嶋津隆文オフィシャルブログ

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皇居への一般参賀の夜、映画『靖国』を見る

2012年01月03日 | Weblog

写真:「皇居二重橋」

昨日の正月2日、皇居の一般参賀に出かけました。初めてのことです。二重橋から見下ろすお濠も皇居内から見渡す丸の内のビル街も、普段とは全く違ったアングルだけに、ひどく新鮮なものがありました。

しかし何といっても感動的だったのは、天皇を中心に居並ぶ皇族の存在感です。被災地で深々と頭を下げられ、哀悼の意を表された両陛下の姿が多くの人の目に焼き付いていたからでしょうか、参加者の日の丸がことのほか大きく振られていたように感ぜられたものでした。

その帰路、義務感に駆られるように、数年前に見そびれていた映画『靖国』をゲオで借り家に戻りました。中国人監督による反日映画だと批判され、上映拒否の騒動のあった問題の作品です。

しかし映画の出来は技術的に見て凡作と言うほかありません。構成が単純なのです。ドキュメンタリーと言いながら、靖国を天皇=侵略者の象徴として軸に置き、天皇と生首の写真を交互に重ね合わせる等といった展開なのです。また素朴な老刀鍛冶の言動を「前菜」として使う姑息さも透けて見え、残念ながら鼻白んだといってよい作品です。

ただ政治的にはしっかりと活用された映画ではあったのでしょう。現に中国や韓国では反日運動の駆り立ての素材となり、朝日新聞は権力から表現の自由を守れと言ったキャンペーンに結び付けました。
そんな事ごとが思い起こされ、気分の上でも寒暖の差の激しい正月2日を過ごしたものでした。


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