福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

「あつい制作の日々」

2009年08月27日 | 過去のBLOG記事

暑い日が続いていますね。

洗濯物が乾くのはとてもいいのですが、昼間に出歩く事ができず、
ついつい日が沈んで涼しくなると活動的になってしまいます。

夜、制作してしまうと結局次の日の午前中はウダウダしてしまうという、
魔のサークルにはまってしまっています。

ここの所は、わりと規則正しく昼間に活動する生活だったのですが、
ある日ふと深夜番組にはまったことがきっかけに昼夜が逆転してしまった気がします。


先々週あたりにNHK教育の深夜1時くらいから「EXIT」という、
アメリカの10代の更生学校の取り組みを追ったドキュメンタリーが
5夜連続で放映されており、1回目を見てしまった事から始まってしまいました。

1週間を1回として全部で10週間を追うドキュメンタリーで、
毎回2話づつ放送していました。

こういうの、はまってしまうんですよね。リアルですから。

しかし、「アメリカの闇&10代って難しい」を感じました。

通常の学校を放校にされた子ども達が、
45日間(いろいろな決まりがあり、守れないと1日と換算されない。)の生活で
改善されていく様を追って行くのですが、つっぱったり、喧嘩したり何だりしても、
最終的には「ママ、ママ!」と言っていてかわいかったです(笑)。やはり子どもだわー。

そして、校長先生の情熱がすごかったです。熱い!
ここの学校を無事終えて「EXIT」していく子どもたちを送る校歌みたいな歌を、
毎週歌うのですが、ゴスペル風です。
熱い!


ここ1週間は雑誌のお仕事で、特にお家に缶詰状態でした。

雑誌のお仕事にしては、珍しくお時間をいただけた仕事だったので
少し余裕をもって制作できましたが、やはり切る作業は戦いです。

今回は紙の色をいつもと変えようと思い、
試行錯誤したので毎日そのことでいっぱいでした。

以前も夏前にクリスマス時期の物を制作しましたが、
今回も時期的にいうと真冬あたりの物になります。
もう、そうなんですねー。
はやい・・・。


切っている途中。


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紙の色、何色にしようかな・・・。


2_2

今回はグレー系と決めていたので、可能性のある色は全種類購入したため、
紙売り場のおじさん泣かせでした。(しかも全紙で1枚ずつとか)
同じように見えて、微妙に違うグレーたち。


3

切りカス。今回も細かい。


4

こんな感じとか。


5

こうなったり。


6

ああなったりしました。


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誌面になるとどうなるんだろう?

とても楽しみです。


そして、隔月誌の別冊文春の9月号、発売されました。
桐野夏生さんの「アポカルプシス」です。
前回、お話の方はお休みだったので、4ヶ月ぶりということになりますでしょうか。
扉絵を担当しています。
お話は、現代になっており展開が意外でおもしろいです。


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桐野さんと言えば、最近はこちらの「IN」の出版で多忙を極めていました。
すごい!
続々と本を出版されています。


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桐野さんの代表的作品「OUT」とは、まったく違うお話ですが、
自らの職業でもある「作家」を主人公としたお話になっており、これまたおもしろいんです!
何か、タブー的な事をどんどん打ち破るその意欲的さってすごいです。
おすすめです!


そして・・・。
またまたグラムさん。


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全身毛むくじゃらな方なので暑いのに、さらに人にぴったりくっついて寝ます。
私が制作しだすと、おとなしく机の下に入り御就寝なのですが、なぜかどこかは体をつけてきます。
こちらは、暑くて机の下からでてきたのに、私のお尻の横にぴったりと体をつけての御就寝の様子。
あついよー。

しかし、私が全紙をガサゴソしだすと、その音が嫌いで飛び起きて逃げて行きます。
頃合いを見計らって、また戻ってくるのですが。

地震や雷以来、さらに膝に入ってくるようになってしまい、さらにあつい・・・。

急激に涼しくなったりしているので、みなさんも体調にはお気をつけて!



 


* * * *


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