つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

久しぶりに手拭い

2019年02月10日 | 手ぬぐい


太田記念美術館内、かまわぬさんで買わせて頂いた手拭いです。

私は手薄?の5月に使う手拭いを選びました。藤とツツジです。

佐橋は粋な縦縞を。佐橋も随分と手拭いが増えました。

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小原古邨展

2019年02月10日 | おススメの展覧会、美術館訪問
太田記念美術館さんでは
3月24日まで小原古邨展が開かれています。

以前にも書かせて頂きましたが、小原古邨は昨年茅ヶ崎市美術館さんで大きな展覧会が開かれたり、テレビの日曜美術館で取り上げられたり、、現在その作品が再注目をされている明治から昭和に活躍した絵師です。



当初の予定には入っておりませんでしたが、先日の上京の際、上野の博物館さんの掲示板で偶然古邨展のポスターを拝見し、私たちも是非太田記念美術館さんに伺ってみようという事になりました。




こんなところに ?

半信半疑ながら、原宿駅で降り表参道を久し振りにに歩くと直ぐに見つかりました。




こちらは、かつて東邦生命相互保険会社の社長を務めていらした五代太田清藏氏(1893~1977)が蒐集した浮世絵コレクションを、大勢の方々に公開するために設立された美術館さんで、伺ってみてびっくり‼️浮世絵版画専門の美術館さんらしく、地下にはあの手拭いの専門店、「かまわぬ」さんが入っていらっしゃいました。

今回、私は初めて古邨の肉筆画というか、版をおこす前の下図を拝見しましたが、出来上がる版画とは少し趣が違い、柔らかいというか、失礼ながら「並」というか。。。

やはり古邨=祥邨の作品は、版画としてその完成度をあげるのだという印象を強く受けました。

しかもその版画は、江戸期でなく、明治、大正、昭和の初めという時代の雰囲気にぴったりだったのだと思え、平成も終わろうとする今に、「昭和レトロ」的な魅力を放っているようにも感じました。

原宿、表参道ということもあり、太田記念美術館さんには、お若いお客様が沢山いらして驚きました。

そして、こういう方達に沢山美術品をご覧いただけるのはとても良い事だなぁと羨ましくも感じました。

また機会がありましたら、浮世絵を拝見に伺おうと思います。 便利に気楽に伺える珍しいタイプの美術館さんです。













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顔真卿展

2019年02月06日 | おススメの展覧会、美術館訪問

顔真卿(がんしんけい)展―王義之を越えた名筆ーは東京上野の国立博物館さんで開催されています。

私達が伺ったのは日曜日でしたので、日本初公開の台北・国立故宮博物院の「祭姪文稿」には30分ほど待ち時間がありましたが、ほかの作品は割とスムーズに鑑賞することができました。

甲骨文に始まり、書の歴史の流れに沿っての展示でありましたので、顔真卿作品の時代的価値についてもよくわかることが出来ました。

絵画の展覧会と違って、一緒に並んでご覧になっている鑑賞者のみなさんから漏れ聞こえてくる会話が「これ臨書したわ~」「どうして先生はかなも漢字もいっぺんに学べっていうのかしら?」など❝書道を習っている人あるある❞でとても面白く感じました。

日本には書道をしている人が多いのだなぁとしみじみと感じ、また意外にも中国の方達がお子さんをつれてこの展覧会に多くいらっしゃっているのに驚きました。

中国でご覧になればよいのに、、と思っていると

なるほど中国の名筆は一時期日本人が多くを買い求め、その所蔵は現在も日本の美術館のものとなっていますので、幼いころから書道教育の盛んな中国の皆さんがご家族で日本旅行のついでにこの展覧会をご覧になりにいらっしゃるのだと合点がいきました。

あらためてそう考えてみますと故宮博物館の祭姪文稿の30分待ちの列に中国の方はほとんどいらっしゃいませんでした。

 

 

書は妹が長く学んできましたので、私の出番はないと思いずっとこの世界に触れることはありませんでした。

そして妹の文字の美しさ、華やかさには、きっと私が幼いころから学び続けても一生敵わなかっただろうと今も思っていますが、

私は紙に文字を書くことが大好きですので、筆と紙の感触を楽しみたいと思い直し、昨年から名古屋のお教室に通い始めました。

妹がファックスや郵送で送る私の文字を添削してくれた数年間もありましたので、お教室に通うことにもそう抵抗はありませんでした。

 

書道を初めて一番良かったのは、佐橋の鑑識眼の素晴らしさをあらためて実感できたことです。

佐橋も学生の頃長く書を習ったこともあるからだと思いますが、お手本の文字の構成、作者の筆意を見抜く力は抜群だと思え、我が夫を 初めて??尊敬致しました😆

 

書は全ての芸術の原初と言われますが、書を学ぶことによって、絵を観る力も養えてきているように感じます。

 

画面右から 王義之、 欧陽詢、顔真卿、小野道風

 

 

>美術品を集めるのはなぜだろう?

自分が綺麗だと思う物、好きな物をそばに置き一緒に暮らしたいから。

>綺麗な物ってなんだろう?

自分を支えるもの、自分の美意識が選ばせる物

>美意識?

全ての物に、私の心と目で美を見つける力。

石ころにも、流れる水にも、植物にも昆虫にも、書にも、音楽にも、スポーツにも、機械にも、嫌いなあの人の心にも、、そして心を無限に解き放つ力。

 

 

これからも絵画ばかりでなく、書の展覧会にも伺って参りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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小杉放菴 軸 天狗

2019年02月05日 | 小杉放菴

小杉放菴の「天狗」が表装屋さんから戻って参りました。

 

 

シミが出ていた天地(上下)を交換して頂いて、締め直しをお願いしました。

 

全体がピンとよい姿になりました。

 

 

画面左上の、紙の折れあとは薄くはなりましたが、少し痕が残りました。

 

 

 

 

天狗さんは変わらず元気です。

 

 

 

 

 

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