癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

設計山偵察

2014年03月19日 | 斉藤浩敏さん行方不明関連

本日のGPSトラックログ(赤線)


 天気が良かったので、斉藤さんが下山してくるはずだったコースから設計山に単独でスキーで登り、3/16に撤退したキレット部分や、その北側斜面と南側斜面の偵察に行ってきた。自分の記録を見たら、03,3,22に、この設計山に登り、車で移動して、さらに毛無山にも登っていた。両方の山はこの時が初登頂だった。

 さて、今回も中山トンネル手前の駐車場からスタート。向い側の国道の除雪の山の上を進み、戸切地川越林道へ入る。合併して北斗市になる前の旧大野町と旧上磯町の境界尾根から頂上を目指した。このルートが冬も夏の藪こぎ登山も一般ルートである。林道2.5km、西尾根1.3kmで、斉藤さんの4kmとした計画と合っている。

 頂上手前の3/16の雪庇踏み抜き崩落事故の上から谷底を眺め、当日、我々が撤退したキレットの地形とその下に続く急斜面を覗いた。さらに、頂上から稜線尾根をキレットの手前まで下りてみた。3/16には覗けなかったが、キレットの北側斜面はかなり急な沢型になっていて、滑落したら引っかかる木もなく、谷底まで滑落しそうな感じだった。やはり危険で、通過する気にはなれなかった。反対側の南斜面は意外と緩くて、木が生えていて、雪庇と一緒に落ちてもすぐ下で止まりそうな感じだった。

 次に、南斜面を覗きたくて、頂上から南尾根を300m(標高差40m)ほど下ってみた。自分の携帯電話はauだが、頂上では3本立っていたが1本になっていた。南側に滑落したとすると、圏外になるのではないかと思われる。

 なお、雪庇踏み抜き滑落事故の現場とそこまでのトレースだが、その手前までは尾根上を歩いていたと思われるが、その先にブナの木が2本生えていて、その根元の先30cmのところから落ちていた。多分、その木が生えていたので大丈夫だと思って直進して落ちたようだ。上から覗いてみたがかなりの急斜面だった。良く無傷で済んだものだと思わずにはいられなかった。

 登りが1時間50分、頂上付近で休憩も含めて1時間ほど費やし、下りは45分だった。斉藤さんも設計山まで到達していたら、1時間ほどでゴールできたはずなのだが・・・。


3/16の雪庇踏み抜き滑落現場の上からキレット下の斜面と毛無山までの稜線を望む


キレットの北側斜面・・・ここを落ちたら下まで止まらないのでは?


3/16に撤退したキレット部分を反対側から眺める


キレットの少し上から、金山の沢と3/17に毛利さんが登った615峰を眺める


キレット部分から頂上と3/16の雪庇崩落現場(右)を見上げる


頂上から南尾根300mほど下の地点からキレット部分とその東側の雪崩斜面を眺める
キレット部分の下は斜度が緩やかで木が混んでいる。
その奥の雪崩斜面は反対側がトラバースしやすい広い緩斜面なのでこちらへ落ちる可能性は少ない


★リーダーからお詫びとお礼のメールが届く
 3/16の我々が目撃した雪庇踏み抜き滑落事故のを引き起こしたパーティのリーダーからもお詫びとお礼のメールが届いた。
 その中に、現場付近の笹の中に赤いストック2本を残置してきてしまったこと、捜索中に黄色いフリースの帽子をなくしたことが書かれていた。「斎藤さんの捜索を混乱させてはいけないと思い、お伝えさせていただきます」とのことだった。
「斎藤さんが1日でも早く見つかることをお祈りしております。」とも記されたいた。