つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

檜扇(日扇)

2019年08月08日 | 日記・エッセイ・コラム
お花やさんが届けてくださるお花が、毎年この時期だけはどうしても疲れやすくなってしまいます。

特に冷房の効かないショーウィンドウの花瓶はすぐにお水がお湯になってしまうのです☀️




先日少し買い足しをしたいと思いお花やさんに伺い、この日扇というお花に出会いました。

和花だとお聞きしたので、もしかしたらこの季節に強いお花かな?と思い一本だけ求め飾ってみると、なるほど一日花ですが、次から次とお花を咲かせてくれるのです。



ヒオウギは、日本にも自生しているやや大型の夏咲き宿根草です。厚みのある剣状の葉が何枚も重なり合い、扇を広げたように見えることから、この名前で呼ばれます。力強く端正な草姿で、古くから庭植えや生け花材料として親しまれてきました。
主に栽培されているのは草丈が低く、ヒオウギの変種とされるダルマヒオウギで、茎葉が反り返るように湾曲する生け花向きのものなど、いくつかの品種や系統があります。花は一日花ですが、次々と咲き続けます。花後に袋状の大きなさやができ、熟すと割れて、中から5mmくらいの黒いタネが出てきます。タネはしばらく落ちずに残るため、ユニークな花材として利用されています。





1日咲いた後の花弁をつい処理してしまっていましたが、その時茎離れが悪く、どうしてかしら?と思っていたところ、⬆️の記事のようになるほど種になる準備を始めるのですね。



人は知識を得てしまうと、もうその物をよく見ようとしたり、考えたりすることを辞めてしまうと聞きます。

物を観るのに、知識が邪魔をすることがあるのなら、加齢によって物覚えが悪くなるのも悪いことでもないなと安心していましたが、この日扇はこの季節にぴったりのお花で、自然に名前を覚えられそうです。


いよいよ展覧会も最終日となりました。
今日はまた最高にお暑く、きっとご来店のお客様はいらっしゃらないと思いますので、出来ましたら後ほど、展示の様子と作品について少し触れさせて頂きたいと思います。




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