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トルコ映画「征服1453年」にクリスチャン怒る

2012年02月08日 | 文化
2月8日 1453年のイスタンブール征服が映画になると聞いて、私はわくわく心待ちしていましたよ。若きスルタン・メフメット2世の勇姿、早く見たいなあと思っていました。

 Hurriyet

ところが、ドイツのケルンのクリスチャン協会は「トルコ人は彼らがキリスト教徒に対してしたことを恥じるべきだ。イスタンブール征服を祝うとはなにごとだ」と言っているそうです。

ファルク・アクソイ監督によるこの映画は、スルタン・メフメト2世率いるオスマン軍がイスタンブールを征服する物語です。
「私たちはすべてのキリスト教徒に、この映画を見ないよう勧告します。映画館の前でパンフレットを配り、クリスチャンは見ないほうがいいと知らせます」と同協会の代表は言っています。「アヤソフィアはオスマン征服後、モスクに変えられたのです」

ギリシアでは、この映画が1月に封切られ、ギリシア人観客を怒らせたそうです。
ギリシアの週刊紙「ト・プロト・テマ」は、この映画は「トルコ人による征服のプロパガンダだ」と書いています。「トルコ人によるギリシア人の大殺戮と領土の略奪を隠している」

・・・バッカみたいですね。じゃあ聞きますが、キリスト教徒の皆さん、十字軍が異教徒に対してしたことを恥じていますか? 560年前の歴史物語じゃないの。そんなこと言ってたら、歴史映画はつくれないじゃない。「アラビアのロレンス」はどうなのよ。

トルコでは、2月17日から公開されます。私、歴史大ロマン・スペクタクルもの大好き。楽しみです。
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