癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

函館坂道紹介~19の坂以外の名前のある5坂(入舟町と青柳町)

2019年10月17日 | 街並み・歴史探訪・ドライブ

 入舟町の地獄坂とテンコの坂

◎地獄坂(80m)

 地獄坂(下から)~入舟町(昔の山背泊)の道路から函館市船見町の外人墓地まで
上るのも下るのも難儀な坂なので地獄坂と呼ばれた。(「函館歴史散歩」より)


 (上)坂上にある外人墓地の1つのシャルトル聖パウロ修道女会墓地
 (下)登り口の入舟町(旧山背泊)の家並み


 地獄坂(上から)

◎テンコの坂(80m)

 テンコの坂~急な石段になっているが、途中から少し向きが変わり緩やかになる。映画「海炭市叙景」にも登場しているらしい。
 坂の途中に山背泊稲荷神社があり江戸末期には天光稲荷と言った。天光をテンコと呼んだところからテンコの坂と言った。(「函館歴史散歩」より) 


(左上)登り口の入舟町(旧山背泊)の家並み  (右上)途中で少し向きが変わって緩くなる
(左下)坂名の由来となった旧天光稲荷(現入舟稲荷神社) (右下)坂上の高龍寺


 テンコの坂(上から)
 右下の古民家然とした「真言寺」には、函館市が指定した有形文化財の不動明王立像が安置されている。
 真言寺は、文久年間(1861年~1864年)、僧 寛純により創立されたといわれており、この寺の主仏となっている不動明王は、普段開帳されていない。


青柳町のすりばち坂、みやま坂、さくら坂

◎すりばち坂(100m)

 すりばち坂(下から)~函館公園北側の坂道。坂下手前の電柱根元に手作りの坂標が設置。
 函館公園の北脇を公園に沿って西に上る坂道。公園の中に「すりばち山」と呼ばれる小山があり、その横の坂ということから「すりばち坂」と呼ばれる。


 (上)すりばち坂からの函館公園入口
 (下)名前の由来となった「すりばち山(摺鉢山」


 すりばち坂(上から)

◎みやま坂(100m)

 みやま坂(下から)~「すりばち坂」と平行する坂で「青柳坂」の坂上に続く。
 美山坂とも書くらしいが、由来は不明。


 坂の途中に建つツタの絡まる土蔵


 みやま坂(上から)

◎さくら坂(220m)

 さくら坂(函館公園入口前から)~函館公園の東側の坂
 函館公園側は桜の古木の並木になっているので、坂名はそれに由来するのではないか。
 数年前まで,電柱に住民の手で「さくら坂」と書かれた木片が縛り付けてあったらしいが、現在はなくなっている。



(左上)通り沿いにある喫茶店「JBハウス」   (右上)通りに建つ蔵持ちの民家
(下)通りからの函館公園入口~門柱に「市立函館圖書館」の表札


 さくら坂~(下から)

 以上で、函館山ふもとの名前のある坂道の紹介は終わりますが、谷地頭町や住吉町にまだ気になる急な坂道がたくさんあります。
 どなたか、その坂の名前や由来が分かりましたら、教えてください。