つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

2022年09月13日 | 山口薫
いよいよ、柿を飾るのに相応しい季節がやってきます。





向かって1番右の赤い柿は、間違いなく熟れすぎているな!と、やっと気づく私。





熟れた柿のジュクジュクは、赤い丸の背景で
まだ青い柿の背景は、青い丸の背景色で

それとなくイメージの調和を図っているように感じます。



佐橋に今更尋ねるのも怖いです。

又、ブログをお読みくださる皆さまに、こうしてお伝えするのも恥ずかしいです🫣

が、柿ほど、実の青い硬い頃からジュクジュクに熟れたところ迄楽しめる果物はありません。

渋くて食べられないものも、干し柿になります。

菊と同じように、実に日本らしい美しさをもつ植物、実です。



画家の前で、その方の画集を開き、掲載の作品の一つひとつについて、どのような意図、気持ちでこの作品を描かれたか?を尋ねてみたい気が時々します。

けれど、そんな野暮はしないように、、私達は物故作家の作品を扱っているのかもしれないなと
この頃思うのです。

余計なお喋りは要らないはずなのです。

ましてや、描いた画家の解説を正解としてしまったら、こんなにつまらない事はありません。

正解を求めて、コレクションを続ける危うさをいつも知っておかなければならないと思います。

真贋、金銭的価値、来歴、鑑定。

それらの条件を揃えることを、コレクションとするのではないはずだからです。

牛乳瓶の紙蓋を集めるように、、それがコレクション。

人の美しく、哀しいサガだと感じます。




お暑さが残ります。どうぞ、皆さまお気をつけてお過ごしくださいませ。

今週もどうぞ宜しくお願い致します。



 








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