J2町田ゼルビアに青森山田高校の黒田さんが監督に就任するときに、果たしてどのような監督になるのか誰もが興味深々だった。当たり前だが高校サッカーとプロは違うし、長期に渡って高校サッカーに情熱を掲げてきたいわば教育者が、プロ選手を指導できるのかなどなど疑問も多かった。
それがJ2で第２４節終了時点で勝ち点５３，２位と１０ポイント差の独走首位である。ここまで強いとは誰も信じられないだろう。特徴は２４試合で失点１５と守備が安定していることだ。黒田監督のサッカーを解説しているのがレオ君の動画だ。
ポイントは２つ。１つ目は原則、基本に忠実であることと。例えば自動車学校で習ったことを免許取り立ての人は、忠実に守るので最初は事故が少ない。サッカーも同じで原則に忠実だった選手が手を抜き始めるとプレーが雑になる。この原則、基本に忠実であることを徹底しているのが黒田監督である。プロの監督ならば誰でもやっているような気もするが、違うのだろう。
２つ目は言語化がうまいこと。どんなにいい戦術でも監督が選手に落とし込む時に、説明が下手だと成功しない。分かりやすく簡単明瞭に言葉で説明できる監督が言語化の上手い監督である。黒田監督はこの言語化がうまいそうだ。
J2も後半に入り、町田も対策されて前半戦のようにいくとは限らないし、来季J1に昇格してもJ2のようにはいかない可能性もある。J2の戦力でJ1が通用するとは思えない。今季の町田で黒田監督がどこまでできるのか期待しましょう。
