サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

PCR検査数のNSW州と東京都の比較

2021-05-10 11:41:17 | 日記

シドニーのあるニューサウスウェールズ州と東京都は姉妹都市関係を結んでいる。コロナとは関係ないが、人口が似ているこの2つの地域のPCR検査を比較してみよう。まずは基礎知識である。

 

NSW州の人口は約816万人。面積は80万平米。最大都市シドニーの人口は約400万人。東京都の人口は約1400万人。面積は2194平米。東京23区の人口は964万人。

 

面積は圧倒的な差があるので、人口はNSW州全体と東京23区が同じくらいと考えればいい。直近のPCR検査はNSW州は5月8日で18024件。市中感染はゼロ。シドニー国際空港からの帰国者の新規感染者が6人。

一方の東京都は5月7日で8606件。4,5月に行われた検査の中で多いのが4月19日で14193件である。東京都の市中感染者は毎日600人から1000人である。大阪府では東京都と同じ5月7日では10484件実施されている。大阪府の人口は約880万人である。

 

この比較から言えることは東京都のPCR検査は人口からして圧倒的に少ないということである。大阪の人口は東京都の6割程度なのに、PCR検査は大阪府のほうが多い。大阪府とNSW州の人口は同じくらいだが、それでもPCR検査はNSW州のほうが多い。


東京都で新規感染者が人口のわりに多くならないのは、PCR検査数が少ないからである。保健所がマンパワーの都合で検査を抑えているのか、意図的に抑えているのかは知らないが、仮に検査数が2倍に増えれば新規感染者も比例して増えるはずである。

 

東京でコロナに感染した人の体験談を聞くと、PCR検査にたとりつくまで自覚症状がでてから2,3日かかっている。早期発見、早期治療が大原則のはずだが全くそれができていない。また仮に指定ホテルに隔離されてもお弁当がでるだけで、治療は何もしてくれない。

 

日本のコロナ事情は公表されている数字以上に悪化していることが容易に推察できる。