冬季間の箱館歴史散歩の会は、月1回の講演会となる。今回も主宰の中尾氏の講演と、医療関係の講演の2本立てだった。今日は、天気が良かったので、会場までの往復10kmをウォーキングで参加した。
中尾氏の演題は「一人で歩いた東海道ほか五街道と函館の結びつき」。医療関係は「介護予防の話といきいき体操(実技)」だった。いろいろ忙しいのと、まだ介護予防の体操は必要ないだろうと中尾氏の講演だけで失礼してきた。
中尾氏が五街道を歩き始めたのは、自分の四国遍路の翌年からだった。自分は毎日PCでホームページに旅日記を更新して歩いたが、それをすべて印刷して、冊子にしていてくれているのにも驚いた。
子供のころから歩くことが好きだったこと。現職のころはあちこちの国内のウォーキング大会やオランダの大会に参加したこと。そして、退職後の夢だった五街道を一人で歩き始めたが、その苦労をいろいろ話されていた。
自分の四国遍路のときを思い出しながら聞いていた。自分に比べて大変だと思ったことは、靴擦れがしやすく、毎日血だらけの処理に苦労し、痛みを堪えて歩き続けたことだ。自分の四国遍路はせいぜい最初の1週間だけ水ぶくれの小さなマメができたくらいで、そのような苦労はなかった。そのお陰で、一気に40日間も歩き続けられたと思っている。その後、ひと月もほぼ毎日登り続けることがあった三百名山巡りのときもそのような苦労は一切なかった。
さらに旅の途中で出会った函館に関係するいくつかの歴史的な事柄について話された。
・中山道の馬篭にある函館出身の島崎藤村の妻フユのこと
・中山道の草津にある土方歳三も泊った草津宿本陣のこと
・中山道の安中にある新島襄の両親の家のこと
・中山道の大久手(現在の瑞浪市)の安政年間に岩村藩から松前藩に派遣されて箱館焼を興した 陶工足立岩次ほか40名のこと
・日光街道の日光東照宮と函館東照宮の繋がりのことなどなど・・・。
自分も歩き旅が大好きなので、五街道全部は考えていないが、中尾氏が旧道が一番残っていて面白かったという、三百名山巡りでちょこちょこ目にした中山道は歩いてみたい。すべての役職から解き放たれたときの楽しみに取っておこうと思っている。そのほかに今年予定の熊野古道の中辺路と小辺路の通し歩きや、いつか再訪したい四国遍路の逆さ打ちなどはぜひやり遂げたいと思っている。中尾氏は、「長距離の歩き旅は、一人歩きが最高」と話されていたが、まったく同感である。自分の場合は登山も一人歩きが基本だが…。
講演会からの帰宅後は、明後日の札幌でのクロカンレースのためのワクシング、整骨院での治療、変えたばかりのwindows7への対応、自分やHYMLのホームページの更新等に大忙しだった。