癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

「七ッ岳&カニカン岳」の今後の登山道整備の見通しについて

2019年02月07日 | 登山・旅行

ブナの紅黄葉で囲まれた七ッ沼大沼湖面に姿を映す七ッ岳

 3月か4月の紙面改編期まで延長をお願いされた、拙筆による北海道新聞夕刊(みなみ風)の「どうなん・とうほく山楽紀行」だが、今後の予定通りだと全部で59回となる。残りあと5回の予定である。

 実は当初は50回の予定だったので、それに合わせて道南の山(胆振や後志は函館から日帰り可能な地域)と北東北の山をピックアップして執筆してきた。
 延長依頼を受けてから、いろいろやりくりしてきたが、道南の山で登山道のある山はほぼ網羅しつつある。掲載をどうするか悩んできた山に、現在林道崩壊や道々崩壊で、登山口まで車で入れずに、登山道が荒れ放題になっている七ッ岳とカニカン岳が残っている。
 この2山の扱いをどうするか、今後の見通しを含めて、これまで登山道を管理してきた桧山森林管理署と今金町役場に問い合わせしてみた。

◎七ッ岳の登山道について

 七ッ岳の登山道は、上ノ国町湯ノ岱地区から上の沢林道を18kmも進んだ先に登山口がある。昔は登山口付近はタケノコ園として開放されていたので、林道は整備されていて、登山道も丁寧に整備されていた。しかし、大雨でしょっちゅう林道が崩壊するのが難だった。自分もこれまで3回登っているが、いずれも林道が修復された直後ばかりである。

 しかし、2015年の大雨で林道が崩壊して以来、8km地点のゲートから先は通行止めになったままである。桧山森林管理署の話では「まだ一切手を付けていないし、林道としても植栽や伐採の計画もないので、今後も修復の予算が付く可能性はなさそうです。当然登山道の整備も不可能です」とのことだった。


知内側の冬の馬岳と牛岳の分岐尾根から眺める七ッ岳

 今後、夏にこの山に登ることはできなくなる可能性が大である。どうしても登るとなれば、上掲の写真のように、知内側からの冬山登山で、知内温泉の近くからツラツラ林道を通り、燈明岳への南東尾根へ取り付き、馬岳と牛岳の間を抜けて、七ッ岳の南東尾根へと登ることは可能で、その記録もあるが、健脚でなければ日帰りは厳しいだろう。

◎カニカン岳の登山道について


国道230号の茶屋川地区付近から眺めるカニカン岳

 こちらのカニカン岳も2015年の大雨で、登山口までの道々が崩壊して以来、登山道の整備はされていない。昨秋に、その様子を偵察がてら、ゲートからマウンテンバイクで登山口まで走り、登山道に取り付いてみた。

 ゲートは閉じていたが、道々の工事はもう終わっているようで、車の走行には支障はなさそうである。しかし、登山道は上に行くに連れて、背丈をはるかに超えるネマガリダケに覆われて荒れ放題になっていて、標高720m地点で撤退してきた。

 偵察状況を含めて、今金町役場へ問い合わせてみた。「道々の工事が終わって、開発局が道々のゲートを開けてくれれば、登山道は整備する予定です。もし、連載に掲載するのであれば、そのことを含めて書いて下されば助かります」とのことだった。
 「名前もユニークで人気もありますし、金鉱としての歴史のある山ですので、ぜひ早目に整備してくださるようお願いします」と話しておいた。


 7合目にある金鉱坑道入口

 結果的として、七ッ岳は、拙著『ほっかいどう山楽紀行』には掲載してあるが、今回の連載には取り上げないことにした。
 カニカン岳は、今後の見通しを含めた記述をして掲載することにした。ただ、間に合えば、山スキーで南尾根に続く林道を通って登頂して、そのことも含めたいと考えている。

 したがって、今後の5回の予定は、2/19岩部岳、3/5カニカン岳、3/19乳頭山、4/2伊達紋別岳、4/16太鼓山or泣面山or三森山の予定である。