Yuhiの読書日記+α

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白い少女たち

2009年11月23日 22時44分52秒 | ライトノベル
氷室冴子著「白い少女たち」をとうとう読了しました。氷室さんの小説は大好きで、大抵読んできたつもりだったのですが、初期の頃の何作品はずっと未読でした。その中でもデビュー作である、本作品はすごく興味があったのですが、私が氷室さんの作品に触れ始めた当時でも、本屋さんでなかなか見かけることもなく、ずっと未読のままになってしまっていました。

今回、たまたま近所の図書館の蔵書をネットで検索してみたら、なんとあるではありませんか!!以前、よく通っていたころにはなかったはずなのに、いつの間に入っていたのか、もうビックリです。

とにもかくにも、早速借りてきましたが、あれれ???私が読んでいた氷室さんの作品とは随分雰囲気が違うような・・・。
寄宿舎を舞台にした少女たちの交流という点では、「クララ白書」なんかにも通じる点はあるのですが、「クララ~」がくだけた文体でコメディ色が強いのに対し、本作は、文章もかっちりしてるし、ストーリー展開もかなりシリアスなんですよねー。

氷室さんと言えば、「なんて素敵にジャパネスク」に代表されるような、コミカルでエンタメ性の強いストーリー展開の印象が強かったので、最初はかなり面食らいましたが、読んでいくうちに、大人が読んでも全く違和感のない作品だなと思えてきました。

今時、こんな中学生はいないだろう・・・とは思いますが、悩んだり苦しんだりする姿が、真っすぐで清々しく、永遠の少女像ですねー。

ちなみに、千佳は結局どうなったのかなー。すごく気になります。
暗くて重いテーマの上、ハッピーエンドでもなく、ラブストーリーもほんの添え物でしかないなんてのも、後年の少女小説とはやっぱり一味違いますね。

「ライトノベル」のカテゴリーに入れるのは、似つかわしくない気がするのですが、コバルト文庫ですから仕方ありませんね。


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2 コメント

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4年前ですか^^。 (黒いうさぎ)
2011-11-18 03:12:56
 検索してて、HITしました。

 この作品は、確かに異色ですね^^。
 うちは、なぎさ君から入ったので、コバルト
デビュー作のこの作品を読んだときはショック
でした。ショッキングな事件ですが、ストー
リーの根底には、少女たちの悩み等があるので
・・・・・なんともいえませんが・・・、
こーいうのもあるのかなーと。
>黒いうさぎ様 (Yuhi)
2011-11-19 15:49:49
こんにちは!コメント下さいまして、どうもありがとうございます~♪

この作品を読んだ時、普通のライトノベルのイメージで読み始めたので、かなり面食らいました。最近の軽いノリのものと比べて、文章にしても内容にしても、随分文学色が強く、少女小説の枠にはくくれない気がしました。

後年には、もっと軽くて明るい作品を書かれることになる氷室先生ですが、この当時はこんな雰囲気の作品を書かれていたんですよねー。もうビックリです。
でも、こういう少女時代の悩みは、いつの世であっても、きっとあると思うので、いつでも読めるようになっていて欲しいんですけどね。
もう絶版になっていて、簡単には手に入らないのが残念です(T_T)

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