嶋津隆文オフィシャルブログ

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日本料理とは軍隊がつくったという話しに驚く

2010年10月09日 | Weblog
写真:「青森で食した帆立ラーメン  本人撮影」


今日(10月9日)は午後に、厚木市と松蔭大学など厚木5大学による「食のシンポジウム」が開催されます。その分科会の一つ、「食とまちづくり」のコーディネーターとして私もこれから出かけるところです。

その準備と言うこともあって、パラパラと資料をめくっていましたらこんな話が載っていました。「日本料理というものは、古くは存在していなかった。日本には地域ごとに郷土料理があったのみで、軍隊での食事を構成するときに各地の郷土料理を組み合わせて日本料理が完成したのだ」(茂木信太郎『外食産業の時代』)。

驚きました。なるほど、全国から集まる兵隊の嗜好をどう満足させるか、組織として大いに腐心したのでしょう。しかしその一方で、食と言うものはその土地の気候や風土、そこで育まれた素材を生かした郷土料理が一番の基本なのだと、改めて納得させられました。

突然ですが写真は、先月訪れた青森のお店で食べた帆立ラーメンです。その土地に来たらその土地のものを食べねばと気楽に注文したのですが、何と美味かったことでしょう。北の海で水揚げされた帆立と、その塩味の辛甘さ。しかも500円というのですから、青森の印象は良くなると言うものです。

そんなことを舌なめずりしながら思い出し、さて今日のシンポはうまく成功するのかなと、慌ただしく出かけようとするのが今朝の風景です。

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