トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

外相がNATO事務総長や各国外相とアフガン問題を討議

2021年08月17日 | 国際
8月18日 外交ソースによると、メヴリュト・チャウシュオール外相は、8月16日、NATOのイエンス・ストルテンベルク事務総長とアフガニスタンの最新状況について話し合いました。

 Hurriyet

チャウシュオール外相はまた、アゼルバイジャンのジェイフン・バイラモフ外相、ドイツのハイコ・マース外相、デンマークのイエッペ・コフォズ外相、ジョージアのデヴィド・ザルカリアニ外相、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官、クロアチアのゴルダン・グルリッチ・ラドマン外相、カタールのモハムメド・ビン・アブドゥルラフマン・アルタニ外相と意見を交換しました。

タリバンは日曜、カブールに入り、2001年にアメリカ軍が占領して以来、20年ぶりにアフガニスタンを制圧しました。アフガニスタンは崩壊しました。市民と避難者の安全確保と権力の聖然たる移行が問題です。


NATO事務総長がカブール空港を守るトルコに感謝

イエンス・ストルテンベルクNATO事務総長が、8月17日、アフガニスタンを去る人々が安全に出発できるように、カブール空港の治安を守っているトルコに感謝しました。

 Hurriyet

「NATOにとっていま、最も重要なことは、加盟諸国の人々と、われわれに助力してきたアフガン人たちを安全に出発させることです」と、ストルテンベルク事務総長は北大西洋委員会の会議後の記者会見で語りました。NATO大使たちは日曜、タリバンが首都を奪取した後のアフガニスタンの治安状況について話し合いました。

「NATOは24時間、カブール国際空港の運営を維持するために働いています」と事務総長は言い、空港運営のためにカブールに残っている空港の民間職員約800人に謝意を表明しました。

「また、NATO加盟国の軍隊に感謝します。とくに、トルコ、アメリカ、イギリスは、カブールの空港業務の維持に重要な役割を果たしています」と、ストルテンベルク事務総長は指摘しました。彼によると、NATO加盟国は火曜の会議で同空港に追加のバリケードを送ることを発表しました。

タリバンとアフガニスタン軍の戦いは、外国軍が9月11日に撤退すると発表してから激しくなりました。タリバンは電撃的に軍を進め、日曜には首都を制圧しました。アフガン政府軍は逃亡か投降しました。アシラフ・ガーニ大統領は国を去りました。


トルコはタリバンを含むアフガニスタンの全集団と対話する

トルコはタリバンを含むアフガニスタンの全集団と対話をつづけていると、チャウシュオール外相は言い、アフガニスタンの平和と安定と繁栄のために、トルコは努力を続けるだろうと明言しました。

Hurriyet
ヨルダンの首都アンマンで記者会見するチャウシュオール外相(左)


「わが国はタリバンを含むすべての集団と対話をつづけます。アブドゥラ・アブドゥラ氏も、ハミド・カルザイ氏もまだカブールにいて、タリバンとの話し合いに備えています」と、チャウシュオール外相は、8月17日、アンマンで、ヨルダンのアイマン・サファディ外相との記者会見で語りました。


   「ときどきダイアリー」ヘ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メルケル首相がアフガン危機にトルコとのより密な協力を提案

2021年08月17日 | 国際
8月17日 アフガニスタンからの新たな難民の流入に対処するために、トルコと密接に協力すべきだと、アンゲラ・メルケル首相が、8月16日、キリスト教民主同盟(CDU)の密室会議で語ったということです。

 Hurriyet

ビルト紙によると、CDUの上級委員会議で、上記の発言をしたそうです。メルケル首相は、タリバンが急速にアフガニスタンを奪取し、多くのアフガン人が生命の危険に脅えているいま、ヨーロッパへの新たな難民の流入を懸念すると語りました。

メルケル首相は、タリバンの政策によって多くのアフガン人が故国を捨てて外国へ逃げ込もうとしていると考えています。同紙によると、メルケル首相は、ヨーロッパへの難民の流入を減らし、規制するために、アフガン難民を受け入れる国々に人道支援を提供することを提案したそうです。

国連によると、今年初頭から、約350万の人々がアフガン国内で移住し、その中の40万は家を出ることを強いられています。公式数字によると、アフガニスタンの隣国のパキスタンは現在、140万のアフガン難民を、イランは78万のアフガン難民を受け入れています。

ヨーロッパへ行きたいアフガン人とシリア人にとって、トルコは重要な通過点でしたが、2016年のEU=トルコ協定によって、不法難民の流入は大きく減少しました。

トルコがEUを厳しく批判した後、移民に関するより密な協力のための、EUとトルコの話し合いがつづいています。


アフガニスタンから帰国したトルコ市民がカタール空港の混乱を語る

タリバンが首都カブールを制圧したため、8月16日、アフガニスタンから避難してきたトルコ市民たちが、カブールのハミド・カルザニ国際空港のカオスのような雰囲気を語りました。空港には大勢の人々が故国から逃げ出そうと集まっていました。

 Hurriyet

トルコ外務省はアフガニスタンにいるトルコ市民を連れ戻すために避難作戦を始め、ボーイング777-300ER機をカブール空港に送り、342人を乗せて午後4時55分帰国しました。 避難してきた人々はトルコに着くと、アフガニスタンとカブールの空港の状況を語りました。

カブール大学の客員講師ドーアン・オズリュクさんは、タリバンがカブールに近づいてきたとき、トルコ大使館から連絡があって、日曜、安全地帯に移動したと話しました。

「空港では時折り、騒動が起こり、外国へ逃げようと空港の塀を乗り越える人もいて、ついには飛行場ですわりこみ抗議を始めました」とオズリュクさんは言いました。「私たちの飛行機はすわり込みはされませんでしたが、離陸は数時間遅れました」

建設労働者のムサ・ムトゥルさんは、トルコ航空機が離陸しようとしたとき、飛行場に混乱が起こり、飛行機はエプロンに戻らなければならなかったと言いました。「トルコ兵たちがアフガン人を飛行機に寄せづけないようにしてくれて、飛行機は飛びたてました」

「市内で銃撃音が聞こえてきたので、私たちの会社がトルコ航空に連絡を取りました。避難用飛行機が到着しはじめました。私たちは朝早く搭乗しましたが、アフガン人が飛行場に集まっているため、機内で3時間待ちました。飛行機は混乱のため離陸できず、トルコ軍の協力で、ようやく飛び立てました」とムトゥルさんは語りました。

「私たちの前に、アメリカの貨物機が離陸しましたが、飛行機から何人か落ちました。信じられない光景でした」とムトゥルさんは付言しました。「人道的見地からも恐ろしいことです」

カブールのトルコ大使館職員シェノル・チェリキさんは、飛行機の前にアフガン人がいるので、離陸は約4時間遅れたと言いました。「私たちは飛行機の前にいる人たちが気の毒でした。彼らは飛行機の前に身を投げ出していました。私たちはそんな悲しみを見てきました」


イスタンブルのギリシア正教総主教がスメラ修道院のミサを主宰

イスタンブルのフェネル・ギリシア正教総主教座のバルトロメウ総主教が、8月15日、トラブゾン県の歴史的スメラ修道院のミサを主宰しました。

 Hurriyet

コロナ規制のため、「聖母昇天」の日のミサに出席を許されたのは110人だけでした。修道院の内部と周辺は、憲兵隊によって厳しい治安対策が取られました。バルトロメウ総主教は、何十年も閉鎖されていた修道院を修理再開した努力に対して、エルドアン大統領に謝意を表明しました。

また、総主教は、国内の教会から盗まれたイコンが、先週、返却されたことに対しても、トルコ当局に感謝しました。

スメラ修道院は、アルトゥンデレ渓谷の上方300メートルの、マチカ地区カラダー山の斜面の森の中に、岩を穿って建てられています。この修道院はユネスコの世界遺産の暫定リストに入っています。

2010年8月15日、トルコの最も重要な宗教上の観光センターであるスメラ修道院は、文化観光相の許可を得て、88年ぶりに再オープンされましたが、カラダー山の近くで落岩があったため、2015 年にふたたび閉鎖されました。修道院は5年間の修復作業の後、7月1日、一般公開されました。


   「ときどきダイアリー」ヘ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする