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Yuhiの読書日記+α

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タイタニックは沈められた

2006年07月09日 00時25分50秒 | 小説
ロビン・ガーディナー&ダン・ヴァンダー・ヴァット「タイタニックは沈められた」

 今更な話題ですが、タイタニック号沈没の謎にせまる本です。タイトルからしてかなり衝撃的なので、思わず手にとってしまいました。

 読んでみると、思った通り面白い!
そもそもタイタニック号には、姉妹船「オリンピック号」というのが存在し、この2隻はほとんど見分けがつかない程似通っていたのです。(当時の写真でも取り違えているものが多数ある)
しかもこのオリンピック号は、何度も事故を起こしていて、ホワイト・スター汽船は大赤字を出していたのです。
そして、この事故を起こした当時の船長が、タイタニック号とともに沈んだスミス船長だとか。これはもう何かあるとしか思えない展開ですよね。

 それ以外にも、救命ボートをめぐるドラマやタイタニック号が沈没する際に比較的近くにいたとされる他船のとった行動やら、あまり知らなかったことが色々と書かれていてとても読み応えがありました。
とくに近くにいたのに救援にくるのが遅れた「カリフォルニアン号」や「マウント・テンプル号」についての記述は考えさせられますね。
単純に不運が重なって来るのが遅れただけなのか、それとも何か意図的なものがあったのか・・・。

 沈没する船からいくつかの船の灯りが見えていたという証言も多数あるのに、それに該当する船はない・・・。一体なんなのでしょう!
タイタニック号で最初のうち、救命ボートに乗りたがる人が少なかったのは、「不沈船」であるという評判を信じていたのと、近くにいる船が必ず助けてくれるに違いないという思いがあったようです。
こういうのを読むと、本当に悲劇だなと実感します。

 事故がおきる時というのは、不運に不運が重なるものなのだと思いますが、タイタニック号はまさに不運中の不運でした。事故当夜、もし新月に近い状態でなく、風が少しでもあれば、氷山の発見がもう少し早かったかもしれません。あと30秒でも早く発見できていれば、氷山を回避できたそうです。

 以前にレオナルド・ディカプリオ主演で「タイタニック」という映画がありましたが、これって随分史実に忠実に作られてるんですねー。全然知りませんでした(^^ゞ
ジャックとローズの恋愛話はもちろん作り話ですけどね。
この小説を読んで、もう一度映画を見直してみると、新たな発見がありそうです。

QED 龍馬暗殺

2006年07月04日 23時29分19秒 | 小説
高田崇史作「QED 龍馬暗殺」の感想です。

QEDシリーズというシリーズ物になるんですが、私は結構前から好きで、シリーズ最初の「百人一首の呪」からずっと読んでいます。
最初に手に取ってみようと思ったのは、私の好きな「ミステリー」と「歴史の謎」という二つの要素が詰まってるからなんですよね~。
一つで2度美味しいといった感じでしょうか。

だから、新作が出るとついつい読んでしまうのですが、その中でも今出ているシリーズの作品の中では、この「龍馬暗殺」が一番面白かったかな~と思います。
シリーズの他の作品は大なり小なり、元々知っている部分があったのですが、私は龍馬の暗殺については、ほとんど知識がなかったからなんです。
へ~っ!と思う所がたくさんある程、読んでいて楽しいものはありませんね。

あと、このシリーズで重要(?)なのは、主要人物であるタタルと奈々の微妙な関係!
じれったいよな~と思いつつ、つかず離れずの距離がまたいいんですよね。
タタルさん自身もかなり謎な人なので、歴史のウンチク&作中のミステリ&タタルの謎などなど、楽しめるところがもりだくさん!
特に歴史好きの方にお薦めしたい作品ですー。



火の粉

2006年06月22日 00時08分12秒 | 小説
雫井 脩介「火の粉」

 久々にラストまで一気に読めるサスペンスを読みました。雫井さんの小説を読んだのは初めてだったのですが、他にも良質なサスペンス物を書かれているらしいです。ぜひ、それらも読んでみたいなと思わせてくれました。

 この「火の粉」というお話は、元裁判長の梶間勲が、以前に担当した殺人事件で無罪判決を下した武内真伍が隣に引越してくる所から始まります。武内はいつも人に気を使い、善意の人そのもので、梶間家の人々ともすぐに親しくなっていくのですが、それ以来何故か不可解な事件が次々と起こってきて・・・というのが主要なあらすじです。

 これだけ読んでいても充分面白いのですが、老人介護・嫁姑・幼児虐待など、読んでいてドキッとさせられる問題もこの話の中にたくさん詰まっています。今の日本の家庭で起きる様々な問題が、幸せそのものに見える梶間家の中でも起こってるのです。

 途中からその後の展開が見えてくるし、最後の方のまとめ方が、ちょっと強引かなと思えましたが、全般的に見て良質のサスペンスではないかと思います。

 もしこれから読んでみようと思うなら、時間に余裕のある時がお薦めですよ~
寝る前に読んでしまうと、ハッと気付くと朝だったなんてことになりかねませんので・・・。
実は私がそうでした



 

野ブタ。をプロデュース

2006年06月19日 00時33分47秒 | 小説
白岩玄さん作「野ブタ。をプロデュース」の感想です。
この話はドラマ化されていましたが、実は私はドラマの方は見ていません。
聞くところによると、原作とドラマでは、登場人物の設定も違うらしいのですが・・・(たとえば野ブタがドラマでは女の子だったり・・・)
とりあえず、私は原作のみを元に感想を書きたいと思います。

まず、最初読み始めたときに感じたのが、「なんだか軽い文章だな~」ということ。いわゆるライトノベルと呼ばれる小説よりも、さらに軽くてノリで読ませる文章のようで、これで何かの文学賞を取ったって本当???と首をかしげたくなるような所も結構目につきました。

でも、読んでいくうちに、これは作者の狙い通りなのかなという気もしてきました。高校生が心の中で思っている言葉って、きっとこんな感じだろうな~と逆にリアルさを感じるというか・・・。


以下、ネタバレにご注意!




この話は、あらすじだけ見ると実に単純で、ページ数も少なく行間も広くて、あっという間に読めてしまいます。でも後から色々と考えさせられる部分がたくさん出てきました。

主人公は桐谷修二というイマドキの高校生で、誰とも本音で付き合わず、表面上だけ取り繕う生活を送っています。勉強や運動もそこそこできて、適度にオシャレで、なおかつノリの良さもあるという自分を造りあげているのです。
が、皆がそれに気づかず、「修二」を面白くていい奴だと思っているので、自分が皆をコントロールしているという優越感にひたっているのです。(なんかイヤな奴ですよね)

そこへ、転校生がやってきます。どこからどう見ても、いじめられっこの典型である「野ブタ」をクラスの人気者になるようプロデュースすることになります。やがて「野ブタ」は少しずつクラスに溶け込んでいき、修二の計画は成功を収めたかに見えるが・・・。

「野ブタ」は修二を信頼して、どんな難題にも立ち向かっていき、やがてクラスに溶け込んでいくわけですが、「修二」は結局誰も信じられず、手を差し伸べてくれる人も拒絶してしまいます。「野ブタ」をプロデュースしコントロールしている筈の修二が、実は一番臆病で心の弱い人間なんだというのが、対比としてよく表れていると思います。

最後の方で、修二がこれまで馬鹿にしてきた人たちが、実は孤独に耐えてきた強い人間だと気づく場面がありますが、あれは深いですねー。

このお話の修二に限らず、普通はなかなか本当の自分を出せないものだと思います。
社会生活を送る上で、摩擦が起こらないように何となく周りの人間に合わせてしまう自分がいて、自己嫌悪になったりすることって結構ある気がします。
だから、修二に気持ちも少しは理解できる部分があるのですが、やっぱりいつかは本当の自分を出して生きていって欲しいですね。

ドラマの方との対比もまた面白そうですね。あちらは、「野ブタ」の成長とともに「修二」もまた成長していくお話だそうで、ぜひ再放送されたら見てみたいものです。


西の善き魔女(外伝2) 銀の鳥 プラチナの鳥

2006年06月18日 00時51分46秒 | 小説
荻原規子さんの「西の善き魔女」シリーズの外伝の2巻です。
が、何故か1巻を飛ばして2巻から読んでしまいました・・・

このシリーズは、フィリエルとルーンという幼馴染二人が主人公なんだと思いますが、主人公を差し置いて私的にツボにはまったのが、フィリエルの従姉妹で、女王候補のアデイルとその義兄ユーシスなんですよね~。
本作は、アデイルが主人公のお話だという事で、1巻を読むより先に手が伸びちゃったんですよね

この話は、時間軸で言うと、本編の4巻~5巻の間にあたる(その頃フィリエルは、竜退治に出かけたユーシスの後を追っていた)アデイル側のお話ということになります。

アデイルという人は、生まれついての女王候補で、名門ロウランド家の養女に入り、養父母には女王候補という事で何よりも大事にされて、何不自由なく育ったわけなので、かなり恵まれた人生を送っているように見えます。
実際、アデイルはその立場に不満を漏らしたこともなく、逆に楽しんでいるかのようにも振る舞い、周囲には「良い意味でも悪い意味でも、恵まれた育ちの良いお嬢様」と見られているわけです。

が、実は悩みも深刻なものがあるわけですよね。実の親姉妹とは離れ離れな上、実の姉とは生まれながらの敵同士。しかも、そういう事は周囲の人には誰にも相談できないし、また理解できるような性質のものでもなく、自分自身にすら騙し騙しの生活を送っているので、本当の自分の気持ちというのもなかなか理解できないのですよね。
この辺りの微妙な心理を詳しく知りたいなーと思っていたので、本作はまさに内容がぴったりで、とても興味深く読めました。

この作品では、東方の滅亡した国の王子が出てきますが、アデイルの気持ちを本当に理解できるのは、この人だけなのかなと思いました。
実際、この二人がくっついてもおかしくないし、その方がアデイルにとっては幸せになれるのかな・・・という気もしたのですが、やはりアデイルはユーシスの事が好きなんですよね。屈折してるから、素直に認めないけど、最後にはちゃんと行動に移すところがとても素敵でした。

しかし、こうなってくると肝心のユーシスは一体どういう気持ちなのか・・・と思いますよね。フィリエルにも騎士道的精神からではあるにしろ、求婚したくらいですし。あまり女心を理解できる人だとは思えないので、アデイルの苦労が報われる日はまだまだ遠そうです。
でも最終的には、絶対に二人に幸せになって欲しいんですけどね。
荻原先生、是非この二人の続きを書いて下さい





びっくり館の殺人

2006年06月13日 00時28分34秒 | 小説
 綾辻行人さんの「館シリーズ」最新作です。まさかこんなに早く館シリーズが読めるなんて思ってもみませんでした(失礼!)。
なんたって、前作「暗黒館の殺人」は出る出ると言われて5年以上は待ちましたからね~
こんなに嬉しいことはありません。

 が、本書はなんとミステリーランド(有名な推理作家が青少年の為に一人1冊ずつミステリーを書いていくシリーズ)の中の1冊として書かれているんですよね。なので、最初は館シリーズだとは全然気づきませんでした。

 館シリーズは、巻を追うごとに長く難解になってきてますが、本書はさすが青少年向けだけあって、字は大きく行間は広いし、ちょっと難しい目の漢字にはフリガナがついていて、しかも主人公が小学生なので、とても読みやすい

 けれど、ちゃんと例の館を作った人やら、探偵やらもチラッとだけど登場し、あぁやっぱり館シリーズなんだなーと思えて嬉しかったです。

 それに、綾辻作品ならではのちょっとホラー風味な部分やいい意味での後味の悪さもあり、そういうのが好きな人にはおススメですね。

 推理物としては、もう少しヒネリというかアッと驚く部分が欲しかったかなと思いますけど、ミステリーランドの1冊として出版されるので、分量があまり増えすぎてもいけないのだろうし、あまり推理小説を読んだことのない人向けでもあるわけだから、ヒネリすぎて意味が分かりづらくなるのを避けるためには仕方なかったのかなーと思いますが・・・

 とにかく、館シリーズファンには必読の1冊ですよ。




マジック・ミラー

2006年06月06日 00時34分44秒 | 小説
有栖川さんの作品は、作者と同名の人物がワトソン役として登場する、いわゆる「学生編」と「作家編」と二つのシリーズがあるのですが、本書「マジックミラー」はそのどちらにも属さない、いわゆるノンシリーズです。

有栖川小説でおなじみの火村先生や江神さんといった探偵が登場しないので、派手さはないのですが、実は、この作者さんの持ち味を一番よく引き出してるのかも・・・と思ったりします。

シリーズ物はやはり、書き手も読み手も安心感があるかわりに、いろんな制約があるんだろうなーと素人考えながら思ったりします。ノンシリーズはその点、単発ものなので作者の思う通りに登場人物を動かせられるという利点があるんでしょうねー。

この「マジックミラー」は、その利点を最大限に生かしてるように思います。トリックもなかなか大掛かりでしたし、有栖川さんにしては珍しく時刻表なんかも扱って、ちょっとトラベルミステリの要素があったりして楽しめます。
アリバイを崩していくところって、何だかドキドキしますよね。そして何より、この作家さんの持ち味である切なさや寂しさをさりげなく感じさせる優しい文章で、単なるミステリに終わらない読後感をもたらしてくれます。シリーズ物も待ち遠しいけど、こういう話もどんどん書いて欲しいな。

そういえば、火村シリーズの最新作が6月中に発売されるそうです。
タイトルは「乱鴉の島」(新潮社刊)。久々の長編でなんと孤島物
めちゃくちゃ楽しみです




有栖川有栖「マジック・ミラー」


容疑者Xの献身

2006年06月04日 23時58分11秒 | 小説
東野圭吾さんの本は自分でも結構持ってるし、新作が出ればすぐに読んでいるのですが、今回の本は直木賞受賞作ということで、ますます期待して読みました。

実はこの本を読む前に、「純愛小説だ」というような話を聞いていたのですが、純愛ものより普通のミステリーの方が好きな私は一抹の不安がありました。が、そんな心配は全くの無用でした。
純粋なミステリーとしても読めるし、純愛ものとも取れるし、はたまた友情物とも読める見事な作品でした。

ミステリーなので、あまり詳しく書けませんが、途中までは推理ものとしてはごくオーソドックスな展開です。こんなにフツーの話をどうまとめるのかな?と不思議に思っていたのですが、最後にやってくれました
私的にはこれだけでも結構満足感があったのですが、この上に純愛的要素と友情物的要素も味わえるんですよね。

私自身は友情物としての方がより一層面白く感じました。主人公の天才数学者石神とその学生時代の友人で現在は大学助教授の湯川。そしてその湯川と同じく大学時代の同期で今は刑事の草薙。この二組の間にある友人関係が微妙かつ複雑で、だからこそ良い緊張感を出しているのだと思います。読後は「友情って何だろう?」「最良な結末とは何か?」とかちょっと考えさせられました。

作者の東野さんはこの話を純愛物と捉えてるようです。確かにそういう部分もあるのですが、私がいまいちそちらにはまれないのは、主人公の数学者石神が想いを寄せる相手、花岡靖子があまり魅力的に思えないからなんですよね・・・。
この人が何故ここまで献身的に思われるのかがよく分からないので、感情移入しにくいのです。ましてや石神のみならず、他の男性にもかなり愛されているのですから・・・。ここで感情移入できた人は、ラストではかなり泣けるのではないでしょうか。

東野さんはここしばらく、いろんなジャンルに挑戦し、それがまたどれも面白くできてるので、映画化やドラマ化されて人気も高いのですが、私としては初期の頃の純粋なミステリーが一番好きなので、最近のミステリーらしくない話は、面白いんだけど、ちょっと物足りない感がありました。
今回、この話を読んで、まだまだこんな話を書いてくれるんだなーと思うと、かなり嬉しかったです
今後も期待したいな・・・。

西の善き魔女(3)(4)(5)

2006年05月30日 23時38分40秒 | 小説
荻原規子「西の善き魔女3 薔薇の名前」「西の善き魔女4 世界のかなたの森」「西の善き魔女5 闇の左手」

3巻では、いよいよ主人公フィリエルが王宮に上がります。女王候補をめぐって、様々な争いが繰り広げられるかと思いきや(実はそれを期待してたんですが)、案外それほどでもなかったですねー。
女王候補同士も、まださほど対立をあらわにしてないし。
フィリエルは、多少、危ない目にあったりもしましたが、この巻では、女王の謎をちらつかせておくというのが主たる目的だったのかな。

4巻に入ると、今度はいきなり竜退治 どうもこのお話は、全てが唐突に場面転換するんですよねー。
確かにそれ以前の話の中にも竜のことは、チラッと出てきてましたが、優雅に舞踏会なんてしているのと、竜退治っていうのが、あまりにも結びつかなくて、ビックリしました

そして5巻はいよいよ女王登場
女王候補対決もいよいよ決着します。また女王制の謎やなんとなく違和感のあったこの世界観も明らかになります。
正直に言って、私はかなりぶっ飛びました

本編を最後まで読んでみて、これほど最初に想像していたことと、違った展開になった小説は少ないかも・・・・。すごく困惑する話でした。
もっとも、だからと言って、決して面白くない訳ではなく、次々と予想と違う展開になるので、気になって途中でやめられないんですよね。

しかも、ちゃんとロマンスもありますしね
ちなみに私は、フィリエルよりもアデイルが本編後どうなるのか、すごく知りたいです。フィリエルって、一人で放っておいても、逞しく生きていけると思うし、自分に素直な性格なので、恋愛もきっとうまくいくと思うんです。
でもアデイルのような性格だと、素直に自分をさらけ出せないんじゃないかなー。
そこが不憫でならないのです。しかも相手が相手だし
外伝にはその辺り、出てくるんでしょうか

ええーと、ちなみに私はユーシス派です。どっちかというと屈折した性格の人の方が好きなことが多いのですが、今回は単純・明快なこの方に軍配が
単純バカって感じだけど、ある意味、ここまで突き抜けられる凄さを感じてしまいました


西の善き魔女(1)(2)

2006年05月22日 23時26分45秒 | 小説
荻原規子「西の善き魔女1 セラフィールドの少女」「西の善き魔女2 秘密の花園」

荻原規子さんというと「空色勾玉」など古代日本を題材にしたファンタジー小説の良作を書かれている方という認識でした。
今回、たまたま図書館で見つけて借りてみたのですが、こちらは思い切り西洋風のファンタジーで、作風の違いに驚きました。

1巻の第1章を読んだ時点では、「シンデレラ」風に田舎者の女の子が、かっこよくてお金持ちの男の人に見初められる・・・というサクセス・ストーリーなんだろうな~という感じで、「ちょっと合わない話なのかも」と思ったりもしました。
なんたって舞踏会だとかダンスだとか、あまりに浮世離れしてるんですもん

それが第2章に入って、ガラっと話が変わります。これまでの、のんびりぶりは何だったんだと思う程、主人公たちが窮地に陥り、俄然スピード感と面白みが増し、
一気に読めていきます。

ところがまた、2巻に入ると、今度は唐突に、男子禁制の寄宿学校での学園物になるんですよねぇ。
面白いのは面白いんですけど、あまりにコロコロと舞台もストーリーも変わるので、読んでる方はビックり

特に学園物っぽい部分は、大筋にはあまり関係ないみたいだし、別になくてもいいんじゃないかって気がするんですが・・・。
(特に○○○が女装までしなくてもいいんじゃ・・・)
最後まで読んでないから、分からないだけなのかしら?

ま、次はいよいよ、宮中に上がるようなので、ここからが本番 待ってましたって感じですね。
いよいよフィリエルの両親の事や、女王の事なんかが分かってくるのかな。
続きが楽しみです。

ダ・ヴィンチ・コード

2006年05月17日 00時09分08秒 | 小説
いよいよ、映画の公開が間近になって盛り上がってきましたね~!
世界中を不眠に陥れたという本書の噂は、随分前から聞いていたのですが、なかなか読む機会がなく、ずるずるとここまで待ち、やっとのことで読み始めたのですが・・・。

 夜11時くらいに読み始めて、読み終わったのが朝の4時。私もまさに「不眠」状態でした
これから読もうと思われている方は、読み始める時間を考慮された方がいいですよ。とにかくすごいスピードで物語が展開していくので、息をつく暇がありません。続きは明日にしよう・・・と思っても、なかなかやめられないのです。

 「事実は小説より奇なり」という言葉がありますが、本書はまさにそんな感じです。私たちが常識だと思っていたことが次々と覆るので、どこまで本当の事を書いてるの?と信じがたく思うのですが、本の一番最初の扉の所に、「この本における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている」と書かれているので、やっぱり本当なの!?と再度驚くことになります。

西洋史やキリスト教について、詳しい知識のない私でも、おお!と思う所がたくさんありますので、欧米人だったらもっとショックを受けるのではないでしょうか。それが「世界中を不眠」にさせた所以でしょうね。

 本書は、歴史的な事柄もさることながら、暗号を解く過程もまた興味深かったです。私は暗号に関する知識は全然ありませんが、暗号を解析していく部分は、ドキドキしながら読んでました。こういう学問があること自体、全然知らなかったので、自分でも勉強してみたくなりました。

 それとストーリーの方ですが、「ミッション・インポッシブル」ばりのサスペンス的展開はすごいです。パリ・ロンドンと場所を替えつつ、主人公二人が逃避行をしますので、サスペンスの好きな方にもお薦めです。

 ただし、残念なことが一点。主人公二人のキャラクターが、どういう人物なのか最後までよく分からず、話にのめり込みにくい部分がありました。ストーリー展開に追われて、そこを描き切れなかったのは、ちょっと勿体無い気がします。

 もうじき、映画化されますが、映画にするとこういうサスペンス的ドラマチックな展開は、見栄えがするでしょうねー。
ラストの不自然なハッピーエンドもこういう理由ならわかりますし。
そして何より、私のような絵画をよく知らない人間にとっては、映像で見た方が、きっと分かりやすいと思うんです!
映画化が待ち遠しいです


ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」

炎環

2006年05月11日 23時10分55秒 | 小説
 昨年のNHK大河ドラマは「義経」でしたが、視聴率はどんなものだったんでしょうね?始まる前、鎌倉好きな私はとても楽しみにしていたのですが、結局見たのは最初の1~2ヶ月だけ・・・。
こういっちゃなんですが、あまり新鮮味がないドラマだったような・・・(^^ゞ
タッキーはかっこよかったんですけどね。(義経という人はあまり美男ではなかったという説もありますが、日本人の心に息づいている義経像はタッキーみたいな人なんだろうな)

 で、この永井路子氏の「炎環」は私が鎌倉時代を好きになったキッカケの本です。四つの短編からなる話を全て読み終わった時に、一つの大きな時代の流れを感じさせ、時代に翻弄される人々の姿が浮かんできます。それは悲劇的な出来事ではなく、それぞれが必死で生き抜いた証であることがとてもよく伝わってきました。

 それまでは鎌倉時代というと、源義経の悲話や源平合戦といったあまりにも有名な事しか知らなかったのですが、この本に出てくる主人公達は比較的無名な人が多く、こういう人達が(この話に登場しない人達も含めて)影で時代を動かしてきたんだなーと思うとなかなか感慨深いものがありました。

 歴史の流れというものは、誰かひとりが動かすのではなく、大勢の人がそれぞれの思惑や利害・理想などを持って生きていく内に、ひとつの方向へ流れていくものなんだなーとこの本を読むといつも思います。私にとっては歴史というものを考える原点になる本なんでしょうね。

 確かこの「炎環」という本は、同じく永井さんの書かれた「北条政子」という本とともに、昔大河ドラマ「草燃える」の原作となったらしいです。総集編はDVDになったそうですが、ぜひ全部見たい!という意見はかなりあるようです。
かくいう私もぜひ一度、見てみたいので、DVD化をお願いしたいです。

メルカトルと美袋のための殺人

2006年05月11日 00時16分35秒 | 小説
 サスペンス・ミステリ物が大好きなので、そういう本を読むことがどうしても多くなってしまうのですが、同じような系統の本ばかり読んでいると、どうしても次はこうくるかな~と予想がついてしまいがち。
ところがこの方の作品は、あっと驚かせてくれる事ばかりで、ついつい楽しみにしてしまいます。中でも一番好きなのがこの作品です。

 自ら「私は長編には向かない探偵」と豪語する銘探偵(名探偵じゃないところがミソ)メルカトルとその友人(?)美袋のやりとりが楽しい短編集です。
あまり短編が好きではない私ですが、この作品は別格です。あちこちに小技が効いてるのと、メルカトルのスゴイ性格についつい惹きこまれてしまうんですよねー。

これまでいろんな作家さんの推理小説を読んできましたが、これほど極悪非道な探偵にはお目にかかったことがありません(笑)。ブラックな要素たっぷりなんですが、どこかユーモラスなところも感じられて、一度読んだら病みつきになります。
読んだことのない方は、ぜひ読んでもらいたいなー。カタルシスの崩壊を味わえますよ!

 どうでもいいことですが、麻耶さんの作品って、登場人物の名前が変なのばっかりなんですよね~。これも作者の計算のうちだと思いますが、ホントよく考えつくよな~といつも思ってます。「メルカトル鮎」や「美袋三条」なんて名前、普通はつけないよ・・・。

 麻耶雄嵩さんは、寡作な作家さんなので、次の作品が出るのを首を長くして待たないといけないのが難点ですが、それだけに期待が高まりますね!

気分は名探偵

2006年05月10日 23時13分25秒 | 小説


 5月18日に「気分は名探偵」という本が発売されるそうです。元々の仮題は「犯人を探せ」だったらしい。こっちの方がインパクトがあるような気もしますが・・・。

 私が大ファンの有栖川有栖さん他、麻耶雄嵩さん、霧舎巧さんなどなど人気のある推理作家さん達が書かれているそうで、とっても楽しみです!

 なんでも、「夕刊フジ」に連載されていたものらしいのですが、どんな感じなんでしょうねぇ。「探偵役はあなた」と書いてあるからには、きっと自分で推理するのかな。

 深夜のテレビで(関西ローカルがほとんどでしたが)1~2年に1度やってる「安楽椅子探偵」のような犯人当てものかなと思ってるのですが、自分で考えるとなると、いかに論理的に問題提起されていても、なかなか答えに辿り着かないものですよ・・・。

 「安楽椅子探偵」のシリーズは、第1回目から欠かさず見てるけど、一度として当たったことないですし。ま、犯人が簡単に分かっちゃったら、それはそれでツマラナイでしょうけど。

 とにかく、出版されたら、ぜひ読んで謎を解いてみたいです!