つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

初売り

2022年01月07日 | お納めの前に
昨日より早速お客様にご来店のご予約を賜っております。誠にありがとうございます。


本日は、以前より丘人の素描にご興味をお持ちくださっていらしたお客様がお立ち寄りくださいました。

このお客様は、お仕事柄からか、いつも大変「味わいの深い作家」「渋い作品」に目を向けてくださる
方でいらっしゃるので、当店の作品に感想をいただくのを私は楽しみにさせていただいています。


「画像や以前拝見したイメージより、額が大きくて自分の部屋には飾れないので」と
今日は、お目当ての丘人でなく、隣の川上澄生の版画をお求めくださいました。

本当は、あの作品が欲しいのですけれど。。。

と教えてくださったのは




なんと放庵の短冊の書!

「しぶーぃ」

「こんな作品を自分の部屋に飾ったらかっこいいじゃないですかぁ〜」

「まぁ、ありがとうございます。これは、私たちが一番長く、大事にしている作品です」


お客様は、大学のデザイン科のご卒業だそうで







この梅原のブロンズも

そして







この舟越のブロンズも褒めてくださいました。

舟越桂さんはご存知でも、お父様の保武さんをご存知ない世代も多くいらっしゃいますね。

このブロンズのどこをお褒めくださったかというと

「髪」

立体を制作するとき顔を上手く作れても、この毛流れ、髪を作るのが大変難しいと
お教えくださいました。

なるほど、今まで全く気づきませんでしたが、この髪のボリュームは大変リアルです。

またこの角度から撮影してみると、毛流れがとっても綺麗です。


各お客様の目線の先を追わせていただくことは、私たちにとって大変勉強になります。

今日も作品の感想をお聞きして、とても良い刺激を頂きました。




お帰りぎわには、森芳雄の作品もご覧くださいました。

「赤い部屋」は以前もご覧いただいたと思うのですが、やはり絶賛くださり、嬉しくなりました。





今日は佐橋も出社し、資料作りや掛け替えを一緒にしてくれました。

とても寒い1日でしたので、三時間程で帰宅して貰いましたが、2人で店に居られる安心をしみじみと味わう事が
でき、良い仕事始めの一日を過ごす事ができました。









コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする