主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
雨の台湾へ。 ≪2日目(昼)≫
さてさて。 怒涛の年度末(土曜出勤あり)も終わりました。
皆様も2018年度の御勤労お疲れ様でございました。
それでは私も記憶が薄れる前に先日の台湾行きの思い出などを。
この4月は週ごとにイベントの予定が控えておりますので、 今こそが書くタイミングな気が致します。
前回は確か・・・初日にしこたま呑んで食べて寝たところでしたか。
ただ、呑んだのはほぼ台湾ビールでしたので ビールでは酒のうちに入らず。
朝にはスッキリ目覚めて行動開始です。
この日は夜まで特段の予定があったわけではありませんので、 日中は仲間とお出かけメインといたします。
ホテルの朝食をしっかり頂いたあとは出発! 目的地は台湾といえばここ、の故宮博物院です。
生憎の雨模様の中、チャーターしたBMWの高級車で故宮へ移動。
(ほんとはタクシーのつもりでしたが何故かそんな流れに)
台湾の荒ぶる交通事情の中で若干ヒヤヒヤしながらも無事到着です。
まるでホテルのような車両発着場に降り立ち館内へ。
立派なエントランスからエスカレーターに乗ってチケット売り場に進むと、 ホールに孫文の像が鎮座しておいででした。
ご存知の通りこの辺はちょっとデリケートな話なので当blogでは細かく触れませんが、
現地の方に伺うと、孫文はとても尊敬されているが蒋介石は好まない人も多く、
「むしろ日本の統治時代のほうがよかった」と被統治世代は今でも言う向きがあるそうです。
まーリップサービスなのかもしれませんが、少なくとも経済や開発という観点ではそうだとか。
そんな話を思い出しつつも『まあ一枚岩じゃないし話半分だなあ』と。
ともあれチケットも購入しいよいよ展示エリア内へ!
とても爽やか&高身長(当然ヒョロくない)な好青年にチケットを渡し、
朝の時点から既に大混雑な中を進んでゆきます。
さて、ここからは写真メインで参ります。
蒋介石含む軍部が”持ち込んだ”中国至宝の数々。
3か月で3000点ほどの展示がほぼ一新され、
全ての収蔵品を目にするには1年に5回故宮を訪れても30年かかるとのこと。
そのうち僅か数千点とはいえ気合を目に焼き付けてゆかねばなりません。
滞在時間は昼食をはさんで実に6時間。実に素晴らしい時間でした。
それではGo!まずは現地の案内の方曰く 「この博物館で一番重要な展示です」なものから紹介。
※ちなみに従来は館内撮影禁止でしたが、2~3年前からOKになったそうです。(フラッシュはNG)
【 毛公鼎 】
”鼎”は元来煮炊きのための器ですが、その内側に497もの文字が刻まれています。
この毛公鼎については、西周時代といいますから3000年ちかく前でしょうか。
展示上も漢字の歴史上重要な資料としての扱い方をされていました。
続いて参りましょう。
【 象牙透彫雲龍文套球 】
象牙細工の玉飾りなのですが、凄いのはその細工。
球の中には24層もの球体が入っており、 制作には親子3代かけて100年以上を要したとか。
その他 玉(ぎょく) 関連の展示も実に多彩。
あ。そういえばかの有名な ”白菜”と”角煮”は出張中でした(笑
台中の花博に貸し出してるとか仰ってましたっけ。
続いて印象的なのは【 俑 】の類。 墳墓への副葬品的なものですね。
珍しい3色の色付きの俑も気になるところですが、
白い方の俑については、 解説の方曰く「楊貴妃」であり、
近くにいた中国人ガイド曰く、「ファンビンビン!ファンビンビン!」とのこと。
当時の美人像なのでしょうか。
変わったところではこんな副葬品も。
被葬者の顔に置かれていたものと、口に含まれていた蝉。再生の象徴だそうです。
下の指みたいなのは死後の食糧で豚肉を模したものだとか。翡翠製。
若干暖房が効きすぎな感もある館内を縦横無尽に歩き回り 昼時になりましたので昼食。
予約してあった故宮晶華なる併設のレストラン。
室内に入ると1階の吹き抜けでは結婚式が行われていました。幸せそうで眩しかったですね。
点心的なコース料理と、やっぱり水分補給は台湾ビールで。水代わりです。
おなかも一杯になりましたので午後も再び館内へ。
再入場の為に手に紫色のスタンプを押して頂いていましたのでスムーズでした。
仏像の類も充実していました。
個人的に気になったのはこの像の眼力。
【 青銅琉金南天王立像 】
凄いです。ちなみに前から見ると超メタボなですが横からは意外とスリム。
『サモハンキンポーみたいだな』と少し思いましたとさ。
その他特別展で17世紀の東西交易関連の展示も。
世界地図などもありました。
交易のあるところには文化の交流もあり。 各地の様々な遺物がとても興味深い展示でした。
館内全体がとても穏やかな調光で落ち着く空間だったのですが、 その中で印象に残ったのがここ。
THE水飲み場。デザインがなにやら昭和感あって素敵です。
また、光の雰囲気がとてもいい感じでした。
紙コップもなにやらいい感じ。
そうそう。日本にまつわる展示物もありました。
これらは蒔絵の施された物入れに翡翠の屏風ですがその他も複数あり。
皇室に関連するものもあるようです。
たっぷり6時間。
数々の展示を歩いて見回った頃には夕方からの予定が迫っていましたので、
後ろ髪引かれる思いですがそろそろ帰らなくてはなりません。
正直たった6時間ではとても見られる量ではありませんでしたが、
流石は 大英、ルーブル、メトロポリタンと並び世界4大博物館と称されるだけあり、
物凄く見応えのあるものばかりでした。
最後に博物館の思い出にとお買いもの。
流石に高価な美術品の類には手が出せませんでしたが、
小物を中心におみやげなどを中心にいいお買い物ができました♪
帰りはとってもお綺麗な女性(女優さん?)が描かれたバス・・・
ってこれ卓球少女の愛ちゃんじゃないですか!そういえば台湾に嫁いだって話でしたっけねー。
そんな愛ちゃんバスではなくて。 今度こそノーマルなイエローキャブでホテルまで。
料金はあまり覚えていませんが日本のタクシー料金の1/3ぐらいでしたか。
物価や賃金の差はあれども日本のタクシーはほんと高いですね。
ものの30分位でホテルに到着した我々は、
たっぷり歩いた疲れをとりつつ夜の宴に備えて休憩。
と、また長くなりましたので夜の部はまた次回。
たぶん遠からずお届けいたしますm(__)m
雨の台湾へ。 ≪1日目≫
いやはや。
3月もあっという間に半分が過ぎましたね~
世間様と同じく私もバタバタとした年度末を過ごしておりますが、
そういえば先日、仕事関係で台湾を訪れておりましたのでその思い出などを。
少々写真だらけになりますので、テキストは最小限でお届けいたします。
当初は『こまめに数十回シリーズで』なんておもったのですが、
最近の己の行動を見るに、きっと最後まで書くのに半年かかりますから(笑)
それでは早速。
今回は2泊3日での台湾訪問、いってみましょう♪
初日。成田へ。
早朝の通勤ラッシュに合わせて空港に向かうのは骨が折れました。
とくに犯罪歴(笑)もありませんのでらくらく出国審査。
どれに乗るのかな~?
比較的スムーズに自席につき前を見ると。
『お?テーブルホルダーがRECAROだ!』前の愛車はRECAROでした。こんなとこにもあるんですね。
フライト直前。整備士さん?に手を振られてお見送り頂きました。嬉しいですね。
ふんわりと空へ。機体のせいか国際線のほうが穏やかな印象です。
離陸して少しすると機内食が運ばれてまいりました。なにやら豪華!
「お飲み物は?」「ウォッカストレートでお願いします( ̄ー ̄)!」
「・・・え?」少し戸惑われました。酒乱の気はありませんので問題ありません。
それにしても高度10000mのウォッカは格別ですね~♪(実際どこでもイイ)
ちなみに今回台湾での運転はありません。
政情の関係で国際免許なんかもダメっぽいので仕方ありません。ほんとはバイクに乗りたかったなあ。
そうなったら オートバイ>>>>酒 の優先順位です。
九州を越え、沖縄を越え、そして台湾へ。
窓から見えた不揃いの耕作地が印象的でした。
着陸も極めてすんなりと桃園国際空港に到着です。びっくりするぐらい人が居ない。
入国審査もこれまた順調に。日本からゆえか比較的楽な印象です。
ただ、指紋取得マッシーンの反応が悪く、3人前の方が4回ぐらいリテイクされていました。
空港からはバスで台北へ。
道路事情としては兎に角荒い!割り込み上等、スピード違反上等な感じです。
あと車両がいちいち派手。日本の保安基準ではアウトな気がします。
途中で着陸態勢の飛行機と並走。結構軍用機も飛んでいました。
おおっ!? 看板にGSX1300R 隼が。どうやら車検場のようです。
ホテルまでの途中で立ち寄ったのは【 国民革命忠烈祠 】。
日本でいうところの靖国神社的施設です。
ここでは儀杖兵の交代式が有名。
儀杖兵には高身長低体重、モデルなみのスタイルが要求されるとか。
曇り空の広場に響く軍靴の音。勇壮でございました。
山門の脇には立派なレリーフも。
忠烈祠を後にした我々は一路台北中心部へ。
the台北。なイメージそのままでした。
人口密度が高く土地が非常に高いとの話も聞きますが、それでこのスタイルなのでしょう。
所々に日本”式”のお店も。
途中で立ち寄ったお店ではお茶とドライフルーツを頂きました。
ここで出された 東方美人茶 これが美味!
若干甘味を感じる紅茶系のお茶ですが、ついつい2缶も購入。(高め)
お。
KYMCOだ!ライダー的には台湾といえばKYMCO。
さすがに二輪大国の日本ではあまり見ませんが、お洒落なスクーターメーカーのイメージです。
日も暮れて段々と辺りが暗くなってきました。
「橋幸夫じゃん!なんで!?」仲間とワイワイ盛り上がります。
よく読むとディナーショーだとか。因みにお値段は3万5000円くらい。大御所ですものね。
途中の警察署の前で。
オートバイ文化華やかかりし台北。白バイもライト付きのスクーターが多いです。
途中の高速でBMWらしい白バイも見かけましたがそれっきり。
この雑然とした街中ではショートホイールベースのscooterが最強でしょう。
いよいよ今回の宿、台北アンバサダーホテルに到着。
各々荷物を置いたらば早速夜の街へ。
台湾のMRT 双連駅から夜市で有名な士林に向かいます。
ある部分では東京メトロより進んでいる感じ。かなりハイテクでした。
数駅進み 剣潭駅 に着いたら降ります。
目的地は 士林夜市 ですが、最寄は士林駅ではなく 剣潭駅。紛らわしいですね。
駅前からスクランブル交差点を進むとすぐに屋台街。ドリアンとかふつうに並んでます。
なにやら美味しそうな唐揚げの香りが。
一番辛いので!
英語ですら微妙な私ですが、
今回は仲間に北京語が堪能な奴が居て大変たすかりました。
観光客的にも有名な唐揚げらしいですが、
中華系スパイスの強さは辛さMAXでも控えめ。それより下味の甘さが際立っていました。
香りよく甘めのチキンは当然美味。ボリュームも満点でした。
チキンと台湾ビールを片手に屋台街を闊歩。続いては今夜の夕食を求め進みます。
【 美食区 】なんと甘美な響きでしょう!
B1が示す通り地下の食堂街では観光客と地元の方が入り乱れて大混雑。
我々も適当なお店で陣取り食事を注文。
しかしいちいち安い!ビールの大瓶+腹が裂けるぐらい食べて一人1000円行きません。
そしてこの旅の私の大きなお目当てがコレ。
魯肉飯(ルーローファン)
八角の香りが効いた甘辛の角煮をご飯にのせたものですが、美味いに決まってます!
期待を裏切らないそのお味に感激でした。
文字通り腹が裂けるほど食べた我々ですが、
ふと道を挟んで向かいの店舗を見るとなんとも魅惑的なメニューが。
様々なドリンクを扱うフレッシュジューススタンド的なお店。
無論「いちばんでかいやつ!」で注文。
私のは右のキウイのやつ(左はスイカ)ですが500mlなんてもんじゃありません。
750mlくらいあるんじゃないでしょうか。それで90元。300円ちょっとと激安です。
キウイ何個使ったらこんな量になるのだろうか。でもジュースは別腹です♪
余談ですが、台湾のフルーツはどれもとても甘い。
スイカに至っては日本で過去こんなに甘いスイカを食べたことがないというぐらい、
甘くてジューシーで御座いました。流石南国。
酒に美味しいごはんにすっかり満足した我々は、
本来ならこの後更に遊びに・・・いくつもりでしたが、
この時はかなり偉い上司も同行していましたので、
いつものはっちゃけスタイルを封印しつつこの辺りで一旦区切り。
MRTで再びホテルへ。
ついでに隣のファミマでお酒とつまみを買い足し(笑)て部屋に戻りました。
有名な話ではありますが、台湾の上下水道整備はかなり遅れており、
”水道水は飲めない””下水はトイレットペーパーすら流せない”など制約があります。
一応高級ホテルなアンバサダーホテルですら水道は信用できませんので、
部屋には飲用水ペットボトルが用意されていました。
道すがら仲間が買ったウィスキーをストレートで頂きつつ夜は更けてゆきます。
さてさて。本当は1本で終わるつもりだった私の台湾記ですが、
写真だけでこんなに長くなってしまいました。
仕事のことは取り敢えず抜きにして、次回は2~3日目をお届けの予定です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
Comming soon!!(ほんとかしら。)
アタマはたいせつです。
いやはや早いものでもう3月に突入しましたね~
翌週には会社の関係で台湾に行かなくてはならなかったりするのですが、
それはそれとして、本日は久々のライダーネタで失礼いたします。
私の愛用ヘルメットは SHOEIのX-Twelveなるもの。
実は最初にGB250クラブマンに乗った時から、過去ずっとSHOEI派でここまで来ております。
最初に買ったメットはX8Rだったかしら。
今は亡き上野のバイク街、それもCORINのメット専門館みたいなところで買いました。
当時青山でバイトしていたのですがそこの先輩に気のいい方がおいででして、
その先輩にバイクの免許を取る話をすると、得意げに馴染みの上野バイク街に連れて行ってくれましたっけ。
当時はまだ20世紀の話です。今でもいい思い出でございます。
そんな初代SHOEIメットから数回。
基本的にSHOEIのフラッグシップを買い続けておりまして、
X8R-hi、X-Eleven(大治郎モデル)、X-Twelveと来て次も当然SHOEIのつもりでおりました。
が、グラフィックモデルは8万円からの高い買い物。
ここ暫く悩んでいる間に時間がすぎておりました。
ところが最近、友人のNSR氏がSHOEIの最新モデル X-fourteenを買いましてね・・・。
そこで私にもスイッチが入ったわけです( ̄ー ̄)
とはいえそろそろ私のX-Twelveも限界でしたので好機でもありました。
愛用の ミカ・カリオ モデルのメットも既に7年近く、
保険絡みの話ではありますが一般的にメットの耐用年数は3年という話もあります。
それではメット選び!
よし決めた!
というわけでこんなメットを買いました( ̄ー ̄)♪
我々の世代ですと、
魔界塔士Sa・Gaで荒廃した東京の辺りで6000ケロで売ってた”アライのメット”でございます。
少し世代を遡るとAKIRAの金田のバイクにもAraiのステッカーがありましたね~
『買うのはSHOEIじゃないんかいっ!』というお言葉が聞こえて来そうなところで御座いますが、
NSR氏が私も狙っていたX-FourteenのDaijiroモデルを買いやがりましたからね・・・(笑)
私としては同じものにゆくわけにもゆかず、
元々興味がないわけではなかったAraiのフラッグシップモデルに手を出したわけです。
それでは早速開封。
ん???なにやら質素な梱包ですね。
SHOEIのイメージですと専用のスチロールの梱包材があるのですが、ある意味エコ。
出てまいりましたよ~。
メット袋は【 SNC 】なるロゴ入り。Araiの帽体の規格の名前でしょうか。
それではワクワクしながら本体を取り出します!
今回買ったのは 【 RX-7X 】なる現行フラッグシップモデル。
ただ、モデル寿命が7年くらいの印象である各メーカーのヘルメットにあっては、
RX-7Xの発売自体が2015年位ですのでそろそろ後期にあたります。
その意味では新モデルを待とうとも思ったのですが、こういうものはタイミングですからね。
リアのデザインはこんな雰囲気。
このモデル、なんと 【 フレディ・スペンサー 40th 記念モデル 】です。
スペンサーといえば私の大好きなライダーでございますので、
メーカー曰く「スペンサーのリクエストでAraiがレースのサポートをした当初のデザインを復刻」とくれば、
これは気にならないわけにはゆきません。
個人的にはフレディ・スペンサーには、
タンデムさせて頂いて茂木のフルコースを走ってもらった恩もありますし( ̄ー ̄)。
ただ、スペンサーは非常にファンの多い伝説のライダーですから、
同様にサポートしていたNANKAIブランドなどでも複数のデザインが存在しています。
その意味では好きなデザインは各々好みの別れるところかとも存じます。
そんな中で私がこれを選んだのはその色味ゆえでした。
デザインは古いものの復刻ですので当然単調ですが、
赤と青(ロスマンズカラーの渋いほうの藍色に近い)の落ち着きつつも綺麗な色が好みでした。
うーむ渋い。
所謂 Araiっぽさ としての極めて丸いシルエットの帽体も印象的です。
「どうせ衝撃なんて吸収しきれないんだから、丸い形状でさっさと逃がしたほうがいい」
その合理的発想にはとても同意するところです。
駆け出しの頃、ライダーの大先輩に言われたことで今でも気を付けて居る事で、
「バイクに乗るんだったら、コケたら必ずバイクを蹴ってでも車体から離れろ」があります。
物理的にどうにもならない事象に絡んで被害を拡大するくらいならば、
見切りをつけてさっさと離れるが吉ということです。
RX-7X自体のインプレは、
発売後時間が経過しておりますのでネットでも出尽くした感があり割愛させて頂きますが、
SHOEIよりも大型のベンチレーションと、
帽体内部にも巡らされたダクトでかなり換気への配慮がされているようです。
また、RX-7Xからの特徴的な機構がこちら。
複雑な稼働軸を持つ 【 VAS 】なるシールドシステム。
従来モデルのAraiのシールド交換などではかなりシールドベースの印象が悪かったのですが、
VASは安全設計的な理由も兼ねて取り付け位置を下げつつ、
シールドの圧着性にも寄与する凝った構造ですのでVASはかなりの好印象です。
また、シールドの開閉時の滑らかさは感動すら覚えるほどで、
SHOEIでは「バリバリ」と若干のガタを伴って開閉するのですが、
Araiは「スッ」と開閉できます。しかも全閉時のロックが非常に節度感よく「パチッ」と決まります。
肝心のかぶり心地については、
聞きしに勝るメット入り口の狭さに最初は面食らいましたが、
(左右の毛髪が引っ張られて真面目にハゲそうです)被ると驚きの快適さ。
ホールド感の割に圧迫感はなく、重心バランスがいいので首を振ったときの負担が少ないです。
それと重量自体の実測は X-twelve と大差ないのですが、装着感覚はかなり軽め。
そんな感触に気分をよくしつつ。
ここで Araiにしたもう一つの非常に大きな理由 を紹介。
この2点、別売りではあるのですが、
【 PINLLOCKシート / PRO SHADEシステム 】です。
PINLOCKについてはシールドを二重にすることで断熱層を作り結露防止するもの。
これはSHOEIの場合 X-fourteen を買うと標準で付いてきますがAraiは別売りです。
その分本体価格は Araiのほうが安いのでとくに不満はありません。
効果についても、最早ないことは考えられないぐらい便利ですので当然購入。
それよりも、目的だったのは他方の PRO SHADE システム。
面白いことに ”シールドの外側にサンバイザーをつける ”ことができます。
それでは早速装着。
こんな感じでシールドの外側にサングラス状のシールドがつきます。
普段は走行中に動くことがないようにロックがかかっていますので、
軽く手前に引きながらシャコッと下げると。
遮光シールドに早変わり。
夕方から夜の利用を考えると全面スモークシールドは当然危険ですし、
さりとて2枚持つのは邪魔。そうなるとこの手の機構は非常に合理的です。
私も持っているOGKのASAGIやSHOEI/Araiのツーリングモデルには、
”インナーサンバイザー ”形式で帽体内部に遮光シールドを仕込んでいるものがありますが、
ネイキッドやアメリカンならいざしらず、
流石にSSで使う気にはならない重量バランスや強度ですので好みの外でした。
いやー。いいですねPRO SHADE。
実はツーリング先でArai派の皆さんが羨ましかったんです(笑)
そして最後にこちらも対応。
今やツーリングに欠かせないアイテムである 【 インカム 】の取り付けです。
Araiのチークパッドにはスピーカー用の窪みがしっかり設けられています。
X-Twelveには時代もあってか存在しなかった配慮ですが、
X-Fourteenにはしっかりあるようですね。時代だなあ。
スピーカを設置し、ケーブルの取り回しをしたらばマイクを仕込みます。
ここで内装の脱着をしていて思ったのは、
『内装の構成や各部の構造はSHOEIのほうが2世代ぐらい時代が進んでるなあ』でした。
思想の違い、というには違いすぎる内装やシステム的な洗練度の差がありました。
内装部材の脱着のし易さや、固定する際の構造はもはや別次元。
どちらを選んでも後悔のない各社のフラッグシップですが、
システムとしてのヘルメット全体で見れば、
ディフューザーの構成なども含めやはりSHOEIのほうが優れている印象です。
半面、単純に人間が使うことを考えた場合、いい意味でファジーなAraiもとても好感触。
各社の違いが実に興味深いですね。
そしてインカム本体も無事装着。
所定のスピーカースペースがあるおかげで、位置の微調整なしに音の聴こえもばっちりです。
最後におまけ。
噂のこれもしっかり入っておりました。
どう見てもご乱心したとしか思えない Araiさん? 的な女性の冊子。
いやーこれも時代ですね~。
実はまだ装着して走れてはおりませんが、
部屋でニヤニヤしながら幾度かかぶってはおります( ̄ー ̄)。
翌週は台湾、その後年度末までは怒涛の業務ですのでツーリングはちょっとお預けかなあ。
早く走りたいです!できればどこかでキャンプツーリングもしたいなあ。