癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

冬の車中泊の工夫

2019年02月06日 | 登山・旅行
 真冬に車中泊するというと、よく「冬の車中泊って、大丈夫なんですか?寒くて寝られないんじゃないですか?」などと訊かれることが多い。

 しかし、いつも真冬の旅行やXCスキー大会の参加でも、寒さ知らずで、ぐっすり快適に寝ている。親サイトの「一人歩きの北海道山紀行」「どこでもホテル・・・車中泊のススメ 」でも紹介しているが、ここで、もう少し詳しく述べてみたい。

 基本的に車も鉄の箱で、何も工夫しないと外気温と同じになってしまう。だからと言って、エンジンを掛け放しでヒーターを入れるのは、降雪時には一酸化炭素中毒の恐れもあるし、不経済だし、車にも環境にも優しくない。
 極寒の北海道で、寒さを感じずに快適に睡眠できる自分なりの工夫を紹介する。基本的には、アルミレジャーマットと登山用具の利用が中心なのだが・・・。

1、下からの冷気の遮断

 一番下に折りたたみのアルミレジャーマット(8mm)を敷く。その上にベッドメークをする。

2、窓からの冷気の遮断

 車の窓ガラスは凍結もするし結露もする。外からの冷気も大きいので、それを遮断することも大切である。

 自分は、ロール式のアルミレジャーマット(8mm)を窓ガラスの形に合わせて切り取り、真ん中に100均で買った吸盤にリングを付けたもので固定している。窓ガラスより2~3mm大きめに切り取ると、吸盤がなくても窓枠に填まり外れにくい。
 これは、冬の冷気遮断だけでなく、外からの目隠しになるだけでなく、遮光効果や外からの防音効果もあって、年中必ず使用している。


3、温かくて快適なベッドメークの工夫

アルミレジャーマットの上にエアマットを敷き、その上に、長いソファー用の座布団を2枚重ねる。
これが年中同じベッドメークである。あとは、この上に季節に合わせた寝袋を使用する。

4、冬の極めつけは、-17℃対応の冬山用寝袋(シュラフ)

 真冬の山でのテント泊用のダウンの寝袋(-17℃対応)

 15年ほど前に半額で売っているのを購入。山のテント泊で使ったのは1度だけで、あとは車中泊専用になっている。
 価格を気にしなければ、-30℃まで使用できる保温性の高い冬用寝袋もある。
 寝袋は、頭までスッポりと包まれ、口の部分だけが開いているので、顔や頭も寒くない。

 なお、夏用と春秋用の寝袋を重ねて使用しても同じくらいの保温効果が期待できる。妻と2人で寝るときは、自分はこちらの方を使用している。

5、寝袋の結露対策と保温効果のためのシュラフカバーを重ねる

シュラフカバーを重ねる

 極寒になると、車の内壁や天井や寝袋にも結露ができることがある。解けると濡れるので、寝袋の上にシュラフカバーを重ねている。これは、寝袋の熱を逃がさないために、保温効果を増す働きもある。
 このシュラフカバーは、もともとは夏など雨の時のテントの中で寝袋を濡らさないためのものである。夏のテント泊のときは、寝袋を使わないで、これだけで寝る人もいる。

6、さらなる寒さ対策

 さらに寒いときには、冬用のグランドコートを着たまま寝る。

 これは、膝下までの長さがあり、トイレに起きた時などは、そのまま外出できるので便利である。最近は、服装を薄着にしても、これを着て寝るようにしている。
あと、泊る場所の近くに温泉があれば、寝る前に入って体を温めておくと熟睡しやすい。

 自分は使用したことはないが、足元や寝袋の中に貼るカイロを置いたり、ガスストーブでお湯が沸かせれば湯たんぽを利用している人もいる。 

 これまでに、着過ぎで暑くて目が覚めたことはあるが、寒くて目が覚めたことはない。家のベッド同様フカフカぬくぬくとよく眠れる。
 冬も長く気ままな安上がりの旅を楽しみたい方は、ホテル代を浮かすつもりで、これらの用具を揃えるという手もある。

 今日から、このブログは、PC版の様式は変わらないが、スマホ版の様式が変わったようだ。スマホ版で見ておられる方は、慣れるまでご勘弁を!