癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

予想以上にきつかった隅田盛(892m)<留の沢コース>

2018年02月09日 | 登山・旅行

林道をショートカットしたc300付近で地点で一瞬だけ姿を見せた駒ケ岳全山


GPSトラックログに基づいたコース図

 駒ケ岳を構成している剣ヶ峰、砂原岳、隅田盛の3ピークの冬期登山は、自分レベルでは剣ヶ峰は無理だが、砂原岳は踏破済みで、隅田盛はまだだった。

 たまたま、函館山楽クラブが1/14に、この隅田盛を目指して、c609ポコで撤退していることを知った。自分も近いうちにそのコースを参考にトライしてみたいと思っていた。

 長期予報では好天予報だったので、今日にその計画を入れておいた。しかし、朝から雪がずっと降っていた。ダメもとで、登山口となる大沼多目的グランドトルナーレまで行った。目指す駒ケ岳は見えなかった。しばらく様子見で待っていたら、青空が広がり、目指す隅田盛がチラッと見えた。

 
7:50、ダメなら林道偵察だけでも良いと、シールを付けたスキーを履いてその先の林道を進んだ。
長靴で林道へ入ったら、膝まで埋まった。しかし、幅広のスキーなので、ラッセルは20cmほどだった。


30分ほど歩くと、夏に車で通ったことのある鉄橋の手前に到着。ここは左へ進む。
この鉄橋の下を通る林道のすぐ下は除雪されているので、その分岐を発着点とすれば、往復で1時間は短縮できる。
鉄道線路のそばを進み、やがて鉄道から離れ、林道は山の方へ向きを変える。


8:55、約1時間でゲートに到着。夏はここまで車が入れるようなので、夏にここから再挑戦してみたい。


やがて、留の沢を通過し、鹿部押出の沢沢方向へ進む。


9:15、「(左)留の沢方面、(右)押出B沢方面」の標識の立つ分岐に到着。
左側の林道は地形図にないので、不安もあり、右の林道を進んだ
※ここは左へ進むのが正解だった。山楽クラブの記録をよく読んでいけば良かった。

右の林道なりに進んだが、だいぶ遠回りになりそうな感じなので、途中からショートカットを試みた。
2本目の人工の堤防の上からは、青空が広がり、一瞬だけだが、隅田盛~剣ヶ峰~砂原岳が見えた(トップ画像)。


泥流等のセンサーが設置されている留の沢を越えて、地図上に記載されている右岸の林道を目指す。
右岸の林道は、下の分岐から続いているようなので、帰りはこちらを下ることにして、前進する。


その林道は、c380で方向を真西に変え、隅田盛の根元まで続いている。少しずつ斜度がきつくなってくる。


隅田盛が見えるところで、三脚を立てて自撮りをしたのに、後で見たら山はガスで見えなくなっていた。
この辺りから、雪が激しくなり、風も強くなり、山も見えなくなった。
予想以上に疲れていたので、山が見えないままだったら、山楽クラブと同じc609ポコでの撤退も考えた。



11:20、c609に到着。しかし、目指す隅田盛が再び姿を現した。ここで撤退するわけには行かない。


c680付近には火山観測設備があり、林道はここが終点となっていた。
山が見えなくなったら撤退したいほど疲れていたが、それを許してくれなかった。疲れた脚に鞭を入れて前進。


そのすぐ上の急斜面への取り付きで、バナナのエネルギー補給。帰りに目の前の斜面の滑降が楽しみだ。
しかし、この急斜面が辛かった。50歩歩いては休むと繰り返して直登。しかし、上の方はジグを切って登った。


途中から眼下に大沼が見えた。しかし、いつも逆から見ている七飯スノーパークはガスの中だった。


下から見えていたピークを越えたら、スカブラ尾根となり、ところどころに石も出ていた。先に頂上が見えた。


12:15、スタートから4時間20分、へろへろ状態で頂上到着。観測設備の陰は風が遮られて助かった。
せいぜい3時間30分程度で登頂できると思っていたが、やはり単独ラッセルはきつかった。


頂上標識を覆っていたエビの尻尾を叩き落として、記念写真。右の爆裂火口は、そのまま留の沢へと続いていた。

12:35、シールを剥がして下山開始。上はスカブラ尾根だったので、慎重に下った。


いよいよ楽しみにしていた広い急斜面を見下ろす。ここは雪質も良く、快適なターンを刻むことができた。


c680まで滑り下りて、自分のシュプールを振り返えったが、画像にははっきりと写っていなかった・・・残念!
その後、登りのトレースを辿りながら滑り下り、留の沢右岸に続く林道をそのまま下った。


13:25、下の間違った分岐に到着。この下って来た左の林道を登るのが正解だった。
上でショートカットしたので、GPSトラックログを見ると、それほど遠回りいう感じではなかった。
スキーの利点は下りが速いことである。ここから登りで3時間20分も掛ってたのに、下りはわずか50分だった。

さらに、疲れた体での平坦な50分の長い林道歩きは辛かった。
14:15ゴール。結局、登りは4時間20分、下りは1/3の1時間40分だった。頂上休憩の20分を含め6時間20分。
距離も長く、単独ラッセルゆえに、予想以上にきつい山行で、疲れも大きかった。
しかし、念願のコースからのトライで、天候には恵まれなかったが、スタート時は諦めていた登頂もできて大満足。

3日後の「おおたき国際スキーマラソン」までに疲れが抜けるかどうか心配だが、15kmなので、なんとかなるであろう?


その後、留の湯で、ゆっくり疲れを抜いた。玄関を入ったロビー・休憩室が非常に広くなっていた。


もう少し詳しい山行記録と多くの写真は、下記でどうぞ!
http://sakag.web.fc2.com
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