あを雲の涯

「 二、二六事件て何や 」
親友・長野が問う
「 世直しや 」
私はそう答えた

昭和・私の記憶 『 二・二六との出逢い 』

2023年02月24日 18時12分52秒 | 昭和 ・ 私の記憶

私の
二 ・二六
との出逢い

昭和49年1月21日(月)
会社の帰り、先輩に伴い大阪梅田の旭屋書店に、
先輩につられた訳ではないが、書棚に目を遣っていた。 
そして、居並ぶ書籍の中から、なにげなしに目にとまったのが
『 天皇制の歴史心理 』
それは、偶然の如くか それとも必然なりしか
私は 「 天皇 」 と 出遭ったのである。

「 天は、自分にこの本を読ませようとしている 」

『 天皇制の歴史心理 』  ・・1974年1月21日
『 天皇制 』  ・・1974年1月25日
『 我々にとって天皇とは何か 』  ・・1974年1月25日
『 内なる天皇制 』  ・・1974年2月2日

「天皇とは日本人の意志の統合である」
「大御心は一視同仁にあらせられ、名もなき民の赤心と通ずるもの」 
「赤心の赤子たる日本人」 
「日本人の赤心は必ずや天に通ずるもの」 
云々、と
「 天皇 」 から始まり
さらに 日本人とは如何 に展開して行く
そして、

昭和49年 ( 1974年 ) 2月12日
『 二 ・二六 』 との確かな出逢い
・・玆に始る
私、19歳 ( 1954年生まれ )

・・・ リンク → 男のロマン 大東京 二・二六事件 一人歩き (一)
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↓  出逢いの記録        『 書籍 』        著者         購入年月日
『 二 ・二六事件と下級兵士 』  東海林吉郎 ・・1974年2月12日
『 二 ・二六事件と下士官兵 』  山岡明 ・・1974年2月14日
『 二 ・二六事件への挽歌 』  大蔵栄一 ・・1974年2月25日    ★★★
『 花ざかりの森 ・憂国 』  三島由紀夫 ・・1974年2月28日
『 二 ・二六事件獄中手記 ・遺書 』  河野司 ・・1974年3月4日    ★★★
『 二 ・二六事件 』  高橋正衛 ・・1974年3月16日
『 日本国家主義運動史Ⅰ・Ⅱ 』  木下半治 ・・1974年4月2日
『 現代日本思想大系 超国家主義 』  橋川文三 ・・1974年4月2日   
『 二 ・二六事件の原点 』  芦澤紀之 ・・1974年6月4日
『 昭和史発掘 六~十三 』  松本清張 ・・1974年6月22日
『 二 ・二六と青年将校 』  松沢哲成 ・・1974年6月22日
『 英霊の聲 』  三島由紀夫 ・・1974年7月1日    ★★
『 妻たちの二 ・二六事件 』 澤地久枝 ・・1974年7月30日
『 奔馬 』  三島由紀夫 ・・1974年8月8日
『 秩父宮と  二 ・二六 』  芦澤紀之 ・・1974年8月19日
『 私の昭和史 』
  末松太平 ・・1974年9月7日    ★★★
『 天皇制の支配原理 』  ・・1974年9月29日
『 一億人の昭和50年史 』  毎日グラフ  ・・1974年11月30日
『 東京12チャンネル 私の昭和史 』  ・・1974年12月7日
『 順逆の昭和史 』  高宮太平 ・・1974年12月7日
『 軍閥 二 ・二六事件から敗戦まで 』  大谷敬二郎 ・・1974年12月7日
『 二 ・二六事件 』 大谷敬二郎 ・・1974年12月24日   


『 現代史資料 5  国家主義運動 2  』  今井清一 / 高橋正衛 ・・1975年2月9日    ★★
『 現代史資料 23  国家主義運動 3 』  今井清一 / 高橋正衛 ・・1975年2月9日    ★★
『 現代史資料 4  国家主義運動 1  』  今井清一 / 高橋正衛 ・・1975年2月23日    ★★
『 二 ・二六事件秘録 (一) 』  小学館 ・・1975年3月10日   
『 一億人の昭和史 2⃣ 二 ・二六事件と日中戦争 』  毎日新聞社 ・・1975年5月25日    
『 ドキュメント日本人3  反逆者 』 
 村上一郎 ・・1975年8月9日    
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『 私の二 ・二六事件 』  河野司 ・・1976年3月3日
『 二 ・二六事件秘録 (二) 』  小学館 ・・1976年3月19日   
『 二 ・二六事件秘録 (三) 』  小学館 ・・1976年3月19日   
『 二 ・二六事件秘録 (四) 』  小学館 ・・1976年6月26日   
『 現代のエスプリ ・二 ・二六事件 』  利根川裕 ・・1976年10月26日   
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『 香椎戒厳司令官秘録二 ・二六事件 』  香椎研一 ・・1980年3月6日
『 二 ・二
六事件秘話  』  河野司 ・・1983年3月23日
『 西田税  二 ・二六への軌跡 』  須山幸雄 ・・1992年   
↑  出逢いの記録        『 書籍 』        著者         購入年月日
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以降、記録 ( 年月日 ) 不明        『 書籍 』        著者         数値は発刊年
事件参加将兵の著書
『 生きている二 ・二六 』  池田俊彦  1982   
『 その後の二 ・二六 獄中交遊録 』  池田俊彦  1997
『 二 ・二六事件蹶起将校 最後の手記 』  山本又  2013
『 二 ・二六事件と郷土兵 』  埼玉県史刊行協力会  1981   
『 雪未だ降りやまず 』  埼玉県史刊行協力会  1982    
『 罪は刑にあらず ある下士官の二 ・二六事件 』  福本理本  1986

青年将校の著書
『 軍隊と戦後のなかで 』  末松太平  1980   
『 恋闕 』  黒崎貞明  1980   
『 一革新将校の半生と磯部浅一 』  佐々木二郎  1981   
『 同期の雪 』  小林友一  1981

参加将校の遺族/関係者の著書
『 二 ・二六事件 』  河野司  1957
『 湯河原襲撃 』  河野司  1965
『 遠景近景 』  斎藤史  1980
『 ある遺族の二 ・二六事件 』  河野司  1982
『 天皇と二 ・二六事件 』  河野司  1985
『 一青年将校 』  高橋治郎  1986
『 機関銃下の首相官邸 』  迫水久常  1986
『 本庄繁日記  本庄繁  1989
『 二 ・二六事件青年将校 安田優と兄 ・薫の遺稿 』  社会運動史研究会  2013

事件に関係する憲兵の著書
『 二 ・二六事件の謎 』  大谷敬二郎  1975
『 ある情報将校の記録 』  塚本誠  1979
『 昭和憲兵史 』  大谷敬二郎   1987
『 首相官邸の血しぶき 』  青柳利之  1987
『 ある憲兵の記録  朝日新聞山形支局   二・二六事件異聞 』

事件を扱った著書
『 天皇と叛乱将校 』  橋本徹馬  1954    
『 北一輝論 』  村上一郎  1970
『 暁の戒厳令 』  芦澤紀之  1975
『 二 ・二六事件 = 研究資料Ⅰ』  松本清張 / 藤井康栄  1976
『 天皇 』  児島襄  1981
『 二 ・二六事件青春群像 』  須山幸雄  1981
『 二 ・二六事件の兵隊 』  須賀長市  1983
『 二 ・二六事件の礎 安藤輝三  』  奥田鑛  1985
『 二 ・二六事件 = 研究資料 Ⅱ 』  松本清張 / 藤井康栄  1986
『 二 ・二六事件  全三巻 』  松本清張  1986
『 磯部浅一と二 ・二六事件 』  山崎國紀  1989
『 叛徒 』  平澤是曠  1992
『 盗聴 二 ・二六 』  中田整一  2010
『 ワレ皇居ヲ占拠セリ 』  仲乗匠  1995
『 昭和維新の朝 』  工藤美代子  2008
『 禁断 二・二六事件 』  鬼頭春樹  2012
『 実録 相沢事件  二 二六への導火線 』  鬼頭春樹  2013
『 昭和天皇に背いた伏見宮元帥 』  生出寿  2016

『 昭和史探索 ・3  われらが遺言 ・50年目の2 ・26事件 』  半藤一利 編  1986
『 目撃者が語る昭和史第4巻 二 ・二六事件 』  義井博編  1989
『 目撃者が語る昭和史第2巻 昭和恐慌 』  山崎博編  1989
『 NHK歴史への招待  二 ・二六事件 』  日本放送出版協会  1989
『 実録コミックス   ( 1991年3月10 日初版)  叛乱!  二 ・二六事件 ❶  雪の章  あとがき  山口一太郎大尉のこと 』  元東京日日新聞記者  石橋恒喜
『 実録コミックス   ( 1991年3月10 日初版)  叛乱!  二 ・二六事件 ❸  霧の章  あとがき  今、想う 二 ・二六事件への総括 』  元東京日日新聞記者  石橋恒喜

『 2 ・26事件の謎 』  新人物往来社編  1995
『 2 ・26事件と昭和維新  別冊歴史読本 』  1997
『 図説  2 ・26事件 』  太平洋戦争研究会編  平塚柾緒  2003

< 
註 
私にとって、「 受容れ難いもの 」、「 記憶に薄いもの 」、等々の書籍は掲載せず。

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タクシーはNHKホール前 交叉点に着いた
目の前に大勢の若者が居て、それは、祭りの如く賑やかであった
然し、肝心要の渋谷区役所が判らない
道路向にパラソルの露店をみつけた
斯の売り子に尋ねてみようと、わざわざ道路をわたったのである
「渋谷区役所は何処ですか」
「後ろですよ」
「後ろ ?」
なんと私は、渋谷区役所を背負っていたのである
私の脳裡には、目的の位置はしっかり焼付いている
渋谷区役所の隣りが渋谷公会堂、更に渋谷税務署と続く
渋谷公会堂での、コンサートに由り 大勢の若者が集まっていたのである
・・
目的地は直ぐそこ哉、気が逸る
そして

「ああ・・・あった」
一人 声無き歓声を上げた私
「神達と逢いたい」 との、夢が現実のものと成りし瞬間である
やっと、辿り着きし
二・二六事件慰霊像
神達の処刑場跡地に建立されし、慰霊像
昭和49年 (1974年 ) 8月7日(水)
二十歳の私 
昭和維新の神達と 初めて直接接点を持ったのである
言い替えらば
歴史との、記念すべき感動の 出逢いであった。


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