嶋津隆文オフィシャルブログ

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「日露戦争は侵略戦争だ」などとはもう言わせない

2015年08月18日 | Weblog

【旗艦「三笠」の東郷元帥】

一昨日の8月14日、いわゆる「戦後70年談話」が出ました。鳴り物入りの騒動と言ってよいのかも知れません。それにしてもいつまでも陳謝に拘泥する中国や韓国の姿勢や、そのことを饒舌に書きたてるマスコミの態度に、やはり多くの国民はいささか辟易しているのではないでしょうか。

さはさりながらも私自身、昨日今日の中国や韓国の反応に神経質にならざるを得ないのは、実に心にがいというものです。

そんななか、今回の70年談話で私がおやっと強く思った個所がありました。冒頭に近いところの、「日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました」というくだりです。

史実といってよいでしょう。しかし私にはふと都庁時代の上司の言葉が思い浮かびました。東郷尚武局長。日本海海戦の東郷平八郎の係累であり、都庁もの書き仲間として親しくお付き合いいただい大先輩です。他界する前に彼がこう言っておりました。

「いやあ『日露戦争は日本帝国主義の侵略戦争の始まりじゃあないか』という人がいましてねえ。なかなか当事者の僕には反論することができないんですよ」。

近代日本の行ってきた対外戦争がすべて悪であったという歴史観は、間違いなく戦後教育と戦後社会を席巻しました。「戦争は悪」という一般論が「だから日本の関与した戦争もすべて悪」との風潮を蔓延させたのでしょう。談話のまえの杮落しとなった21世紀懇報告でも、「日本は満州事変以後、大陸への侵略を拡大」と明記されました。

西欧の植民地支配に苦しんだ周辺諸国を、間違いなく奮起させた日露戦争です。もう何のためらうこともなく、その世界史的な功績をたたえたいものです。


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