福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

「熱い視線」

2009年11月26日 | 過去のBLOG記事

洗面所にて出掛ける支度をしていると、なにやら視線を感じます。
鏡に映る自分の顔から目をはずし、鏡の奥の方をみやると、例のあの方が映っています。

そうです、グラムさんです。


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私が洗面所に立つと、出掛ける予感(=散歩の予感)。
ソワソワ、ソワソワ期待が膨らみます。
ほとんど「家政婦は見た」状態で、顔も半分しか見えていない事も多々あります。


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洗面所には入って来ないで、どうしてその物陰からみているんでしょうねえ。

いつも出掛ける時はバタバタしているので、鏡ごしに目が合うグラムにびっくりします。
必死感が伝わってきます。
連れて行けない時は、本当にすまない気持ちでいっぱいになります。


最近は、赤ちゃんの散歩と一緒にグラムの散歩をするので、
玄関でベビーカーを組み立てようとするだけで興奮。

自分に都合のいい事はどんどん学習していきます。
嬉しすぎて吠えるので、出掛ける寸前までベビーカーの組み立てを待たなくてはなりません。

しかし、ベビーカー組み立ては、まだ赤ちゃんだけが連れて行かれる可能性があるため興奮レベルはMAXではありません。


そしてベビーカーをセットしたらグラムにリードをつけるのですが、
グラムのお散歩セットに手をかけた瞬間から興奮がピークに。

お散歩セットに手をかけるのは最後の最後です。

興奮しすぎて吠えもピークだし、胴輪をつけようにも嬉しすぎて訳がわからないのか、
暴れてつけるのを遅らしてしまうし胴輪を噛んでしまいます。
さらに背中にリードをつけるのですが、これも興奮してなかなかつけさせません。
なぜか逃げるし。
つけても待ち時間が長いと噛んでいます。
ヒドイです。
そして「早くしろ!」と吠え続けます。
あんまりにも吠えると、赤ちゃんが泣くので、出掛けるのがどんどん遅くなってしまうというのがわかりません。
興奮しすぎて、自分で散歩の出発を遅らしてしまっているのです。

でも、私が出掛ける用意をしている時、なぜか自分が連れて行ってもらえるもらえないは何となくわかるみたいです。
あと「お留守番!」と言うと、行く気満々で吠えていても「はっ!」とした顔をして寝床へおひきとりされます。
私が出るときには見送りにもでてきてくれません。
ふて寝です。




こちら散歩中に遠方に気になる物を発見。
しかしおとなしい感じなのは、よく見るとリードが前足を遮っているのでなんとなくしょんぼり顔になっています。


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公園でランチ中。
「グラム!」と呼んでこちらに向かせようとしましたが向かないので、
父が食べてる団子で「あっちだよ。」と言ってくれたのですが、団子しか見ていません。


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最近、甘えん坊のグラムは父の膝に乗せてもらって「えへへ」と満足げ。


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またまた遠方に気になるもの発見。


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こちらの熱い視線は、赤ちゃんの足です。
小さい布がバタバタ動くので興味津々です。


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「ちょっと咬まないで!」


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「咬んでませんよー。」


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散歩後。
寝ている赤ちゃんの足元から、何やら熱い視線が・・・。


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グラムさん。顔だけ出して私たちの動きを監視しています。


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しかし、ポカポカしてきて・・・。


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撃沈・・・。





* * * *
【関連記事】

「新メンバー」
「付箋」
「あつい制作の日々」
「グラムさん」
「顔グラム」




「YUROOM HISTORY展、オピー展」

2009年11月19日 | 過去のBLOG記事

イラストレーターの白根ゆたんぽさんの個展「YUROOM HISTORY」へ行ってきました。
会場は代官山のGALLRY SPEAK FORです。

主人が白根さんと組んでいるユニット「YUTOONZ(ユトゥーンズ)」をはじめ、
いつも大変お世話になっています。

今回は、過去の作品など”蔵出しの名品”ばかりということで、楽しみにしていました。



入り口看板。


白根展

初日のギャラリートークでは、聞き手にアーティストの都築潤さんを迎え、
白根さんが作品解説をしていました。
こちら、問題作!?(笑)と噂の夏目漱石の「坊ちゃん」を題材にした作品
「summer eyes」(←なるほど夏目ってことですね。)の解説中。


トーク

会場の様子。


会場

雨の中、大勢の方がいらしていました。
90年代の作品などもあり、
アシスタント時代の作品なども垣間みれてとても楽しかったです。

キャンパス画はやはりいいですね。
いわゆる「塗コミック」派の代表的アーティストです。

白根さん以後、ぞくぞくと「塗コミック」系なアーティストが増えたのは言うまでもありません。
白根さんには白根さんの独特な世界観があります。
コラージュや立体作品などもあり、多才です。

最後の言葉でオープニングを締める白根さんと娘さん。


白根さん

娘さんはお父さんが大好きみたいで、
この後一緒に会場をでられなかったので大泣きしていました。

かわいい。
25日までやっていますよー。
是非是非行ってみてくださーい。

GALLERY SPEAK FOR
白根ゆたんぽ



そして、次の日はジュリアン・オピー展が最終日ということで
再びSCAI THE BAHTHOUSEへ行ってきました。
前回も書きましたが、ここは銭湯を改築したギャラリーです。


scai

オピー

昨年の水戸芸での個展など見逃していたので、実物を見るのは初めてです。
いやあ、おもしろかったですね。
記号化する部分やリアルにする所のバランスが絶妙です。
不思議な世界観です。
また大きい展示があったら観に行かねば。
そして、このギャラリーはあいかわらず気持ちのいい空間です。
最終日というのもありますが、多くの方が訪れていました。


そして、谷中と言えば「谷中ぎんざ」。
例の「夕焼けだんだん」の階段から撮影。


谷中

土曜日だったので観光客も多く、とても賑やかでした。

あんなとこに人が!


朝倉1

彫刻です。
改修工事中の朝倉彫塑美術館。
建物の一番上にいらっしゃいます。


朝倉2

早く入りたいなー。


そして、ここへ来たら薬膳カレーを食べるのです!
「薬膳カレーじねんじょ」さんのカレーです。

前回は平日でランチメニューでしたが、この日は通常メニュー。
私はやっぱり野菜カレー。
選べるトッピングは風邪予防の方(もう一つは疲労回復)のしょうがと紅花にしました。


野菜

主人は海鮮カレー。こっちも美味しそう!


海鮮

店内には何だかいろいろ漬けてあります。


瓶

メニュー。
奥の葡萄酒の絵、粒が全部顔になってるんですけど。


メニュー

この大豆の酢漬け、あいかわらず硬さが絶妙です。


大豆

食後に薬草茶。


薬膳茶

美味しかったし、温まりました。
風邪ひきたくないですからね。
今度は海鮮に挑戦しようかな。
一度、薬膳特製カレーに挑戦したいのですが
何となく凄そうでこの日もスルーしてみました。





* * * *
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「ぶらり谷中」




「プレミアム」

2009年11月12日 | 過去のBLOG記事

「ザ少年倶楽部プレミアム」の収録ため、NHKに行ってきました。

楽屋入り口。


楽屋

名前がはってあるー。
すごいー。


久々、メイクさんにテレビに耐えうる状態に仕上げていただきました(笑)。


メイク

後から知ったのですが、このメイクさん、
私の作品の中で共作しているメイクの宇田さんのお弟子さんでした!


楽屋には、銀座鈴屋さんの「栗甘納糖」(豆じゃないので「納糖」と書かれていました。)が差し入れいて下さってあり、本番前にパクリ。
おいしいー!


栗

お心遣いありがとうございます。
寝不足の頭に、糖分が染みます。


放映は11月15日(日)18:00~18:50 
NHK BS-2

楽しい収録でした。



オフな日は・・・。

六本木ヒルズの森美術館に続き、ミッドタウンのサントリー美術館にも行ってきました。


和紙

「美しの和紙」展。
和紙ってすごーい。美しい。
昔の人って尊敬。
芹沢銈介さんの作品もあり、懐かしかったです。

この写真、入り口の看板前で撮ったのですが、DMとの合成写真ぽくないですか?
不思議です(笑)。

そして、終始ガン寝の娘。
さらっとミッドタウンデビュー。

美味なランチも食べました。
旬な食材いっぱいのおこわです。
しあわせ・・・。


おこわ



こちらも次回に向けて始動しています。

宝生流「和の会」。来年の公演準備が始まっています。


宝生能楽堂

今年はじめに悪戦苦闘で仕上げた長絹に再会。

あの時は、無我夢中で描いて京都の仕立て屋さんに送ったので、
じっくり冷静に見れたのははじめて。


鳳凰

なるほどね。


鳳凰

ふむふむ。
こんな感じな訳ですね。


別の公演でも使って頂いてるみたいでよかったです。


家元を囲んで談笑中。


9

左が家元、お弟子さん、増賀さん。
この日は寒かった。午前中なのに薄暗い。

いつ妊娠してた?いつ産んだ?ってな具合の
てんこモリモリな毎日を過ごしております。





* * * *
【関連記事】

「デザインタイド2009」
「再び羽衣」
「長絹制作奮闘記」
「宝生流「和の会」終了後」
「第一回「和の会」公演無事終了」
京都にて(観光編)
桐野夏生小説
ワークショップ初日
シンポジウム




「鳩時計」

2009年11月09日 | 過去のBLOG記事

前回お知らせした「design tide 2009」の
(株)伊勢丹×more tressの共同企画である「鳩時計」のカスタム展示の
内覧会に行ってまいりました。


会場は新宿伊勢丹の5Fです。

私は地下道から会場入りしてしまったのですが、
地上のウィンドーディスプレーも鳩時計になっていて、とても素敵でした。

5Fにはない作品達が窓ごとの異なったディスプレーになっています。
写真がないのが残念。
帰りに車の中から見たらきれいでした。


会場


看板



内覧会ということで、伊勢丹の方などがごあいさつ。


ごあいさつ



この日は伊勢丹の閉館後に、参加作家やプレスの方達、関係者が招かれて内覧会が行われました。
5Fはまるごと貸し切りでした。
この展示は午前の開館中から始まっていたので、鳩時計は既に約200個売れていました。
作家の作品は一点ものなので、複数の希望がある物は抽選会を行いました。


会場の様子。


会場1



木製のプロダクトコーナーの一角が会場になっていました。


会場2



見る私。


鳩



私の作品。斜めから。


鳩時計1



柿渋の紙で群がる鳩達を切りました。
せっかくなのでちょっと浮かせて貼ったりして立体感をだしました。

柿渋の紙が時間の経過と共に色が変わって行くのが楽しみです。


正面から。おかげさまで売約済みです。


鳩時計2



ご購入いただいた方、ありがとうございました。


こちらの黒い壁にかかっている作品は、受注で30個量産される鳩時計作品達。
ほとんどが即日完売状態。


鳩2

時間になると一斉に鳩が「パッポー。」と鳴き出してでてくるのがかわいいです。



他の作家さんとお話。こちらは点さんと奥様。
左は、私と娘をだっこする主人。


点さん

この日は参加している作家さんに知り合いが多く、
みなさんに一気に娘を初披露ということで、
主人に群がって写真や写メールを撮るため、
主人曰く「スターになった気分」だったそうです。


終始寝ているおとなしい娘でした。
この日かぶっていた帽子が、赤ずきんちゃんぽくて鳩時計と合ってました。


娘

むすっとしてる。(寝てる。)
ほっぺたのふくらみがすごいなー。


他の作家さん達の作品も、とてもおもしろかったです。
是非会場にて!
10日までです。



その他、お知らせ。

「TOKYO VISUALIST」という、
東京の今を代表する表現者を紹介する決定版だそうです。
作家だけでなく、キュレーターさんも紹介されています。
私も載せていただきました。

発行:D・D・WAVE株式会社
発売:河出書房新社


TOKYO





隔月誌の『別冊文藝春秋』11月号。
桐野夏生さん「アポカルプシス」表紙絵です。
結構前に発売されていたかも。


別冊文春



『婦人画報』デビューです。
12月号。


婦人画報

ジュエリーの特集です。
動物と花で「シャネル ファインジュエリー」の
新作コレクションを紹介させていただきました。

オオカミの足にはめてみたり・・・。
4作品あります。


婦人画報2

『婦人画報』って戦前からある雑誌で、来年で創刊105周年なんですって!
すごいです。
日本で一番古くて長く続いている雑誌です。
参加できて光栄です!

グレーを基調に切り上げた作品達です。
よかったら御覧下さい。

(出産1週間前に仕上げました(笑)。
 ちなみに「鳩時計」「別冊文春」は出産後すぐ。
 大丈夫かなー、私。)





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