癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

三瓶山と石見銀山観光

2009年05月22日 | 登山・旅行
(画像は、石見銀山釜屋間歩の前)

 昨夕からの暴風雨は朝方にはおさまり、足留めは免れた。今日は、三瓶山早朝登山の後、世界遺産の石見銀山観光をし、山口市まで走った。

○三瓶山〈1126m〉
 国引き神話のくだりで、大山とともに島根半島を引っ張ってきて繋ぎ止めた杭がこの山とのこと。中国山地でもっとも新しい火山で、現在の山体は約4000年前の溶岩ドームの形成によってできたという。

 濃いガスの中、展望は諦めて、まだ薄暗い5:30、スパイク長靴に雨具の上を着て、北の原の青年の家の駐車場からスタート。

濃いガスに包まれた天然記念物に指定されているという一帯の自然林が美しい・・・まさに、薄墨色ならぬ薄若葉色の幽玄の世界。その中に響き渡る賑やかな野鳥のさえずり。たまにそんな趣を楽しむ歩きもいいものだ。登山道も緩やかに大きくジグを切って続いているのがうれしい。

最高峰の男三瓶山頂上は予想通りの濃いガス。ここだけは、乳白色の世界・・・天気が良ければ、頂稜のいくつかのピークや火口湖も回るつもりだったが、証拠写真を撮って早々に退散。昨日、下から眺めた山容が立派だっただけに残念だが仕方がない。

登り、1時間20分。下り、1時間。下山して間もなく雨が降りだした。早朝登山がか功を奏した感じ。


○世界遺産石見銀山
今回の山旅で楽しみにしていた観光。世界遺産は鉱山遺跡だけでなく、街並み、銀を運んだ街道、積み出した港などの文化的景観もワンセットでの指定なのだそうだ。

 まず、石見銀山世界遺産センターへ直行。昨年から公開された最大の坑道跡「大久保間歩一般限定公開ツアー」に参加。最初は3800円は高いと思ったが、石見銀山に関するありとあらゆる解説と一番栄えた本谷一帯の遺構跡のガイドも含まれた内容だったので、雨の中の山歩きだったが、その値は十分だった。特に坑道跡の見学は大満足だった。

2時間以上のツアーから戻った後に、センター内の展示や資料を見たので非常に理解がしやすかった。その後、当時の栄えた雰囲気を残す街並みを車の中から楽しんだ。雨でなければあちこち見学しながらゆっくりと歩きたかった。観光客が多く、指定による経済効果は凄いものがありそう。知床の比ではなさそう。

その後、4時間ほど国道9号線を走り、山口市の先の「きららあじす」に落ち着く。明日は、ETC1000円割引利用で九州入りし、英彦山の登山口へ。