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野に咲く花のように

 本日は午前中に時間が取れたのでツーリングに出かけて参りました。
天気予報では真冬の気温との事でしたが、
気温がそれなりに落ち着いた頃を見計らって出発です。
 
 

01_linewater
 気温は低くても時は既に春。
今日は田圃に、用水路から水を引き込む日だったようです。
冬の間に乾いた土に、心なしか勢いよく染みこんでいくような気がします。
 
 私は元来、
肌寒い程度の気温に、暖かな日射しがある事を好むので
本日みたいな気候はとっても心地よいです。
  
 
  
 自宅から1時間弱で、最寄りの道の駅に到着です。

02_rape_brossoms
 ふふふ。
実は復活した愛車、MountainCATで来ていました。
運動不足緩和の為、基本的に最低時速20km/h以上を目安に
(いつもの事ですが)一番重いギアで走って来ました。
1時間も丘陵地帯を走ると、多少は息も上がりますね~

03_greentea
 相変わらずの建物の裏手に追いやられた二輪置き場で。
喉が乾いたので、濃いめのお茶を買いました。
ボトルケージって便利ですよね。
 
 
  
 10分程休憩した後、
バイクでも今まで進んだ事のない方向に向けて出発です。
 

04_yourouriver
 前日の雨からか、少し濁った川に架かる橋から。
遠くに東京湾岸の工業地帯の煙突が見えます。

05_inter
 更に数km。
高速道路のICに架かる歩道橋から。
周囲に通行者が誰も居ないときは、
自転車用スロープは例え急でも漕いで上る癖があります。
2つある長めの歩道橋をスイスイと通過しつつ更に進みます。
 
 
 
 インターを過ぎて暫く進むと、内房線が見えてきました。
踏切を通過しようとすると、妙な作りだったので停まってみます。

06_right
 右に電車が通りました。

07_left
 あれれ?左にも電車が通りましたね?

 そうなのです。
ここ、複線の中央にある島部分です。
差し渡しで5m程ある場所なので、左右を電車が通過しても危険はありません。

 遮断機が上がり、
原付のオジサンが勢いよく走ってきて何かを言うので
『なんだろう?』と耳を傾けると、

オジサン「おっどれぇたよー!」
私   「はい???」
オジサン「いやさ、電車に入る(飛び込む)のかと思ってさー(笑」
    「俺、電話(通報)しようと思ったよ!」

『いい人なんだなーこの人』と思いながら、

私   「いやいやいや、紛らわしくてごめんなさい、でもありがとうございます!」
    「ちょっと珍しい作りだったもんでつい(笑」
オジサン「わははははっ」

 と、オジサンは走り去ってゆきました。
ちょっぴり申し訳ないながらも愉快な出会いで楽しかったです(笑
 
 
 
 内房線沿いに進み、川に架かる橋を渡ります。

08_yourou_under
 最初に渡った橋の下流かな。この辺りは水量が少な目ですね。

09_gus_line
 桜の木が立ち並んでいますが、まだ蕾のようです。
川に架かるパイプはガス管かな?

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 田圃の中を走る線路の横は、ひたすら続く畦道です。
通りがかりに小さな社があったので、参拝しつつひと休憩。

11_dandelion_2
 たんぽぽさん、ちょっとごめんなさいよ。
土の上、身近なようでいてなかなか走ることはありませんが
道端に咲いているたんぽぽを踏みつけないように気を付けながら走ります。
 
 そして自然と口をついて出てきた歌は、
裸の大将で有名な”野に咲く花のように”という曲でした。
芦屋贋之助さんの山下清、大好きでした。
この曲の歌詞も、日常に染み入るとっても素敵なものだと思います。
ツーリングにピッタリのもので、よくバイクに乗りながら出てきます^^
 

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 この辺りも菜の花畑。
 
 と、なにを思ったかちょっとふざけてみたくなりました。
背中が汗ばんだライディングジャケットを自転車に引っ掛け・・・

13_onthepole
 横の用水路を隔てる柵の上に飛び乗ります。
最初は確実に衰えたバランス感覚を取り戻すのに苦心するも
1分もしないウチに安定しました。
ちょっと高い所でひとしきり涼み、満足すると地面に飛び降ります。
『 草の絨毯って柔らかいんだな 』そんな事を思い出しました。
 

14_stop
 更に進み、川に道を遮られました。
腐っても東京湾沿い、あんまり綺麗な川じゃないのも仕方がないのか。

15_duck
 川沿いに迂回すると、
そんな川でもちゃんと、かるがもさんは頑張っていました。
『 がんばれよー 』なんて余計なお世話を考えつつ進むと、
左手に立派な鳥居が見えてきました。
 
 
 

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 立て札に”下馬”の指示がありますので自転車は降りて押します。

17_chouzu
 お手水で清めようと思い・・・
なにやら凄く生臭い水に、水中には山姥の髪の毛ようなコケが揺らめいています。
ちょっと口に含むのは無理がありそうな水だったので、手だけ清めました。
 

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 石灯籠の横に自転車を置き、狛犬の間を通り過ぎて拝殿へ。
本坪鈴(ガラガラ)を鳴らそうか悩むものの、
騒がしいのはちょっと苦手なので、いつもの礼節に則り礼拝です。

 こちらの御祭神は、”志那都比古尊”ですが
境内の由緒書を見ると、日本武尊が東征の砌に東京湾で嵐に遭い、
それを沈める為に祈った相手が、この神様だったようです。
風の神様でもあり、長命や無病息災の神様だとの事。
 私は完全なる無神論、無宗教者ですが、
日本古来の伝承に拠る、こういった土着の信仰は素敵な事だと感じます。

 家人の無病息災を祈り、
境内の天神様で自分の学に願い神社を後にしました。
 
 
 
 進むこと数km、
自宅から600mほどの所にあるいつものスーパーに立ち寄り
昼飯の材料を購入しました。
600m先のスーパーに行くのに、20km以上走ってしまいましたよ(笑
 
 自宅に戻ると早速調理です。

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 今日はプレートランチ風にしてみました。
一応カロリーを気にした、脂身の少ないポークのソテーと
ソースの残りでほうれん草のソテーとサラダです。

 プレートランチで思い出したのですが、
以前の職場の同僚と、昼休みに松屋に行ったことがありまして。
そこで、ハンバーグプレート的なモノを頼んだ所、
同僚が、「僕、プレートランチって嫌なんですよ」
何故かと聞いてみると「だって、刑務所のメシみたいじゃないですか・・・」

 確かに、1枚皿に全部盛ってある飯は下品ですよね。
松屋さんもそうなんでしょうが、めんどくさいから(コストダウン)という
理由以外にプレートに全部を盛る理由は無い気もします。
勿論、今日の私もめんどくさかったので。(笑

 でも、オリジナルソースも含めてバッチリでした。
 
 
 
 それにしても、たった20kmそこそこの走行ですが
自転車で走ると色々と普段見えないものが見えてきて楽しかったです。
”乗用車→バイク”の時も同様の感慨があるのですが、
やっぱり旅情を感じるには、旅人にもそれなりの負担は必要ですよね。
ラクして充分な感動を味わえるわけがありませんもの。
そういう意味で老後は、徒歩で旅とかしてみたいなぁ。
 
 
 今日はいい一日でした♪
 

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