私の
二 ・二六
との出逢い
昭和49年1月21日(月)
会社の帰り、先輩に伴い大阪梅田の旭屋書店に、
先輩につられた訳ではないが、書棚に目を遣っていた。
そして、居並ぶ書籍の中から、なにげなしに目にとまったのが
『 天皇制の歴史心理 』
それは、偶然の如くか それとも必然なりしか
私は 「 天皇 」 と 出遭ったのである。
「 天は、自分にこの本を読ませようとしている 」
『 天皇制の歴史心理 』 ・・1974年1月21日
『 天皇制 』 ・・1974年1月25日
『 我々にとって天皇とは何か 』 ・・1974年1月25日
『 内なる天皇制 』 ・・1974年2月2日
「天皇とは日本人の意志の統合である」
「大御心は一視同仁にあらせられ、名もなき民の赤心と通ずるもの」
「赤心の赤子たる日本人」
「日本人の赤心は必ずや天に通ずるもの」
云々、と
「 天皇 」 から始まり
さらに 日本人とは如何 に展開して行く
そして、
昭和49年 ( 1974年 ) 2月12日
『 二 ・二六 』 との確かな出逢い
・・玆に始る
私、19歳 ( 1954年生まれ )
・・・ リンク → 男のロマン 大東京 二・二六事件 一人歩き (一)
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↓ 出逢いの記録 『 書籍 』 著者 購入年月日
『 二 ・二六事件と下級兵士 』 東海林吉郎 ・・1974年2月12日
『 二 ・二六事件と下士官兵 』 山岡明 ・・1974年2月14日
『 二 ・二六事件への挽歌 』 大蔵栄一 ・・1974年2月25日 ★★★
『 花ざかりの森 ・憂国 』 三島由紀夫 ・・1974年2月28日
『 二 ・二六事件獄中手記 ・遺書 』 河野司 ・・1974年3月4日 ★★★
『 二 ・二六事件 』 高橋正衛 ・・1974年3月16日
『 日本国家主義運動史Ⅰ・Ⅱ 』 木下半治 ・・1974年4月2日
『 現代日本思想大系 超国家主義 』 橋川文三 ・・1974年4月2日 ★
『 二 ・二六事件の原点 』 芦澤紀之 ・・1974年6月4日
『 昭和史発掘 六~十三 』 松本清張 ・・1974年6月22日
『 二 ・二六と青年将校 』 松沢哲成 ・・1974年6月22日
『 英霊の聲 』 三島由紀夫 ・・1974年7月1日 ★★
『 妻たちの二 ・二六事件 』 澤地久枝 ・・1974年7月30日
『 奔馬 』 三島由紀夫 ・・1974年8月8日
『 秩父宮と 二 ・二六 』 芦澤紀之 ・・1974年8月19日
『 私の昭和史 』 末松太平 ・・1974年9月7日 ★★★
『 天皇制の支配原理 』 ・・1974年9月29日
『 一億人の昭和50年史 』 毎日グラフ ・・1974年11月30日
『 東京12チャンネル 私の昭和史 』 ・・1974年12月7日
『 順逆の昭和史 』 高宮太平 ・・1974年12月7日
『 軍閥 二 ・二六事件から敗戦まで 』 大谷敬二郎 ・・1974年12月7日
『 二 ・二六事件 』 大谷敬二郎 ・・1974年12月24日 ★
『 現代史資料 5 国家主義運動 2 』 今井清一 / 高橋正衛 ・・1975年2月9日 ★★
『 現代史資料 23 国家主義運動 3 』 今井清一 / 高橋正衛 ・・1975年2月9日 ★★
『 現代史資料 4 国家主義運動 1 』 今井清一 / 高橋正衛 ・・1975年2月23日 ★★
『 二 ・二六事件秘録 (一) 』 小学館 ・・1975年3月10日 ★
『 一億人の昭和史 2⃣ 二 ・二六事件と日中戦争 』 毎日新聞社 ・・1975年5月25日 ★
『 ドキュメント日本人3 反逆者 』 村上一郎 ・・1975年8月9日 ★
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『 私の二 ・二六事件 』 河野司 ・・1976年3月3日
『 二 ・二六事件秘録 (二) 』 小学館 ・・1976年3月19日 ★
『 二 ・二六事件秘録 (三) 』 小学館 ・・1976年3月19日 ★
『 二 ・二六事件秘録 (四) 』 小学館 ・・1976年6月26日 ★
『 現代のエスプリ ・二 ・二六事件 』 利根川裕 ・・1976年10月26日 ★
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『 香椎戒厳司令官秘録二 ・二六事件 』 香椎研一 ・・1980年3月6日
『 二 ・二六事件秘話 』 河野司 ・・1983年3月23日
『 西田税 二 ・二六への軌跡 』 須山幸雄 ・・1992年 ★
↑ 出逢いの記録 『 書籍 』 著者 購入年月日
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以降、記録 ( 年月日 ) 不明 『 書籍 』 著者 数値は発刊年
事件参加将兵の著書
『 生きている二 ・二六 』 池田俊彦 1982 ★
『 その後の二 ・二六 獄中交遊録 』 池田俊彦 1997
『 二 ・二六事件蹶起将校 最後の手記 』 山本又 2013
『 二 ・二六事件と郷土兵 』 埼玉県史刊行協力会 1981 ★
『 雪未だ降りやまず 』 埼玉県史刊行協力会 1982
『 罪は刑にあらず ある下士官の二 ・二六事件 』 福本理本 1986
青年将校の著書
『 軍隊と戦後のなかで 』 末松太平 1980 ★
『 恋闕 』 黒崎貞明 1980 ★
『 一革新将校の半生と磯部浅一 』 佐々木二郎 1981 ★
『 同期の雪 』 小林友一 1981
参加将校の遺族/関係者の著書
『 二 ・二六事件 』 河野司 1957
『 湯河原襲撃 』 河野司 1965
『 遠景近景 』 斎藤史 1980
『 ある遺族の二 ・二六事件 』 河野司 1982
『 天皇と二 ・二六事件 』 河野司 1985
『 一青年将校 』 高橋治郎 1986
『 機関銃下の首相官邸 』 迫水久常 1986
『 本庄繁日記 』 本庄繁 1989
『 二 ・二六事件青年将校 安田優と兄 ・薫の遺稿 』 社会運動史研究会 2013
事件に関係する憲兵の著書
『 二 ・二六事件の謎 』 大谷敬二郎 1975
『 ある情報将校の記録 』 塚本誠 1979
『 昭和憲兵史 』 大谷敬二郎 1987
『 首相官邸の血しぶき 』 青柳利之 1987
『 ある憲兵の記録 朝日新聞山形支局 二・二六事件異聞 』
事件を扱った著書
『 天皇と叛乱将校 』 橋本徹馬 1954 ★
『 北一輝論 』 村上一郎 1970
『 暁の戒厳令 』 芦澤紀之 1975
『 二 ・二六事件 = 研究資料Ⅰ』 松本清張 / 藤井康栄 1976
『 天皇 』 児島襄 1981
『 二 ・二六事件青春群像 』 須山幸雄 1981
『 二 ・二六事件の兵隊 』 須賀長市 1983
『 二 ・二六事件の礎 安藤輝三 』 奥田鑛 1985
『 二 ・二六事件 = 研究資料 Ⅱ 』 松本清張 / 藤井康栄 1986
『 二 ・二六事件 全三巻 』 松本清張 1986
『 磯部浅一と二 ・二六事件 』 山崎國紀 1989
『 叛徒 』 平澤是曠 1992
『 盗聴 二 ・二六 』 中田整一 2010
『 ワレ皇居ヲ占拠セリ 』 仲乗匠 1995
『 昭和維新の朝 』 工藤美代子 2008
『 禁断 二・二六事件 』 鬼頭春樹 2012
『 実録 相沢事件 二 二六への導火線 』 鬼頭春樹 2013
『 昭和天皇に背いた伏見宮元帥 』 生出寿 2016
『 昭和史探索 ・3 われらが遺言 ・50年目の2 ・26事件 』 半藤一利 編 1986
『 目撃者が語る昭和史第4巻 二 ・二六事件 』 義井博編 1989
『 目撃者が語る昭和史第2巻 昭和恐慌 』 山崎博編 1989
『 NHK歴史への招待 二 ・二六事件 』 日本放送出版協会 1989
『 実録コミックス ( 1991年3月10 日初版) 叛乱! 二 ・二六事件 ❶ 雪の章 あとがき 山口一太郎大尉のこと 』 元東京日日新聞記者 石橋恒喜
『 実録コミックス ( 1991年3月10 日初版) 叛乱! 二 ・二六事件 ❸ 霧の章 あとがき 今、想う 二 ・二六事件への総括 』 元東京日日新聞記者 石橋恒喜
『 2 ・26事件の謎 』 新人物往来社編 1995
『 2 ・26事件と昭和維新 別冊歴史読本 』 1997
『 図説 2 ・26事件 』 太平洋戦争研究会編 平塚柾緒 2003
< 註 >
私にとって、「 受容れ難いもの 」、「 記憶に薄いもの 」、等々の書籍は掲載せず。
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タクシーはNHKホール前 交叉点に着いた
目の前に大勢の若者が居て、それは、祭りの如く賑やかであった
然し、肝心要の渋谷区役所が判らない
道路向にパラソルの露店をみつけた
斯の売り子に尋ねてみようと、わざわざ道路をわたったのである
「渋谷区役所は何処ですか」
「後ろですよ」
「後ろ ?」
なんと私は、渋谷区役所を背負っていたのである
私の脳裡には、目的の位置はしっかり焼付いている
渋谷区役所の隣りが渋谷公会堂、更に渋谷税務署と続く
渋谷公会堂での、コンサートに由り 大勢の若者が集まっていたのである
目的地は直ぐそこ哉、
気が逸る
そして
「ああ・・・あった」
一人 声無き歓声を上げた私
「神達と逢いたい」 との、夢が現実のものと成りし瞬間である
やっと、辿り着きし
二・二六事件慰霊像
神達の処刑場跡地に建立されし、慰霊像
( 撮影 ・長野 )
昭和49年 (1974年 ) 8月7日(水)
二十歳の私
昭和維新の神達と 初めて直接接点を持ったのである
言い替えらば
歴史との、記念すべき感動の 出逢いであった。