癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

由布岳と鶴見岳

2009年05月24日 | 登山・旅行
 4年前、12月中旬にもかかわらず、九州なのに3日間も吹雪かれて停滞し帰路に就いた懐かしの道の駅「湯布院」から、4年越しの由布岳と鶴見岳へ。

 ところが、夜半に雨を降らせた雲がまだ由布岳の山体を覆っている。晴れることは間違いないのだが、上空が晴れて頂上が見えている鶴見岳を先にする。
○鶴見岳〈1375m〉
 世界一の湧出量を誇る別府温泉の産みの親となる山で、別府のシンボルでもある。

 5:30、御嶽権現社コースの駐車場からピストン。登山道は一定の斜度で大きなジグを切って付けられ、一定のペースで歩けるのがうれしい。「一気登山道」の名のもとに細かな距離標識が整備されている。これは、毎年4月に開催される海抜0mからの「一気登山」のコース表示らしい。

 1200m付近から満開のミヤマキリシマが姿を現す。頂上付近には大群落があり、その向こうにスッキリとした由布岳が見える(画像)。この眺めと眼下の別府市街地、さらに九重連山の眺望だけで大満足。

登り、1時間15分。下り、50分。下山後、わずか10分で由布岳登山口へ。


○由布岳〈1583m〉
湯布院盆地から一気に屹立する双耳峰を持つその山容は見る者を圧倒するトロイデ型の火山。豊後富士とも呼ばれ、万葉集にも4首の歌が詠まれているという名峰である。

南麓の正面登山口には、すでに車は50台を越えていた。ぎりぎり無料駐車場へ。その後は有料駐車場となる。下山したら、そちらにも50台ほどが停まっていた。

 8:00にスタートし、時計回りに西峰~東峰とお鉢巡りをして、同じところへ下った。山容は物凄い急なのだが、登山道は緩い一定の斜度で大きなジグを切って登って行く。一定のペースで登り、急いだわけでもないのに、30人ほどを追い越したようだ。

林の中の部分は少なく、眼下の湯布院盆地や九重連山をずっと眺めながらの登りが心地よい。やはり1200mを越えるとミヤマキリシマが現れる。

この山の核心部は、頂上(西峰)手前の垂直に切り立つ障子戸の岩場であった。ペンキのコース指定と鎖に助けられながらの岩登りを怖々なからも楽しんで頂上へ。ここは下る方が大変だろう。お鉢巡りは時計回りが正解だ。

深い火口底を眼下に見下ろしながらのお鉢巡りは、高度感のある岩場の登り下りもあるが、慎重に通過すれば問題はなかった。東峰経由でもとのコースを下ったが、次々と登ってくる人数も凄い。

 西峰と東峰は同じ高さらしいが、西峰に一等三角点が設置されているので、頂上となっているようだ。

  登り、1時間35分。下り、2時間05分。下山しても、12時前だった。

別府温泉へ下る。立派な建物のかんぽの宿を見つける。恐る恐る日帰り入浴料金を聞く。300円・・・思わず聞き直す安さに大喜び。

のんびり入浴し、大分市佐賀関港の国道九四フェリーターミナルへ向かう。途中で大分名物のとり天定食、ターミナル手前の道の駅限定のクロメたこ焼きを食す。これでKu嬢お勧めの名物を完食して、16:00発超満員のフェリーに乗る。

17:10に愛媛県佐多岬の三崎港に着いた後、明日の篠山の登山口近くまで走る予定。