NHKが最終的に日本戦と決勝をBSなどで放送することになった今回の女子WCだが、オーストラリアではまず有料ストリーミングサイトのOptus Sportsが２０２１年にFIFAと交渉が成立していた。内容は全６４試合のライブ、オンデマンド配信と毎日のハイライトの配信である。その後地上波のチャンネル７が地上波とストリーミング配信で全部で１５試合を配信することになった。
チャンネル７がOptus Sportsからの切り売りかどうかは知らないが、Optus Sportsはかなり早く放映権を獲得している。Optus Sportsは２０１９年フランス大会も２０２２年カタールWCも全試合を配信しているので、FIFAとは友好関係にあると言える。Optus Sportsが２０２３年女子WCに払う放映権は推定でUS８百万ドルと言われている。現在のレートで１１億円程度。これが安いのか高いのか判断がつくない。
Optus Sportsは毎回の男子、女子の大会を包括的に獲得しているのかも知れないし、その分今大会を安く獲得しているのかも知れない。このUS8百万ドルというのはスポーツジャーナリストがある筋から得た極秘情報だそうでで当然のことながらFIFAもOptus Sportsも公表していない。バレれば大問題になるだろう。
男子のWC大会にヨーロッパ各国が支払う放映権料は１か国あたり１億ドルから２億ドルと推定されている。FIFAはそれを半分くらいまでに引き上げたいのだろうが、今大会の相場はその１０分の１くらいだろう。だからOptus Sportsが２０２１年に妥結したUS８百万ドルというのはいい線かも知れない。
NHKが今回支払う金額は、多分このあたりを相場にしているのだろう。全６４試合ではなくせいぜい５，６試合だからそんなもんだろう。FIFAでもNHKでも誰かが内部告発でもしない限り分からないし、この金額が漏れればクビになること間違いなし。