嶋津隆文オフィシャルブログ

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これはいただけないプライバシー侵害の国立市議

2011年03月03日 | Weblog

写真:3月3日付け読売新聞記事

今朝の読売新聞に、住民訴訟をめぐり自分のブログに原告の実名等を書いた国立市の、重松某市議が訴えられたとの記事が載りました。「係争中の裁判の原告」の氏名は、もっとも尊重される市民のプライバシー権です。それを当り前のように露出したというのですから、この市議は明らかに法を犯しているといえましょう。

彼のブログをみてみると、原告の氏名はもとより、事業所の所在や職業、参加しているスポーツチーム、友人関係などを露出し、大きく掲載していました。市民が「私たちの行動を中傷し、委縮させ、挫折させようとしている」(声明文 読売記事)とあったというのは、当然の怒りでしょう。

こともあろうにこの市議は、個人情報の保護を平素しばしば口にし、そのことから国立市長が行っている住基ネットの違法な切断まで了とする政治姿勢をとっています。プライバシーに関する公人市議の倫理感が、これほどまで浅薄で表面的なものであったことに愕然とするばかりです。

にもかかわらず彼の今朝のブログでは、すでに公表されている情報だと言って開き直っています。2年前に住民監査請求を行った時の、請求人の中に同じ名前があったからと言うのです。いうまでもなく監査請求と住民訴訟とは違います。それを自分勝手に考えて、「係争中の裁判の原告」名をさらけ出したというのですから、自治法の知識もなく、これはもう手の付けようがありません。

ちなみに今回とまったく同様の事件で、岐阜の地裁は最近、原告名を公表した市長に、原告への慰謝料の支払いを命じていると聞きます。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-03-09 03:57:40
卒業できます。
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