つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

画人 富岡鉄斎展 

2014年01月15日 | おススメの展覧会、美術館訪問

 

新春記念展に中休みを頂戴して碧南に出かけ

 

画人 富岡鉄斎展 ー万巻の書を読み、万里の道を行く 

碧南市藤井達吉記念美術館 2月9日(日)まで

その後富山県立水墨美術館巡回 2月14日(金)~3月23日(日)

を鑑賞して参りました。

 

 

連休ということもあってか、思っていたより入場者が多く驚きましたが

 

大変自由で、楽しい、鉄斎らしい作品が並び、鑑賞後に豊かな充実感が残りました。

 

 

出来るのなら後期も出かけたいところですが、この1,2月はまだまだ

 

行きたい展覧会が多くありますので購入した図録で後期に登場する作品を

 

味わうことに致します。

 

 

以下美術館HP掲載文より抜粋いたします。

 

 

近代最後の文人画家と呼ばれる富岡鉄斎は、天保7 (1836) 年京都に生まれ、幼少時から学問を志し、国学や儒学、仏教等を学ぶとともに、書画や詩文を深く嗜みました。

 

幕末のころは勤皇学者として国事に奔走しましたが、明治維新後は神官を拝命した一時期をのぞけば在野の文人として活動し、大正13 (1924) 年に数え89歳で亡くなりました。

 

    鉄斎の絵画は生前から大変な人気に支えられていましたが、鉄斎自身は常々「わしは儒者であって画師ではない」と語っていたといわれます。しかし、深い学識と研鑚を積んだ確かな画技による鉄斎画の世界は、流派を問わず広く古画から学びながら既成の描法に捉われない自在で独自な画境を示すもので、現代においても新鮮であり、国際的にも高く評価されています。

 

    本展は、画家としての鉄斎の魅力を紹介しようとするもので、その画業を伝統的な南画・文人画を学んだ初期、大和絵や琳派、浮世絵などを積極的に学んだ中期、そして鉄斎らしさを発揮し自由奔放に遊び、熟成した画境を示した後期の三期に分類し構成しています。また、画家としての修練を知る粉本も併せて展示いたします。

 

 

文人画としての要素の強い鉄斎の作品は軸装作品、

 

しかも長物が多く

 

現代の住宅事情から以前に比べ需要が減り、

 

その作品価値も下がってきてしまっています。

 

けれど

 

鉄斎の作品のこの生き生きと成熟した美しさを一堂に鑑賞する時

 

私自身が忘れてしまっている自己の生命力というものが沸々と湧き出てくる思いがして

 

これからこそ、こうした作品に多く触れていきたいという願いが生れてきました。

 

 

新年らしい勇気を頂いて、私達も当店の展覧会の後期に臨んで参ります。

 

お寒い中大変恐縮ではございますが、是非ご高覧くださいませ。

 

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