Yuhiの読書日記+α

TB、コメント大歓迎です♪
但し、記事内容と関係ないものは削除させて頂く場合もありますので、
ご了承下さいませ。

彩雲国物語/暗き黄昏の宮(感想その1)

2009年12月03日 23時51分38秒 | 彩雲国物語
「彩雲国物語」の本編15巻目の感想です~。この巻から、いよいよ最終章に突入とのことで、これまでの色んな伏線やら謎やらを回収してくれるのか、また1巻のラストにあったような「最上治」への道が見えてくるのか、いやが上にも期待は高まりますが・・・。

以下、ネタバレしておりますので、どうぞご注意くださいませ~!

   *   *   *   *   *   *   *

上にも書きましたが、いよいよ本作から最終章ということで、ラストが近づいてきて寂しくなるな~なんて、読む前は思っていたのですが。
読んでみたら、正直、ストーリー自体はあまり進んだようには思えませんでしたし、スカッとするような部分、楽しい部分もあまりなかったし、出てきて欲しかった人たちも登場機会がなかったりと、ちょっと物足りなさの方が勝ってしまいました。
最終章に入ったといっても、まだまだ「最終章の序章」に過ぎないということかもしれません。そういう意味では、ある程度コンスタントに続編を出して欲しいな~。こういう話は勢いで一気に読んだ方が、絶対に楽しめると思うので・・・。

それはともかくとして、前作までは怪しいと思いつつも、信じたい気持もあった悠舜ですが、やっぱり「悪人」でしたね~。優しい言葉と物腰のせいで、みんな「いい人」と思ってるけど、裏では何を考えてるか分からない。でも、どうなんでしょう。この時点で、ここまでハッキリと旺季につながる人物であると出てしまったことで、逆にもう一段ウラがあるような気がしてきました。
これは邵可もチラッと言ってましたよね。鳳麟だったら、もっとすごい事を考えるって・・・。(うろ覚えです。違ってたらスミマセン)
それに、黎深のことがあります。紅本家に黎深が帰れば、自分が鳳麟だということもバレる可能性が強いことは分かっていたはずです。現に邵可にバレてることも気づいていましたし。それでも、特に止めようともせず、簡単に帰した(というか、わざと帰した?)のは、バレてもいいと思っていたということですよね。
そこに何かウラがありそうな気がするのですが・・・。この辺は、もうちょっと考えてみないと分かりませんね。

また今回は、謎だった縹家がかなりクローズアップされました。瑠花やリオウのことも、随分明らかになってきました。特に、リオウ!すごくいい子ですね~。かなり株が上がりましたよー。しかも、どうやら彼の母親には謎が隠されていそうです。もしかして、王家につながる血筋なのかな?あのカタブツそうな皇毅とも、何やら関係がありそうで・・・?この辺りは、今後の展開が、楽しみになりそうです。

で、いつもの王とその側近たちですが・・・。今回も、イイとこナシでしたね。そろそろ、彼らの良い面ももっと出してあげて欲しいです。なんたって、1巻の最上治のメンバーですからね~。活躍の場がないと、とてもあそこに結びつかないんですが・・・。まだ、しばらくは無理なんでしょうか。
その中では、楸瑛は比較的頑張っていましたね。相変わらずヘタレで、妹や幼馴染にも坊ちゃん坊ちゃんと、ボロくそに言われていますが、でも中身はとてもイイ人なのがにじみ出ていて、私の中では好感度UPしましたよ。
もうちょっと初期の頃の、シブさを出して欲しいのですが、作者様の中ではすっかりお笑い担当になってるようなので、もう無理かな・・・。
絳攸と静蘭は影が薄くて、全然いいトコなしだったので、次回は是非頑張って欲しいです。

まだまだ語りたいことはありますが、とりあえず今日はここまでにします。実はまだサッとしか読んでないもので・・・。特にラストの方はナナメ読みでしたので、もう一度じっくり読んで、再度感想を書きたいです。