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LGBTIの行進を弾圧した警察をイスタンブル知事が擁護

2015年06月30日 | 国内
7月1日 6月28日、LGBTIがイスタンブルのイスティクラル通りで、恒例の「プライド・パレード」を行いました(昨日の頁参照)。このイベントは2003年以来、毎年、平和に行われてきましたが、今年は警察がパレードを禁止したため、国際社会からも非難の声が上がっています。

 Hurriyet

警察はタクシム広場周辺で、パレード参加者に、催涙ガスや水砲、ゴム弾を使って散会させました。イスタンブルの知事オフィスは、29日、声明を出し、「知事オフィスは通知を受けていなかったし、許可も出さなかった。行進参加者は警告を受けたが、行進をつづけた。そのため、治安部隊は、法によって任務を遂行して、彼らを散会させた」と言いました。

イベントを組織した「イスタンブルLGBTIプライド・ウイーク委員会」は、「行進はラマザン中だという理由で、突然、知事オフィスに禁止されました。2014年のパレードもラマザン中だったのに」と言っています。

 Hurriyet

ヨーロッパ人権委員会のニルス・ムイズニクス委員長は、“警察が暴力をふるったこと”を非難し、トルコ当局に責任者を処罰するよう要請しました。「イスタンブルのパレード参加者に対する警察の取り締まりに、私はショックを受け、失望した」と、ムイズニクス氏は Facebook に書き込みました。

「平和的集会の権利は、守られなければならない基本的人権です。この暴力の責任者を明らかにし、彼らを処罰するよう当局に要請します」とムイズニクス氏は言っています。
2003年、トルコで初めてプライド・パレードが行われたときの参加者は30人でしたが、2013人には5万人に増えました。


ウイグル人に対する中国のラマザン禁止令にトルコが懸念を表明

新疆ウイグル自治区のウイグル人たちが、中国政府にラマザン中の断食や礼拝を禁じられているという報道に関して、トルコ政府は中国政府に懸念の意を通告しました。今月初め、ラマザンに先だって、新疆の行政が、トルコ系ウイグル人の信仰に関して介入してきました。

 Hurriyet

「トルコ国民は、新疆ウイグルのトルコ人たちが、断食その他宗教上の行事を行うことを禁じられていると聞いて心を痛めています」と、トルコ外相は声明文で言っています。「このニュースに対する私たちの深い懸念は、駐アンカラ中国大使にも伝えました」と声明文はつづきます。

中国全土には、およそ2000万人のムスリムがいます。新疆ウイグル自治区を故国とし、トルコ語を話しているウイグル人は、その一部に過ぎません。


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