5月２日に浅野がパルチザンと契約解除をして退団する旨を発表した。シーズン終了間際でしかも契約解除とは尋常ではない。それに契約解除とは選手とクラブの双方が合意してできるものである。この契約解除という表現に違和感というか唐突感があった。
金のことでもめているようだが、翌日にクラブ側が反撃に出てきた。クラブがFIFAに提訴したので、これは時間がかかる。FIFAからの裁定が出るまでは浅野は次のクラブに移籍できないし、契約解除が認められればフリーエージェントでどこにも移籍できるが、そうでない場合の移籍はパルチザンからの移籍証明書が必要となる。
メデイアの記事を読むと、浅野へのオファーはUAE, 中国、トルコ、サウジからだが、セルビアリーグで活躍しているとはいえども、浅野への評価はそんなリーグからしか来ないということになる。浅野本人は5大リーグに行きたいようだが、ブンデスでは失敗しているし、そのイメージはパルチザンでの活躍で払拭できたとは思えない。
そもそも給与未払いなどの問題が予想できたパルチザンに移籍したことが間違いだった。浅野を高く買ってくれるクラブならばどこでもいいわけだから、5大リーグにこだわる浅野とパルチザンが折り合えるとは思えない。こんな低レベルのトラブルに巻き込まれた浅野は気の毒だと思うが、浅野はこの騒動でかなりの時間をロスしてしまうだろう。