トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

オジャランがPKKに武装放棄のため議会を招集するよう促した

2015年03月21日 | 国内
3月21日 収監されているPKK(クルド労働者党)の指導者アブドゥラ・オジャランが、PKKに、トルコに対する“40年間の武力闘争を終わらせるために”議会を招集するよう促しました。

 Hurriyet

オジャランの2頁の手紙は、3月21日、東南部ディヤルバクル県のネヴルスの祭りで読まれました。クルド系の政党・人民民主党(HDP)の国会議員グループのペルヴィン・ブルダン議長がオジャランの声明のクルド語版を読み、スルル・シュレイヤ・オンデル議員がトルコ語版を読みました。

「PKKは議会を招集し、トルコ共和国との40年間におよぶ武力闘争を終わらせ、新しい時代精神に従って、政治的社会的政策と戦術を決める必要があると、私は気づいた」とオジャランの声明は言っています。この声明で、オジャランは、トルコとクルドの問題には、“民主的な解決”が必要だと力説し、“意味のない、無情な戦い”は“帝国主義者の資本主義とその協力者が起こした危機の結果だ”と強調しています。

 Hurriyet

オジャランは、クルドのための新しい時代は“トルコ共和国の中での”自由で、平等で、憲法に保障された市民権を基盤にしたものになるだろうと言っています。

大群衆がネヴルスの祭の広場に
何千人もの人々が、オジャランの歴史的な手紙を聞くために、ディヤルバクルのネヴルス祭の広場に集まり、雨にもめげず、春の到来を祝いました。
200人の外国人記者を含む1000人以上の記者が、このイベントを取材するために集まりました。24か国の駐トルコ大使館の代表も、このイベントに出席しました。


古代文明の跡をたどるアドヤマンの発掘が始まる

 コマゲネ文明の中心のひとつ、古代都市ペルゲの発掘がまもなく始まります。この古代都市は東南部アドヤマン県の市の中心から5キロ、コマゲネ王国の首都サモサタ(現在のサムサト)とメリテネ(現在のマラティヤ)の間にあります。

 Hurriyet

古代都市にはおよそ200基の石の墓と、いまも機能している泉があります。その昔は、ここを通過する旅人や隊商や軍隊の休憩地となっていた町です。古代都市と隣接する遺跡も発掘が待たれています。

アドヤマン県庁が、ほぼ15000ヘクタールのこの土地を観光用に公開するためのプロジェクトを主導しています。マフムート・デミルタシュ知事は、古代都市ペルゲのトルコの観光にとっての重要性を力説しています。

 Hurriyet

「13年前、県がこの地域の発掘を行い、363点の遺物と、歴史的文化的に価値のある石塚を発見しています」と知事は言いました。コマゲネ文明に光をあてるためのプロジェクトが、いま、新たに始まろうとしています。

「環境整備作業は1か月で終わり、それから発掘が始まるでしょう。土地は15000ヘクタールあり、ほんものの歴史が眠っています。この遺跡の近くには134軒の民家があるので、まずしなければならないことは、その接収です」

古代都市ペルゲの管理は、文化観光省の「トルコ旅行社連合」(TURSAB)に任されるそうです。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トルコの助教授の3人の息子がISILに参加していた

2015年03月19日 | 国内
3月20日 トルコの大学の助教授の3人の息子がイスラム国(ISIL)に参加していました。M.シェフィクI.助教授は息子たちが去った後、息子たちのシリア行きを阻止するために、政府に助力をたのみましたが、治安部隊が動いたときには、彼らはすでにシリアに入っていました。

 Hurriyet
長男のシュレイマン・ベンギI.は国境を越える前に、ISIL寄りの資料をFacebook にシェアしました。


ハジェテペ大学の学生だった19歳のシュレイマン・ベンギI.は、16歳の双子の弟たちディラルとディルシャーを連れて、ISILに参加するために寄宿舎を去りました。3人のティーンエイジャーは国境を越えてシリアに入ったと、トルコの国家情報局(MIT)が確認しました。

国境を越える前に、シュレイマン・ベンギI.は、「私たちはここで平安を見出した。心配しないで欲しい」というメッセージを家族に送っています。家族はエルドアン大統領、ダウトオール首相、情報局、警察に、息子たちを連れ戻して欲しいと訴えました。

「約束された天国」
いまもイラクのISILが支配する地域にいる3人の兄弟を帰国させるために、トルコ当局は外交努力をつづけています。また、警察と情報局は、シュレイマン・ベンギI.がアンカラでだれと連絡をとったかを調べています。

 Hurriyet


歯科医学生だったシュレイマン・ベンギI.は、アンカラの寄宿舎を出るとき、家族にメモを残し、自分の所持品は貧しい人にあげるように母親にたのんでいました。彼を知る人は、彼は成績優秀な学生だったが、イスラム系の書店に通いだしてから過激化したと言いました。「約束された天国」という題名の本を読んでから、彼の人格は劇的に変わったそうです。彼はこの本を友人たちにすすめていました。

2014年9月のHurriyet紙の調査で、トルコ全土にあるイスラム協会とイスラム系の書店が、ISILのリクルートのための重要な拠点になっていることがわかりました。トルコ情報局は最近、イスラム協会の監視人たちに報告書を送り、7つの協会が活動に疑惑があるとして徹底調査を受けました。

公表されたデータでは、これまでに2307人のトルコ市民がISILに参加し、約700人がISILとつながっているそうです。彼らの中の1500人はいまも、シリアとイラクのISILが支配している地域にいて、その多くはジハーディストとして戦っています。

2014年と2015年の3月までに、トルコの680家族が、子供たちがISILに参加して行方不明になっていると報告しています。当局はこれまでに、11人のトルコ人が戦闘中に死亡していると言っています。

・・・なんだかオームを連想させますね。


スエーデンのトルコ料理店で男が発砲。2人死亡

水曜夜、スエーデンのゴテボルグ市のトルコ・レストランで、男が発砲、2人が死亡、15人が負傷したと、スエーデン警察が発表しました。

Hurriyet

警察によると、発砲したのは自動短銃のようです。発砲が始まったとき、客たちはテレビのサッカーを見ていました。「20~25歳くらいの2人の男性が殺害された。10~15人の人々が撃たれ、重軽傷を負った」と警察は言い、死者数は増えるかもしれないとも言いました。

レストランのオーナーはオスマン・ジャンというトルコ人です。ガンマンは発砲後すぐに、現場を走り去りました。

・・・犯人は過激なイスラモフォビアか、ISかアルカイーダ系か、ただのキチガイか、まだわかりませんが、トルコ・レストランが狙われたというのが嫌な感じですね。


   「ときどきダイアリー」ヘ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トルコも高齢者人口が増えてきた

2015年03月18日 | 
3月19日 
3月18日の統計局の発表によると、トルコの高齢者人口は、2014年、全人口の8%まで増え、2023年には10%を超えると思われます。

 Hurriyet

65歳以上の人口の割合は、2013年の7.7%から、2014年の8%に増え、619万4000人に達したと、統計局が発表しました。トルコの高齢者人口の割合は、2023年には10.2%、2050年には20.8%、2075年には27.7%まで増えるだろうと予想されます。

世界の人口の高齢者の割合は、2014年、8.3%でした。モナコが29.5%と最高で、次が日本の25.8%、ドイツが21.1%です。トルコは2014年、228か国中の94番目で、高齢者の人口はデンマーク、スロヴァキア、フィンランド、ノルウエー、アイルランド、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの総人口をしのいでいます。

トルコの65歳以上の619万4000人の中の43.6%が男性で、56.4%が女性です。高齢者人口の割合が最も高い県はシノップで、17.6%。次がカスタモヌーで、16.5%。中央アナトリアのチャンクル県が3番目で15.3%。

高齢者率が最も低いのは東南部のハッカリ県で、2.9%、シュルナク県は3.0%、ヴァンが3.4%。また、2014年、100歳以上の人は全国で5283人いましたが、東南部のアルダハン県では2人しかいませんでした。


3人の英国少女の家族がトルコ政府の助けを求めてトルコへ

イスラム国(ISIL)に参加するためにシリアに入ったと思われる3人の英国人少女の家族たちが、娘たちを帰国させるために、エルドアン大統領を初めトルコ当局の助けを求めて、来週、トルコを訪れるそうです。

 Sabah

家族たちはトルコが少女たちの足取りを明らかにしてくれたことに感謝し、娘たちを安全に英国に帰国させるための助力をトルコ政府に求めています。

「私たちは途方に暮れています。トルコは私たちを助けることができる国だと思います。娘たちを帰らせるための助けをお願いいたします」と、少女たちの1人シャミマの姉シャーミナ・ベグムさんは言いました。「私たちは地獄にいます。望みはエルドアン大統領だけです・・・」
アミラの父親ヒュセイン・アベセさんは「帰っておいで」というメッセージをメディアに託し、「私たちの気持ちはことばでは言えません。私たちは娘たちを帰国させるためにエルドアン大統領のご助力が必要なのです」と言っています。

・・・エルドアン大統領だって、むずかしい問題だと思いますけど・・・


TAV空港のCFOが「世界経済フォーラム」の若いリーダーになった

 TAV空港の財務副社長(CFO)ブルジュ・ゲリシュさんが、「世界経済フォーラム」の「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選ばれたと、3月17日、同社が発表しました。「世界経済フォーラム」が主導する「ヤング・グローバル・リーダーズ」は、世界の進歩のために邁進する、世界の最も優れた次世代リーダーたちがつくる集団です。

 Hurriyet

「2015年のヤング・グローバル・リーダーの1人に選ばれたことを光栄に思います。空港の設計、建設、財務、操業で優れた実績を持つTAV空港は、つねに財政的成功をおさめながら、より広い社会に役立つことをめざしてきました。
結果として、わが社は、操業している地域と諸国の発展に大きく貢献しています」とゲリシュ副社長は言いました。

「世界経済フォーラム」は毎年、「ヤング・グロ-バル・リーダー」として、60数か国から200人余の人々を指名しています。ゲリシュさんの他に、トルコからはマッキンゼー・トルコのベンギ・コルクマズさんと野党国会議員シャファク・パヴェイさんも選ばれています。

「ヤング・グロ-バル・リーダーズ」は1000人以上の若い指導者たちのユニークな集団です。コミュニテイには学界、ビジネス界、アート、NGOS,政治家などの指導者が入っています。このプログラムは「世界経済フォーラム」の重要な活動のひとつであり、リーダーたちはコミュニティの今後の活動を策定する重要な役割を担っています。

・・・「世界経済フォーラム」は毎年、世界で活躍している、さまざまな分野の若手リーダーを「ヤング・グローバル・リーダーズ」として選んでいます。選出基準は実績と社会貢献度だそうです。


   「ときどきダイアリー」ヘ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「子宮がん予防のために男性は妻に誠実であれ」首相夫人

2015年03月17日 | 国内
3月18日 婦人科医でもあるサレ・ダウトオール首相夫人が、男性は妻以外の女性と性交渉を持たないように勧告し、子宮頸がんの主要な原因のひとつは、男性がHPVに感染している女性と性交渉を持ち、妻に感染させることにあると言いました。

 Hurriyet

3月16日、イスタンブルで開かれた「子宮頸がんシンポジウム」で、サレ・ダウトオールさんは、200種あるHPVの中の15種が、がんの原因となる可能性があると言い、子宮がんは女性だけでなく、男性も予防を心がけなければならないと呼びかけました。

「女性だけに責任を負わせるのはまちがいです。子宮頸がんに関しては、男性も大きな責任があります。このウイルスに感染した女性の95%は夫からです」と彼女は言っています。

「自分と妻と家族の健康を守るために、男性は性行為に責任を持っていただきたい。HPVを早く発見し、早く治療すれば、多くの子宮頸がんは防ぐことができます。ですから、女性たちは定期検診が必要なのです」

その他、子宮がんの原因として、若過ぎる年齢での性交渉、喫煙、長期間の避妊ピルの服用などを挙げ、教育と社会経済的条件も子宮がんと無縁ではないと、首相夫人は言いました。「子宮がんの予防は、女性の健康のためだけでなく、社会ぜんたいのためにも、きわめて重要です」


ボドゥルム沖で小船が沈没。少なくとも5人の移民が死亡

3月17日朝、トルコ南西部ムーラ県の近くで、移民を乗せた小舟が沈没し、少なくとも5人が死亡しました。小舟は15人のシリア人とイラク人を乗せて、ギリシャ領のコス島へ向かっていました。

 Hurriyet

有名なビーチ・リゾート、ボドゥルムの沖合で小船が沈没したという漁師たちの通報を受け、沿岸警備隊が出動し、捜索チームが生存者を救助しました。

・・・こんなゴム・ボートでエーゲ海を渡ろうなんてムチャです。私、エーゲ海の島から島へ1か月間、旅したことがあるから知っています。エーゲ海だって、荒れるときは荒れまくります。


イスタンブルの自爆女はこんなバカっぽい女と確認された

ロシアの治安部隊は3月17日、トルコから送られてきた自爆女の生体組織サンプルから、彼女はダゲスタン共和国のロシア市民ディアナ・ラマゾワと確認されたと発表しました。

 Hurriyet

彼女は1月6日、イスタンブルの歴史地区スルタナメットの観光警察を自爆攻撃し、警官1人を殺害しました。「私たちはトルコから来た生理的サンプルと、容疑者の母親のDNAを比較して、自爆した女はダゲスタン共和国のデルベント町出身のディアナ・ラマゾワと断定しました」と、ロシアの法医学専門家たちが、ロシアのニュース通信社に語りました。

トルコとノルウエーの情報源によると、彼女の夫アブー・アルエヴィッチ・エデルビジェフと彼女は、それぞれシュメイラとイドリスという偽名を使って、2014年7月、シリアに入り、イスラム国(ISIL)のために働いていたそうです。

2014年、夫婦はイスタンブルで3か月を過ごしました。ラマゾワは2014年5月、ツーリストとしてトルコに入りましたが、エデルビジェフについては入国記録がないため、不法入国が疑われています。エデルビジェフは昨12月にシリアで死亡、ラマゾワはイスタンブルに舞い戻り、1月6日、スルタナメットの観光警察を自爆攻撃しました。


   「ときどきダイアリー」ヘ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少なくとも200万人が大学を受験する

2015年03月16日 | 国内
3月17日 トルコの大学入試の一次試験が3月15日に始まり、全国で200万人以上の学生が受験しました。

 Hurriyet

204万6583人の受験生が、160分間の高等教育試験YGSを受けました。受験生はトルコ語、社会科学、数学、物理科学の分野で、160問の多肢選択式質問に答えなければなりません。受験生は受験番号を使って、試験結果をウエブサイトで見ることができます。結果は2,3週以内に発表されます。

180点以上とった受験生は、国立大学入試LYSの二次試験を受けられます。LYSの申し込みは4月8日から21日までできます。


トルコの特殊部隊がイラクのモスルで軍事訓練を提供している

トルコの特殊部隊が、イラクのスンニー派軍とシリアのテュルクメンに軍事訓練を提供していると、トルコ当局が確認しました。トルコの特殊部隊が派遣されていることについて、モスルのアシル・ヌジャイフィ知事が明らかにしたと、3月15日、アナドルニュースが報じました。

 Hurriyet

「トルコの専門家たちが基地で、われわれの軍隊に軍事訓練を提供している」と、ヌジャイフィ知事は言いました。「トルコは軍事訓練に関して支援してくれているが、モスル作戦に参加するかどうかは、有志連合との話合いが関係してくる」

トルコ当局はHurriyet 紙に、“マロン・ベレー”と呼ばれる特殊部隊が、アルビルのペシュメルガ軍と、モスルとキルクークのテュルクメン軍に訓練を提供していると言いました。先週、北イラクのクルド地方政府(KRG)が、少なくとも1万6000のイラク軍が、ISILからモスルを奪還するために、この4か月間、訓練を受けてきたと、発表しました。

トルコ軍が提供する訓練は、市街戦、破壊、情報収集が中心だそうです。トルコの特殊部隊はこれまでに1000人以上のペシュメルガのメンバーを訓練してきました。

トルコはISILからモスルを奪還する作戦を支援する意思はあるが、自国の領土が攻撃されない限り、直接的な戦闘をすることはないと、3月4日、トルコのダウトオール首相は言っています。「わが国はモスルを支援する。しかし、直接的戦闘は行わない。トルコが直接攻撃を受けたときのみ、トルコは応戦する」とダウトオール首相は記者団に語り、「トルコは人々に支持された集団を支援する」と付け加えました。

シーア派の戦闘員に支援されているイラクの治安部隊は、ティクリトを攻撃するために、3月2日、ISILに対して地上攻撃を初め、ISILの拠点モスルに迫ろうとしています。スンニー派が大半の都市モスルは、かつてのイラクの指導者サダム・フセインの生地でもあります。

・・・「ペシュメルガ」とは北イラクのクルド地方政府の民兵、事実上の治安部隊です。念のため。


「ときどきダイアリー」ヘ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「医者の日」に、トルコの医者たちがシリアの医者に給料を寄付

2015年03月15日 | 国際
3月16日 “ドクターズ・ワールドワイド”のイスタンブル支部の医者たちが、土曜、紛争の中で働いているシリアの医者たちに給料から寄付しました。

 Sabah

「3月14日のドクターズ・デーに、私たちはシリアの医者たちと給料をシェアするために、ここに集まりました。シリアの医者たちは、無償でボランティアで働きつづけているのです」と、“ドクターズ・ワールドワイド”のイスタンブル支部のケレム・キニク議長が、イスタンブルでメディアに語りました。

バシャル・アルアサド大統領の体制派が反政府プロテストに暴力で応じた2011年3月に、シリア紛争は始まりました。それが厳しい難民危機を生み、380万人の難民が、トルコ、ヨルダン、レバノン、イラクの近隣諸国に流出しています。“ドクターズ・ワールドワイド”によると、紛争後もシリアに残っている医者は、3万6000人の中の、わずか1000人です。

「シリアは医者を必要としている」というキャンペーンは、1000人のシリア人医師に給料を払うために、600万リラ(約220万ドル)を集めるのを目標にしています。「私たちはこの金をできるだけ早く集め、彼らが働いている病院へ行って、直接手渡したいと思っています」とキニク氏は言いました。「彼らを財政的に支援し、また彼らの英雄的行為を世界に伝えるチャンスになればと思っています」


英国少女3人を助けたスパイ男はISILに金を届ける仕事もしていた

3人の英国人少女がISILに参加するためシリア入りするのを手助けしたとして逮捕された男について、チャヴシュオール外相が「有志連合のメンバー国で、EUでもアメリカでもない国の情報機関の人物」と言ったので、カナダの情報局職員らしいという報道が流れましたが(3月13日の頁参照)、カナダ政府はこれを否定。逮捕されたのはシリア人スパイだったと、ミリエット紙が報じました。

 Hurriyet

この男はジハーディストたちに金を送る密使もつとめていたそうです。ミリエット紙によると、“ドクター・メフメド・レシド”と名のっていた歯科医である彼は、警察の取り調べに応えて、自分は外国から送られてくる金を受け取り、それをISILに送っていたと供述しました。

ミリエット紙によると、彼は、ウエスタン・ユニオンの支店から現金を引き出し、シリア国境に近いトルコの都市シャンルウルファで営業しているシリア人宝石商たちに送っていたそうです。宝石商はシリアの仲間たちに連絡し、仲介者が彼らの店に来ます。仲介者は、ISILの本拠地のシリアのラッカに住んでいるスパイ男の兄弟で、彼が宝石商らから金を受け取り、ISILの戦闘員たちに届けていたとか。

Sabah

この報道では、だれが金を送ってくるのかは明かされず、単に海外からと報じられています。シャンルウルファの防犯カメラには、この男が3人の少女をシリアへ行く車に乗せている姿が映されていました。ロンドンからイスタンブルに飛んできた少女たちは、バスでシャンルウルファに行き、そこから前線に入ったと思われます。


「政治復帰はない」とギュル前大統領が明言

3月13日、アブドゥラ・ギュル前大統領が6月の総選挙には立候補しないことを明言し、ギュル氏の政治的未来に関する論議に終止符が打たれました。

 Hurriyet

「私に関して、言われたり書かれたりしていることは、まったく私の関知しないことです」とギュル前大統領はイスタンブルで記者団に語り、政治的活動への復帰の噂を否定しました。「現時点では、私は立候補する計画はありません・・・現在、私は政治活動をする気はありません」

「私は自分の知識や経験を国家のために使いたいと思いますが、政界で活動しなくても、それはできます」と,ギュル氏は言いました。「私の友人たちが任務を引き継ぎました。彼らが成功してくれることを望んでいます。必要なときには、私の考えをシェアして、彼らに助力したいと思います」

エルドアン大統領は最近、ギュル氏が総選挙に立候補してくれたら、“ありがたいし、ラッキーだ”と発言したため、メディアの憶測が飛び交いました。ダウトオール首相も、ギュル氏のAKP復帰を歓迎する大統領の意向を支持しました。公正発展党(AKP)の創設者の1人、ビュレント・アルンチ副首相も、エルドアン大統領の発言を“希望の光”と言っていたのですが・・・。


   「ときどきダイアリー」ヘ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脚を骨折したニワトリを手術で治してやったおじさん

2015年03月14日 | 国内
3月15日 脚を骨折したニワトリさんが、マラティヤ県イエシルユルト市の獣医会が行った補綴手術のおかげで歩けるようになりました。

 Hurriyet

「みんな私に言いますよ。“たかがニワトリじゃないですか。なにやってるんですか。20リラで買えますよ。食べちゃえばいいじゃないの”ってね」と、ニワトリのオーナー、アイデミル・ギュルソイさんは言いました。ギュルソイさんは昔からニワトリや羊のような動物が好きで、いまも庭に30羽のニワトリと2羽の七面鳥を飼っているそうです。

ギュルソイさんは脚をひどく骨折したニワトリを治療するため、何人もの獣医を訪ねた後、友人に勧められて、イエシルユルト市の獣医会にニワトリを連れて行きました。「20日間、このニワトリはいろいろな治療を受けましたが、最後に脚を切断しなければならないと言われ、脚を補綴することを提案されました。おかげで、ニワトリは歩くことも、卵を産むこともできるようになりました」とギュルソイさんは嬉しそうです。

イエシルユルト市獣医会のアブゼル・カラタシュ会長は、「ニワトリの脚は壊疽(えそ)の症状が出ていたため切断し、補綴脚と取り替え、歩けるようになりました。結果にはまったく満足しています。オーナーさんも喜んでいますよ」と言いました。

カラタシュ会長のクリニックでは、いろいろな動物の治療をしているそうです。「このあいだ、ケガで盲目になったフクロウの治療をしました」


5人の代表が収監中のPKKの指導者オジャランと会談

3月14日、5人の代表団が、終身刑で服役中の、非合法クルド労働者党(PKK)の指導者アブドゥラ・オジャランと会談しました。

 Hurriyet
 1月22日、HDKのイドリス・バルケン議員がカンディルのPKK本部で、PKKの幹部に会ったとき、ツイッターにアップした寫眞。


代表団には、人民民主党(HDP)国会議員グループのイドリス・バルケン議長と、女性の権利活動家で作家のジェイラン・バールヤヌクさんも入っています。2人は3月13日、クルディスタン・コミュニティ連合(KCK)の幹部と話し合っています。KCKにはPKKも属しています。

代表団の他のメンバーは、HDP国会議員グループのペルヴィン・ブルダン議長、HDPのスルル・シュレイヤ・オンデル議員、民主社会会議(DTK)のハティプ・ディジュレ共同議長の3人です。バルケン議員とバールヤヌクさんが、カンディルのPKK本部から預かったメッセージをオジャランに手渡したと思われます。

トルコの和平プロセスに関する討論は、3月21日のクルドの祭ネヴルスへの助走となるでしょう。エルドアン大統領はネヴルスを6月の選挙への里標として重視しています。

・・・とにかくPKKと軍の紛争がなくなることを祈ります。


   「ときどきダイアリー」ヘ




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボスフォラス・トンネル大プロジェクトをイスタンブル市が認可

2015年03月13日 | 国内
3月14日 最近、アフメト・ダウトオール首相が発表した、3層からなる海中トンネル・プロジェクトをイスタンブル市が認可しました。開発・公共事業委員会と運輸・交通委員会によるこのプロジェクトの共同報告が、3月11日の市協議会の主要な議事になりました。

 Hurriyet

最大野党・共和人民党(CHP)は、このプロジェクトについて、再評価を要求しましたが、公正発展党(AKP)はこれを斥けました。AKPのアブベキル・タシユレク協議会副議長は「このプロジェクトに関して、法的問題はなにもありません。運輸コミュニケーション省、環境・都市計画省、イスタンブル市の専門家たちは、もう何か月もこのプロジェクトのために働いています」と言っています。

「計算してみると、燃料オイルの消費はこのプロジェクトによって、年間約540万リットル減少し、排気ガスは175トン減ります。しかも、このプロジェクトは都市の景観を損ないません」

イスタンブルのボスフォラス海峡を通る、3層からなる海中トンネルは、推定経費35億ドル、鉄道と2本の高速道路が2大陸を結び、通行時間が14分短縮されると期待されています。

・・・こんなすごいトンネルを海中に! ほんとにつくれるのでしょうか。


何百人もの不法移民を捕らえたトルコにイタリアが感謝

3月12日、ダーダネルズ海峡でトルコの沿岸警備隊が、トルコ国旗を掲げ、何百人もの不法移民を乗せた貨物船を追跡、発砲して捕らえました(昨日の頁参照)。59メートルの貨物船ドーアン・カルタル号は、ガリポリ半島沖で、治安部隊の停船の呼びかけを無視して逃走しよとしました。

 Hurriyet

沿岸警備隊は海峡の船舶の航行を一時停止し、逃げる船のエンジンルームに発砲しました。移民たちは抵抗し、降伏しようとする船長を脅したりしましたが、結局、拘束され、85人の子供と68人の女性を含む337人の不法移民はゲリボルに移送され、船は沿岸警備隊によってゲリボル港に入れられました。

移民たちは健康チェックの後、審問を受けます。2人の船員と、移民たちを組織した外国人1人が拘留されました。

イタリア内務省がトルコに感謝
イタリアのアンジェリーノ・アルファノ内務相は、“幽霊船”が非合法な移民をイタリア海岸に運んでくるのを阻止したトルコの努力に感謝しました。アルファノ内相は、「両国の協力によって、最近、不法移民がイタリアに来なくなってきた。他のヨーロッパ諸国も見習うべきだ」と言いました。

2014年9月から今年1月までの間に、15隻の“幽霊船”がトルコ経由でイタリアにやってきたそうです。人間密輸業者の船は、イタリア海域に到着すると、不法移民を乗せた船を海上に放置し、船長は雲隠れしてしまいます。


「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「英国少女のISIL参加を助けたのはカナダの情報職員」トルコ外相

2015年03月13日 | 国際
3月13日 イギリスの3人の少女のISIL参加を手助けしたとして、有志連合メンバー国の情報局員がトルコで拘束されたと、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相が言いました。

 Hurriyet

「イギリスの少女たちは、有志連合メンバー国の情報局員の手助けを受けていた」と、チャヴシュオール外相はテレビ・インタビューで語りました。「その国はEUメンバーでもアメリカでもない」と、国名は明かしませんでしたが、どうやらカナダが正解のようです。

ISILに参加したと思われるロンドンのティーンエイジャー、カディザ・スルタナ(16)、シャミマ・ベグム(15)、アミラ・アバセ(15)仲よし3人は、2月17日、ロンドンからイスタンブルへ飛び、トルコからシリアへ入ったと思われています。

ヨーロッパ諸国は、トルコはヨーロッパからシリアへ流れるジハーディストたちを阻止するために、もっと努力すべきだと非難していますが、トルコは、少女たちのケースは、イギリスからの情報が遅すぎたと、イギリスを非難しています。

チャヴシュオール外相はまた、トルコはイラクの“地域警備”の確立を支援する用意があると言いました。「現在、イラクには正規軍がいるとは言えません」と外相は言い、トルコはモスルを奪還するための地上作戦には参加しないと、くり返し言いました。「トルコは訓練と設備を提供します。とくに、モスルの人々による地域警備を指導します」

チャヴシュオール外相は、対ISILの戦が、スンニー派とシーア派の衝突に変わる危険を警告しています。

・・・地上作戦には絶対、参加しないでくださいね。


貨物船に乗った不法移民400人拘束

 トルコの沿岸警備隊は木曜、何百人もの不法移民を乗せた貨物船を追跡した後、ダーダネルズ海峡を一時封鎖しました。

 Sabah

沿岸警備隊の停船の呼びかけと警告発砲も無視して貨物船は逃げつづけたので、治安部隊が停船させ、船に乗り込んで、約400人の不法移民を拘束しました。移民の国籍はまだ発表がありません。当局はダーダネルズ海峡の通行を一時禁止しました。

チャナッカレのアフメト・チュナル市長は、ドーアン・カルタルという貨物船の調査はまだつづいていると言いました。中東や北アフリカ、遠くアフガニスタンから、トルコを経由してヨーロッパへもぐりこもうとする不法移民は後を絶ちません。

・・・貨物船に400人もの不法移民を乗せて、堂々とダーダネルズを通ろうなんて、大胆不敵な“運び屋”ですね。


   「ときどきダイアリー」ヘ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カッパドキアの新しい巨大地下都市の整備始まる

2015年03月12日 | 観光
3月12日 昨年、中央アナトリア・ネヴシェヒル県で巨大な地下都市が発見されましたが、最近、レーダーによる整備が始まりました。作業はトルコ住宅開発局(TOKI)、県庁、文化観光省の協力の下に、ネヴシェヒル市が進めています。

 Hurriyet

レーダーは地下10メートルまでの裂け目や構造のすべてを探知し、地下都市の地図を描くことができます。3人の技術者チームが操作するレーダーによって集められたデータが、発掘チームに送られます。レーダーによるデータのおかげで、発掘によって地下構造に大きなダメージを与えることなく作業が進んでいます。

「作業は数日前から始まり、ノンストップでつづいています」と、ネヴシェヒル市のハサン・ユンヴェル市長は言いました。「この世界最大の地下都市は高さ113メートル、広さ460,000平方メートル。“妖精の煙突”で知られるカッパドキア観光の未来に非常に重要なものになるでしょう」

 Hurriyet

「ネヴシェヒル城塞の周辺にひろがるこの地下都市の発見は、私たちを興奮させました。整備には最新の技術を使っています。整備作業が終わったら、ブティク・ホテルや美術ギャラリー、手づくりセンター、見学用歩道、博物館など設け、地下都市内に集会室もつくる計画です」と市長は言っています。

都市開発プロジェクトが地下都市を発見
この地下都市を発見したのはTOKIの都市開発プロジェクトでした。ネヴシェヒル周辺の1500戸の建物を取り壊し、新しい建物を建てるために地ならしをしているとき、地下都市が発見されたのです。2012年に始まった都市開発プロジェクトの75ヘクタールの地区内の45ヘクタールを、地下都市が占めていました。

2013年に、最初の地下通路が見つかり、文化・自然遺産保護委員会がこのエリアを正式に登録しました。地下都市は5000年昔のものと思われます。これまでに、44個の歴史的遺物が出土し保存されました。地下都市内には逃走路や隠された教会もあります。地下都市内のトンネルは農作物を運ぶために使われたと思われます。

トンネルのひとつはネヴシェヒルの地下を通り、遠い水源に達しています。ユんヴェル市長によると、ネヴシェヒルのあちこちにある地下都市は、この新しい地下都市の“キッチン”の大きさにも満たないそうです。


イズミルで、反ISILプロテストで11人拘束

3月11日、イズミル市で、イスラム国(ISIL)との戦いで死んだ初の女性戦士イヴァナ・ホフマンさんの追悼デモで、11人が拘束されました。デモ隊はアルサンジャク地区に集まり、ホフマンさん追悼集会のためにテントを張っていました。19歳のドイツ女性ホフマンさんは、シリアのクルド人とともに戦い、3月7日、シリア北部で死亡しました。

 Hurriyet

警察はグループに解散を求め、デモは認可されていないと言った後、11人を拘束し、テントとポスターを撤去したと、ドーアンニュースは報じました。

同じイズミル市内で、エルドアン大統領がエーゲ大学で植樹をしているとき、大統領を侮辱したとして、4人の学生が拘束されました。警察は防犯カメラをチェックし、4人の学生が大学を出るところを拘束しました。

この2,3か月、トルコでは多くの人々が大統領を“侮辱した”として拘束されています。被告の中には、有名なジャーナリスト、ジャン・デュンダル氏、前ミス・トルコのメルヴェ・ビュユクサルチさん、歌手からツイッター活動家に転じたアッティラ・タシュさんらもいます。


「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする