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アートを愛したスルタン;アブデュルアジズと絵画

2013年10月10日 | 文化
10月10日 いま、「ドルマバフチェ・アート・ギャラリー」で、国際文化・美術協会(UKSD)後援による「スルタン・アブデュルアジズと絵画」という展覧会が開催されています。
19世紀のスルタン・アブデュルアジズが描いた12点の肖像画と絵画が展示されています。

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展覧会のオープニングはUKSDのトゥールル・トゥナ会長が主宰、無署名ではあるが、スルタン・アブデュルアジズの作品であることはまちがいない12点が展示されています。

このコレクションは6ヶ月前、ポーランドのクラクフ国立博物館からUKSDが買い取ったものです。スルタン・アブデュルアジズによるエッチングやスケッチもあります。
スルタンはまた、美術を愛し、造詣も深かったと言われます。

ドルマバフチェ博物館は昨年オープン、19世紀以降のオスマン宮殿で日常的に飾られていた4万3000点の美術品が納められています。

展覧会の学芸員メフメット・リュトフィ・シェンさんは、オスマンのスルタンは日常的に美術や絵画に関わっていたと言いました。

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展覧会の学芸員のシェンさんとスルタン・アブデュルアジズが描いた絵画


スルタンが幼いとき、絵のレッスンを受けていたことは知られていると、シェンさんは言っています。
「アブデュルアジズは自分の絵に決して署名しませんでした。イスタンブールに滞在していたポーランドの画家スタニスラフ・クレボウスキが故国に帰るとき、スルタンは自分の作品を彼に贈ったのです」

その後、クレボウスキの遺族がスルタンの絵をポーランドの国立博物館に売ったそうです。
「われわれはその絵を追跡し、今度の展覧会となったのです」とシェンさん。
「スケッチを見て、すぐにアブデュルアジズの作品とわかりました。トルコの国立博物館にあるスルタンの絵と一致していましたから。専門家たちも慎重に調べ、まちがいないと言っています」

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スルタン・アブデュルアジズは1830年、イスタンブールのエユップの宮殿に生まれ、オスマンの教育を受けましたが、西洋の文化・文明に熱い憧憬を抱いていました。
彼は文学にも造詣深く、また古典音楽の作曲家でもありました。

1875年、彼は海軍の近代化を行い、オスマン海軍をイギリス、フランスに次ぐ第3の実力に育てました。
また、イスタンブールに最初の鉄道を敷き、シルケジ駅をオリエント・エクスプレスの終着駅にしました。


ギュル大統領が犠牲祭にメッカ巡礼に行く

ギュル大統領が犠牲祭中に、メッカ巡礼のためにサウディアラビアを訪れるという話です。大統領府の職員は明日あきらかになるだろうと言っています。
「大統領はまだ最終決定をしていません。明日(10月10日)明らかになるでしょう」と大統領府の職員はHurriyet 紙の質問に応えました。

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この写真、大統領が補聴器をつけているのを撮った最初のショットです。


2007年8月、大統領に選ばれたギュルの人気は2014年8月に終わります。従って、彼が今年の犠牲祭中に(10月13日~18日)メッカ巡礼を果たせば、彼は任期中にメッカ巡礼を行なった最初の大統領になります。

大統領は旅行中、ジェラバ(儀式用ローブ)を着て、動物を屠る儀式も行なうのでしょう。

ギュル大統領は1983年から、1991年に国会のメンバーになるまで、ジェッダのイスラム開発銀行の本部でエコノミストとして働いていましたから、いぜんにも巡礼に行っていることは確かでしょう。

・・・ギュルさん、1950年生まれのはずだけど、もう補聴器が必要なの?


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