サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

サンチョ

2018-02-08 11:27:24 | 日記
ドルトムントの左ウイングでジェイドン・サンチョという来月で18才になる選手がいる。イングランドでU-17WCで活躍した選手で、最近負傷するまではドルトムントで先発を続けていた。マンチェスターシティの下部組織出身だが、トップチームとの契約オファーを蹴って、ドルトムントと契約した。選手層のあついマンチェスターシティよりはドルトムントのほうが試合に出られると考えたのだろう。年俸などの待遇面もあったのかも知れない。


サンチョは宝石の原石とか呼ばれるが、ドルトムントでのプレーをみている限りは、本当に宝石までたどりつけるか疑わしい。サンチョはドリブル、スピードも素晴らしいし、サイドを抜くだけでなく真ん中に入り込むような動きを増やせばもっと危険な選手になれる。


しかしドリブルにこだわる場面が多く、それが攻撃のブレーキとなっていることも多いし、守備が雑である。ウイングの守備は単に相手からボールを奪取するだけでなくハイプレスをかけて周囲の選手と連携してボールを取ることも重要。もちろんこれは監督の戦術によるだろうが、サンチョは簡単にボールを抜かれる場面が多すぎる。


攻撃だけに専念できるようなチームならいいだろうが、ドルトムントの場合はそうではないからサンチョがサボると左サイドが機能しなくなる。守備的戦術をとる監督ならばサンチョは起用しないだろう。もっとも攻撃も守備もスーパーなウイングはそうそうはいない。


このままサンチョが伸びるのを2-3年かけて待つのかも知れないが、それはあまりにも悠長だろう。復帰が近いとされるロイスがすぐにでも戻ってくればいいだろうが、今季まだ1試合も公式戦に出ていない選手に期待するのも無理がある。


今季オフにドルトムントは中島翔哉を獲得したらいい。移籍金もそんなに高くないし、中島のハードワークに期待したい。いいアイデアだと思うのだが。