませんので、さすがにゆるキャン△の影響ではないでしょうが。


 というわけであとは支度してゆくだけ!。
ですが金曜の夜まで仕事もそれなりに忙しく、仕事後は副センター長に誘われて呑み会。
いつものメンバーでワイワイ大変楽しく過ごして帰宅したとなれば更に支度は先延ばしです。

 土曜。朝早く起きてとりあえず風呂。
その後支度を始めたのですが、この日は通院がありましたので8時にはタイムアウト。
早めに病院入りし終わったのは2時間少々後の10半頃でした。
(余談ですが、もともとインフォームドコンセントの欠片もない病院に通っていましたが、
 先日患者の取り違え等あった関係でいよいよ怖くなったので病院を変えました)


 これで無事に用事が済みましたので心置きなく支度の続きです。
キャンプ場は13時~チェックインですのでできればそのころには行きたい。
房総半島のツーリングが目的ではありませんので、可能な限り早いほうが後が楽しいのです。

 取り急ぎ積めるものは積み、縛り付けられるものは縛り付けて出発!
そのまま直行で 千葉県はいすみ市大原 辺りにある 大原上布施オートキャンプ場 さんに向かいます。
ここは近くに ”月の砂漠 ”で有名な御宿があるエリアです。


 同じ県内ということもあり、自宅からは1時間半ほどで無事に到着。
脱落する懸念はありませんが荷物の固定が比較的甘いことともあり重心の変化に気を付けながら、
相変わらず元気なCBR1000RRに気をよくしながらあっという間の道程でした。冬ですから寒いですけれど。

 入り口から急な坂を上り、管理棟の前の駐車場で停めて受付へ。

 天気予報は土曜から生憎の雨予報でしたが、降り始めは遅めのとのことでしたのでまだ晴れています。
予約の名前を伝え「今回は2泊3日で!」と元気よくお願いすると。
相変わらず感じのよいご主人がサイト等の説明をしてくださり、
今回は前回の反省を踏まえて場内でも高い場所にあるサイトを選びました。

 とりあえず管理棟の脇を奥に進んで目的のサイトへ。
前回はこことは正反対の低い方のサイトに向かったのですが、
陽の入りが悪く撤収時のテント類の乾燥に難がありました。地面も多少濡れ気味。

 とはいえいいサイトは当然人気のためほぼ塞がっています。
画像に移っているファミリーキャンパーの皆さんはチェックインよりかなり早く来て入っていたようです。
管理人さんは「多少早くてもいいですよ」とは仰っていましたが、別料金でも払ったのかなあ。

 基本早い者勝ちなので、芝生の状態がよい好条件のサイトは塞がっておりましたが、
私は孤独を愛する旅人なので・・・一番奥の山を背負った所々が赤土のサイトが空いており、
ちょうどいいやとそこに決めました。近隣の3区画には若いご夫婦?の1組のみで距離感も丁度良い感じ。

 場内の通路はコンクリート舗装の箇所もありますが、
所々土&砂利なので気を付けつつサイトに到着。いやーついに来ちゃいました♪

 さてと。とりあえず荷物を降ろしてしまいましょう。

 しっかし酷い積載だなあ。時間がないとはいえかなりの強引な感じが出ております。
しかも今回は新たな装備を3種追加してきましたので容積がすごいことになりました。
今回は快適性を踏まえた限界への挑戦も兼ねてです。


 それでは早速テントを設営。
場所取りはしましたが、道中荷物の積載&チェックイン時間の関係で買い物によれませんでしたので、
最低限の準備だけしたらば買い物にゆかねばなりません。

 こんな時、愛用のドッペルギャンガーの ライダーズタンデムテント は強い味方。
ライダーズシリーズは、コンパクトであることはもちろん設営の簡易さも大きな特徴です。

 よいしょとここまで20分足らず。


(※画像を見直して気づきましたが、急ぐあまり買い物の後に戻って撮ったようです)

 強度やら縫製の状態やら様々な難があるメーカーではありますが、
コストなりといえばそうでもあり。私の用途ではその機能性のメリットが大きく勝っています。


 建つものが建ったらば荷物を降ろして身軽になったところでお買い物へ。
道中のルートはオートバイには実に快適なもので、身軽なCBRでスイスイと進みます。
現地で2泊3日分、大体5,000円ぐらいの買い物を済ませてとんぼ返り。

 と、ここまで朝から何も食べておりませんでしたので流石におなかがすきました。

 手軽に食べらるものということで、スーパーで買ったいくらのおにぎりとファミマのチキン。
いくらのおにぎりがほんとに美味しかった。
コンビニの後巻きもよいですが、既に海苔が巻いてあるおにぎりも好きです。


 小腹が満たされましたので準備の続き。
この 大原上布施オートキャンプ場 さんは、薪が使い放題という大変太っ腹なキャンプ場なのですが、
これもまた早い者勝ちなので早めに頂きにゆきます。
(勿論管理人さんがマメに補充してくださいますが、タイミングはどうしようもありません)

 薪小屋まで進み、いつも『右の薪すごいな』とは思いますが、
整然と積まれた薪に『下の方ひっこ抜きてえ・・・』と思うのは多分どちら様も同じかと。

 とここで恐ろしい罠が。

 なにこれ可愛い・・・!もう薪どころじゃありませんね。
うさぎさんも勿論可愛いですが、私の大好きなこちらの鳥さんも。

 にわとりいいですよね~。こやつらの表情の多彩さは大好きです。
どちらも食用ではなくペット?かと。兎も鶏も食う文化の土地はありますが多分違います。

 思わぬトラップに時間を取られましたが今度こそ薪。

 前回よりもよい条件の薪が残っていましたので嬉々として頂戴いたします♪
目ぼしいものを籠いっぱいに頂いたら自分のサイトに戻りましょう。

 それにしてもカゴ一杯の薪って結構重いな・・・。
老骨にムチ打ち高い場所にあるサイトにむかってよいしょよいしょと登りました。

 息を切らせながらやっと到着。
さて、元気があるうちにやっちまいますか。

 ここで登場。今回の新装備3点のうちのひとつ。
【 鉈 】でございます。

 鋭利で肉厚な鉈を見るとテンションが上がるのは人間の本能でしょう。
ふふふ割りまくってやるぜ・・・?

 と、ここで刃物界隈に含蓄のあるあなた。
「それ竹割鉈だろ?」。That's right! モノには向き不向きがありますが、
通常の薪割用の鉈はブーメラン状に曲がって利用し易いようになっていますが、
これは竹を割くためのものなのでまっすぐになっております。

 なんでそんなものを買ったのかって?
カッコイイから!に決まってるじゃないですか。基本は合理主義者ですがカッコよさは正義です。
また、私の場合は『結果としてちゃんと割れればいいんでしょ。』ということ。泣き言は言いません。


 実をいうと人生ほぼ初の鉈使用ですが、まあ田舎の子供の仕事ですからこんなもん。

 太い薪はあらかた半分か1/3サイズに割ったらばひとまずOK。
あとは必要に応じて使う時に手元で細かく割ります。
今まで意識したことがあまりなかったですが、木って各々性格があるんですね~。実に興味深い。

 また、割れるときに出た木の皮は見るからによく燃えそうですので大事に保管。


 日頃の青瓢箪みたいなIT系の生活で鈍った体には鉈の扱いはヘヴィでしたが目的は果たしましたので、
つづいてはテント内の環境整備などを。

 ここで登場は今回の新装備のさらに1つ、コットの設置です。

 ドッペルギャンガーの【 バッグインベッド 】。
黒もありましたが明るい色が好みでしたのでベージュカラーを選びました。

 実際にやってみた感想ですが、1~2人用のテント内での設営は多分無理。
ライダーズワンタッチテントやワンポールテント、バイクインテントも狭いので辛い印象ですね。

 バッグインベッドの組立のコツは、脚を組む時に体重を利用した圧縮にありますが、
狭い空間では腕力に頼らざるをえず、人並みの男性なりの力のある私でやっとという印象でした。
キャンプ場は広いので、外である組み立てて最後に中に入れるのが正解のようです。


 無事にコット(ベッド)も入りましたらば、最後の新装備の登場。

 

 ダウンシュラフです。
フィリング(洋菓子を思い出しますね)は一応ダックダウンの90%入り。
羽毛布団としては大したものではありませんが、
”私が買える”安物のダウンシュラフとしては破格です。事前に試した感じでは偽りない感じ。

 ちなみに冬用ではありません。
目論見としては”他の装備と組み合わせて軽量&コンパクトなまま各季節で柔軟に使うこと。”

 サイズ感としては、私の今までの化繊の使用限界温度7℃のシュラフと比べると流石ダウン。

 上が化繊、下がダウン。かなり小さいですね。重量も1kgぐらい軽いです。


 今回はこのダウンシュラフを活用し、
コット ⇒ セルフインフレーターマット ⇒ 化繊シュラフ ⇒ ダウンシュラフ の順に重ねて使います。

 なにせ3日目の予想最低気温は ”0℃” それなりの準備は必要です。
もちろん、これからの暖かいor熱い季節には組み合わせを減らして調整を行う予定です。

 

 これでテントの内装および荷物の搬入も完了しましたので一安心。一息つきましょう。

 普段ビールはあまりやらんのですが、
ちょっと気に入ったクラッシックラガーを500ml。導入にはちょうどいいライトさです。

 曲はこれまたお気に入りの古いタイプのiPodで。
この時はBEATLESの The long and winding road が流れていました。


 BEATLESを聴きながら愛用のヘリノックスのチェアワンでのんびりしていると、
あっという間に周囲は薄暗くなってゆきます。そういえばまだ冬でした。

 予報は21時には雨とのことでしたので、そろそろ雲が空を覆い始めています。
とりあえず暖をとるために愛用のA4折りたたみグリルで焚き火もしましたが、
すぐに雨なので程々に。体の中から温めるためにはやっぱりおいしい飯ですよね♪


 1日目の夜はまずはハンバーグ。

 ステーキを買おうと見ていたらば、ハート形の可愛く大きなハンバーグがあったのでつい。
今回はスキレット(2年前に買ったのですがあまり出番がなかった)を持ってきていますので、
大体の焼き物ができます。コッヘルセットの薄いステンパンではかなり面倒なんです。実際。

 熱したスキレットにハンバーグを投入うーんいい音。
生焼けを警戒しすぎてちょっと焼きすぎましたが・・・・

 これはこれで( ̄ー ̄)。これだけやれば火は通り生焼けなし。
スキレット効果でとってもジューシーでした。

 更に肉は続きます♪

 コッヘルセットのステンパンで蓋をして蒸し焼き。
今度は火加減に注意しながらスキレットらしくじっくり余熱調理。

 今度はよい感じかな~♪
これまた美味い!スキレットを持ってきて本当によかったです。

 美味しい肉にはおいしいお酒。

 今回はスキットル2缶を持ってきていますが、
中身は ”越後さむらい”と”黒糖泡盛”。
前者は日本酒由来ながら46度とそこらのウィスキーが霞む強烈な酒ですがお気に入りです。
昔大切なお友達に教えてもらったお酒ですが、とても面白いお酒ですよね♪


 そんな強く美味しいお酒と美味しいお肉に満腹になったころ、
予報とほぼ同時に雨が降り始めます。
『今夜はこの辺かな・・・』なにせ2泊3日。余裕があります。

 ライダーズタンデムテントのフライシートを下ろしもぞもぞとテント内へ。
ばっちり準備した居心地のいいコットの上にごろんとやると、あまりの快適さにすぐに眠りに落ちました。
この日は南からの雨でありあまり気温が低くないこともあり、
一応ハクキンカイロはポケットに忍ばせていたものの、
朝まで寒さを感じることはまるでありませんでした。寝心地も必要充分でコットはいい感じです。

 

 2日目の朝。
時間はまだAM6:30頃だったでしょうか。
トイレにゆくのにもぞもぞとテントを這い出すと。

 まだ周囲は前夜の雨でぬれており周辺も靄がかかっている状態。
肌寒さはそれなりですが羽織一枚で管理棟前にあるトイレまで歩いてゆき、
そのまま戻ってなんとなく二度寝。”今日帰らなくていい”というのは実に自由です。

 改めて目覚めたのは8時頃。
日が高くなりつつあり普段ならば暖かくなるところですが、
この朝は曇っていたこともあり、北からの乾いた空気とともになにやら徐々に寒くなっていた気がします。

 そうなると寒さからテントから出る気も削げてゆきますが、
おなかも空いたのでとりあえず朝食にしましょう。


 テントからえいやと出てアルミローテーブルの上で準備。

 自宅から持ってきたペンネと昨日スーパーで買った食材その他。
熱したオリーブオイルでニンニクとベーコンの香りを出したらば、
シメジを軽く炒めて水とコンソメを投入。
沸騰したらばペンネを入れて水を吸うまで茹でます。塩味は若干強めに。
水が減ったらば牛乳ととろけるチーズを入れて、
しっかり馴染んだら最後にパセリと挽きたてのブラックペッパーをパラパラと。

 実に手軽でよいです。
今までレパートリーに無かったというか作ろうと思ったこともなかったのですが、
某ゆるキャンの影響で作ってみたら本当に美味かったと。失敗知らずなのもいいですね。
実は材料が2回分ありますので明日もできたらやろうっと。

 テントのフライシート(疑似タープになります)の下で調理し、
寒空の下、愛車のCBRを眺めながら熱いスープパスタを食う。いいじゃないですか。


 さて。食べ物で中から温まったので今度は外。
昨日ある程度割っておいた薪を、着火に適当なサイズまで更に割り初期着火。

 薪の扱いも2回目で手慣れたので何の問題もなく火起こしが済み、
さてあったまるかー・・・と思うと。

 晴れるんですよねコレが。
こうなると燃え盛るアイツはちょっと面倒くさい。

 一度燃えるとなかなか消えないのが難点でもありますがもう放っておこう。
前日の雨で燃えきれず消えていたシケ薪もついでに燃やし切ってしまいたいですし。

 それにしてもよい天気。前日の雨が信じられないくらいです。
嗚呼いい気分です。なんにもすることがない。なにもする必要がない。

 これが長距離ツーリング先ならば周辺を観光してみたいなどの欲も出ますが、
ここは走り慣れた房総の半島部分。
もはや慌てて観光する必要などありませんので今回はのんびりすることに決めてきました。


 となれば気が済むまでローチェアで景色を眺めて、
気が変わったらテントの中で音楽を聴いたり窓から外を眺めたり。

 お。今更気が付きましたがライダーズタンデムテントにはこんな庇みたいな段差があるのですね。
特に意味はない気がしますが構造的な角度がついていてちょっと好きかも。

 山間を吹き抜ける凛としてさわやかな冬の風を感じながら、
快適なコットの上でダウンシュラフをかけているとこれまた軽く居眠り。
再び強くなった日差しで目を覚ますと丁度昼過ぎ。そういえばおなかが空きました。

 『・・・しっかし自宅でこれやってたら完全な引きこもりだな。』
なんてことも、キャンプなら立派なアウトドア。人間理由付けなんてなんとでもできるものです。


 それでは昼飯の準備。
気が変わってツーリングしたくなった場合に困りますし、
流石に初日以外の日中は酒を呑まないようにしておりますので食メインです。

 まずはポークステーキ。
これも前日買いだしておいたものですが、
如何に冬とはいえ折りたたみのクーラーバッグに入れて氷で保冷しておりました。

 続いてカレー!

 レトルトではありますが、毎度”ちょっと高いやつ”を買うのがキャンプの流儀。
今回は神田のカレーグランプリを取ったとかのチーズカレーでした。
食べてみたら具がなかったですけれど・・・。

 しかし毎度思いますがバーナーは2つ要るなあ。
レトルトならば画像のようにごまかして1つでも出来ますが、普通の調理では不便です。
そのうちお気に入りのSOTOの折りたたみバーナーST-310をもう一個買おうかしら。
サイズがとにかく小さい割にしっかりしているので邪魔にもなりませんし。

 まだ買っていませんが、ST-310には豊富な面白オプションが設定されているのも魅力です。


 そんなことを考えながら、また椅子に座って呆けて。
昨日はイヤホンで聞いていたiPodを、
今度はスピーカーモードにしてBEATLESやらガンダムの名曲(いくつもの愛をかさねて など)を流します。

 我ながら『なんて無駄な時間なんだろう』と思うのですが、
そんな時間が愉しくも感じるのは日頃それなりに疲れているんでしょうね。
決して逃避ではなく、ただゆるく楽しく非日常な日常を愉しみにくる。こんなのもいいものです。


 そして気が付くと辺りはすっかり夕方。

 結局どこかに走りにゆくことはありませんでしたが心はなにやら満ち足りています。
さて。日暮れとともに寒くなることは明白ですからそろそろ準備しますか。

 鉈で薪を適当に割りいつでも着火できるようにグリルで準備。
ほどなく陽は暮れてゆきます。

 ふむ。なんにもないがある一日だったなあ。でもいい一日でした。


 そういえば昨夜からの焚き火で体が煙くさい気がします。
普段は朝風呂派であることもあり、ツーリング先で温泉やら旅館にでも入らなければ、
一泊二日で風呂に入らないこともあるのですが(汚い話ですみません)、
さすがに2泊は耐えられませんので、場内にある有料温水シャワーを利用させて頂くことに。

 管理棟に向かい、管理人さんに利用希望を伝えてお支払い。
シャワー棟の鍵を開けていただけました。
とここで思い出したのですが、シャンプーもリンスも持ってきておりません。

 流石に200円シャワーに備え付けはありませんので管理人さんに石鹸など販売ないか伺うも、
どうやら無いようで・・・『まあたまには湯シャンでもいいか』と思っていると
「私が使ってるのでよければ出しましょうか」とお気遣い頂きましたが、
悪いので丁重にお断りしてお湯&タオルだけで洗うことに。

 シャワー室入り口。
そして中はこんな感じ。

 屋根続きで隣が男子トイレなので色々と便所利用者のボヤキが聞こえましたが
まあそのへんはご愛敬でしょう。結構広くて快適でした。
繁忙期などの混雑時は短時間利用指定となるようですが、
今回は「空いてるからいつまででもいいよ」とこれまた嬉しいお申し出を頂きましたが、
これも悪いので無駄にならない短時間での利用に留めました。

 洗剤がないぶんさっぱり感は薄かったものの汚れは洗い流せて一安心。
翌朝の髪のゴワゴワ化が悩みどころですが、このへん野郎なので気楽でいいです。


 熱めのお湯シャワーでさっぱりしたあとはサイトに戻りビール。

 買い出しておいたビール(クラッシックラガー)ですが、
もし切れたらば管理棟でも買うこともできます。銘柄はスーパードライだったかな。

 日暮れ後の風で身体を冷ましていると視界の端で何かが動きました。
瞬時に『ん?キョンか???』と思い、手近にあったカメラを構えてズームすると。

 やっぱりキョンでした。
世間的には外来の害獣ですが、小型の鹿であるキョンは可愛いですよね~。

 前回見たときは確か鴨川の魚見塚から漁港に下る峠道だった気がしますが、
昔あった滑川アイランドが廃園になった際に逃げて野生化したとか。
行ったことはありませんが、どうせなら噂のフラミンゴが逃げたら面白かったのに。

 キョンは北上を続けており、既に房総半島の付け根より北にも進出しているとか。
外来生物の常ですが、心ない人間の所為で野生化したのに、今度は同じ人間に害として扱われる。
どういうことなんでしょうね。こういうの。どうみても人間が悪でしょうが。

 そんなことを考えながら、このキャンプ場の周辺ならば無碍に殺されることもなかろうと
少しでも元気にやってほしいなと思い見送りました。


 さてさて。やがて夜の帳が降りてゆきます。

 すっかり暗くなりました。
確か翌朝の最低気温の予報は 【 0℃ 】。
朝までの南風が北風に変わり、すっかり日が暮れるといよいよ本格的に寒くなってきました。

 それでは火を焚きますか。
陽が落ちる前に準備しておきましたのですぐに着火しよい感じに火が点きました。

 燃え上がった炎の両脇を挟むように膝を出しつつ、
『火はいいなあ』なんて思いながら、今度は暖を採るためのスープの準備。

 最後の夜はチゲ風春雨スープ。
好きな味なのでよく作りますのですっかり自分の味になっています。
自宅である程度調味料は調合してきましたので、クリームパスタと一部共通の素材を使いつつ、
辛くてアツい冬向きのスープの出来上がりです。

 スープを啜りながら、他方では今宵の酒のおつまみの準備。
といっても今回は買ってきた焼き鳥を温めるだけ。

 塩を4本。タレを4本買ってあります。
加熱はせっかくなので焚き火を使いましょう。
グリルの網もありますから網を乗せてもよいのですが、ここは野郎らしくストロングスタイルで。

 熾火の部分を使って、まだ燃えていない薪に串先を乗せつつ加熱してゆきます。
この方法でしっかりと美味しい焼き鳥に仕上がりますが、
唯一の難点があります。

 たまに燃え盛った炭がオマケに付いてきます。
いくら酔っ払いとはいえこれを口に入れたら大惨事。
よい子はマネしないでしょうけれど、私と同じくアホな大人はくれぐれもきをつけましょう。


 この日はスキットルに前夜残していた46度の日本酒をメインにやっていたのですが、
独りで酒を呑んでいてしみじみと思うことは、
仲間とのみにいく酒はあんなにも愉快なのに、酒呑んでもなんにも楽しくないこと。

 ただ酔いと共に心は静謐に埋もれてゆくこの感覚は、
酒はヒトをハイにするツールではなく、その時々の心を映す鏡なのかなあと感じます。

 私は自宅で晩酌などを一切しませんが、
思うのは逃げや気晴らしのために酒を使ってもきっといいことはないだろうということ。
アル中が例外なく悲惨な末路を辿るのもそういうことなんでしょう。薬物や煙草も一緒ですね。


 そんな静かな最後の夜も更けてゆき、
焚き火がすべて熾火に変わり燃え尽きてゆく頃、私の役目も終わりましたので寝床に戻りました。

 

 3日目朝。
日が昇る前にトイレに出たきり、また二度寝していると6時過ぎに周囲の喧騒で目が覚めました。

 「うそ!?信じられないんだけど!」みたいな声が聞こえたので
なんだろうと思いテントから出ると『・・・マジか。』と私もびっくり。

 テントにうっすら雪がついています。

 この日の最低気温は 0℃ であると予報は見ていましたが、
道理で寒いわけです。テントの中でも例の組み合わせのおかげで快適ではありましたが、
コット&シュラフから出ている肩や顔などの部分は確かにキンキンに冷えていました。

 暫く外で雪を眺めていましたがさすがに寒く、
そのまま居ても仕方がないので少し時間をおくことにしました。
どのみち撤収するにも日差しがあることが望ましいですし、チェックアウトの12時まではまだまだ余裕があります。


 更に1時間ちょっとテントで過ごしたあと、あらためて外に出て雪が止んだことを確認。
それでは遅めの朝食にして力をつけてから撤収といたしましょう。

 最終日の朝のレシピは可能な限り簡単に。
一応 カレーめん も買ってはきましたが、前日に材料の残りがあったことと、
クリームパスタならばペンネをボイルしている間に時間が取れるのでたいして手間に違いなし。
撤収をしながら料理をしてゆきます。

 シートバッグをCBRに取り付け、もう使わない灯り関連の装備と懐炉類を積み、
コットを畳んだあたりで料理は完成。

 よし。最後も美味しくできました♪
撤収で冷え始めた手足を鍋で温めつつ、体の中からも熱々のクリームパスタで温めます。

 食べ終えたら撤収はもう一息。
調理用具を清掃してまとめ、ゴミ類をまとめて食器そのたの不用品を全て積みつつ、
テント内では寝具類を全て圧縮したらばシートバッグに詰め込んでゆきます。

 続いてテントを裏返してフロア下の湿気を乾かし、
テント下で最後まで初日の雨が残っていたグランドシートを風にあてて乾かします。


 まいど手軽で助かっているライダーズタンデムテントを素早く畳み、
グランドシート乾燥待ちの間に、グリルの灰処分と清掃、ゴミのまとめを終えてしまいます。
 このキャンプ場ではありがたいことにキャンプゴミは処分してくださいますので、
ゴミを分別して所定の置き場に納めたらば、一旦もどって積載を完成。

 よし。行きは慌てて出たので色々ととっちらかっておりましたが、
帰りは冷静な時間でやっておりましたのでそれとなく収まりました。

 今回はライダー的には最大限のフル装備で来ておりますが、
これで不可能ではないことは確かめられました。
とはいえ、コット&シュラフ2個&マット +その他 調理/電気系多数 はちょっと多いかなあ。
冬装備ですので仕方無い部分もありますが、削るのは比較的簡単ですのでこれはこれでいいテストでした。


 無事に積めたらば、最後に管理人さんにチェックアウトをお伝えしてお礼を述べつつ、
また今度仲間と来ます!と、いつもオートバイばかりでは(料金的に)悪いので、
今度は単価の高い四輪で来てもいいなと思った次第。


 出発際には、県内から来ていたらしいお隣の御夫婦?に軽く会釈すると、
(お邪魔しては悪いので極力干渉しないように気を付けていたのですが)
先方から話しかけてくださって笑顔でお別れとなりました。
「荷物たくさん積んですごいですね~」「かっこいいバイクですね」などなど嬉しい反応も。
私からは「3日間ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう!」と出発です。


 時間は昼前。
荷物満載であるのと、2泊3日でひとしきり満足したので直帰するつもりでしたが、
なんだかそれも味気ないので、近隣の道の駅に立ち寄ってみることにしました。

 道中 『なんだアレ???』 と思うものがあったのでパシャリ。

 夷隅の商店の2Fからミィが覗いています。オシャレだなあこのお宅。
こういうセンスは大好きです。そういえばいすみ鉄道がムーミンとコラボしてるんでしたっけ。
かつて私のblogでも鉄橋から釣りをしているムーミンの背中をお伝えしたことがありました。


 暫く走って目的の 【 道の駅 たけゆらの里 大多喜 】に到着。

 1台だけツーリングにしては異常な荷物のリッターSSが居ますがそれはおいといて、
寒い日だというのに、晴れていることもあってツーリングライダーさんが出入りして沢山おいででした。


 ここの道の駅はこんなオシャレな・・・

 これは施設本体ではなくて実はトイレ。
本体はこっちです。どうみてもトイレのほうがインパクトが強いです。

 本体はけっこうふつう。でも施設の前には大きな牛さんがいます。

 この ”大多喜”なる土地には歴史上重要な大多喜城がありました。

 観光も盛んで周辺には様々な施設があります。
ちなみに大多喜城はかの有名な本多忠勝のお城ですね。

 歴史関連は別に譲りますが近隣には「大河ドラマの本多忠勝誘致」などという表示や、
施設内にはこんなキャラクター表示もありました。

 ん?オタッキー???
これまたチャレンジングな名前ですねー。ほかになんか無かったのだろうか。
手には蜻蛉切を持っていますね。兜も忠勝のデザインとなっているようです。

 そんな奇抜なキャラクターを横目に、施設ないではお土産数点を購入。
今にして思うと、

(焚き火で)全身煙臭く、(寒中ツーリングで)目は真っ赤、(前日の湯シャンで)髪型はゴワゴワ。

さぞかし不審人物だったろうなあとは思いますが、
今度どこかにツーリングして帰るときはちゃんと温泉でも入ろうと思いました。


 お土産も買って今度こそ満足。
裏道の養老渓谷界隈をフル装備のCBRで快調に飛ばしつつ、
道中手を挙げて挨拶してくれるツーリング集団に左手で応えつつの帰路。

 そういえば途中で、YAMAHAのライジャケを着たロスマンズカラーのNS-1の人を見たなあ。
フル装備のCBRで後ろから2stの香りを堪能させていただいたのですが、
多分中の人はWGPリアルタイム世代。その気持ちとってもよく解ります。


 そんな出会いもあり、最後まで気分よく無事の帰宅となりました。

 【 本日の走行距離:164.1km 】


 終始ゆるく、そして穏やかで楽しかったソロキャンプツーリングもこれでおしまい。

 雪もちらつく厳冬期に安易にお出かけすることはあまりお勧めできませんが、
それでも房総半島はそんな多少の無茶も許容してくれるよい土地です。

 よし。今回も楽しかった!
新たに導入した装備3種の手ごたえも良好でしたし、今後がとても楽しみです♪

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前ページ