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写真:「早稲田の大隈講堂」
友人の鎌田薫が早大総長になりました。いやあ、めでためでたの若松さま♪です。昭和42年入学の法学部の同窓で、大学闘争が激しかった時に知りあいました。苦い思い出の少なく頃です。スグレ者の彼は、やがて民法の篠塚昭次先生に見込まれてそのまま早大の教授となっていきます。
数年して、パリのソルボンヌ大学にフランス民法の研究に留学しました。その時、家族がお邪魔し、美味しい生カキをご馳走になりました。20代の後半のことながら、その時に既に新進気鋭の学者の風格があったとは家人の言です。
甘いマスクも手伝ってファンが多かったのは間違いありません。ある時タクシーの中のラジオで、「法学部にはとても素敵な先生がいます。鎌田先生です。どことなく翳(かげ)を感じさせるのがたまりません」などと電話する女子学生の声を聞いたこともありました。
東京都の収用委員会の事務局を担当していた時、彼を収用委員にしようと依頼し、就任してもらいました。ところがその時の私の秘書が、何と彼の大ファンの早大の女子学生の一人だったのです。彼女の喜びようは尋常ではありませんでした。
ところで前総長の白井克彦先生は、人前での話し方にやや物足りないものがありました。その前の総長の奥島孝康先生は、風貌においてやや物足りない点がありました。そうした点から言えば、文句なく知性を漂わせる人物が久しぶりに早稲田の総長になったと言えるのではないでしょうか。
ハハ。何にしてもめでたい限りです。