天気のいいある日、ぷらっと谷中界隈に行ってきました。
地下鉄「根津駅」から言問通りを通って、JR「日暮里駅」へのコースです。
本当に、お寺と日本画材屋さんが多かったです。ちょっとしたギャラリーも。
独特の下町風情がいいですね。
一つ目の目的地へ到着。
![scai scai](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/a1/58b80b8eeda2ba3a874c24b4be704e40.jpg)
SCAI THE BATHHOUSEです。
こちらは(株)白石コンテンポラリーアートさんのギャラリーです。
柏湯という銭湯だった建物をリノベーションしたギャラリーになっています。
横尾忠則さんや赤瀬川源平をはじめ、国内外の素晴らしい作家さんの作品を取り扱っていらっしゃいます。
この日は「中西 夏之」さんという、赤瀬川源平さんらと同世代(赤瀬川さんらと前衛芸術グループ「ハイレッド・センター」を作っていた。)の作家さんの平面作品の展示をしていました。
まず、やはりここは空間が素晴らしいですね。
天気がよかったのもあったのですが、銭湯ならではの天井の高い空間に日が差し込んでいる様子は本当に気持ちがよいです。
銀座や都心だと、ほとんどが地下などの狭い空間でのギャラリーだったりして閉鎖的な感じなのですが、ここは逆に開放的といいましょうか、もともとが地元 の方に親しまれた銭湯だったからでしょうかねえ。
また、この空間に、青を基調とした中西さんの大型の作品が映えて美しかったです。
気持ちのいい時間が過ごせました。
![scai2 scai2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/6d/5fd8cad7bd861c250ba0814f75384b87.jpg)
ギャラリー入り口の電灯。
丸くてかわいいですね。
ギャラリーを出て日暮里駅方面へ出発。
そして、もう一つの目的地へ到着。
![薬膳1 薬膳1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/15/5392ef328e1b68877f0b8e4047aa77c7.jpg)
ランチタイムです。
こちらは、「薬膳カレーじねんじょ」谷中本店です。
以前、この向かい側にある朝倉彫塑館に来た時に気になっていました。
今回、お店が開いていたら是非食べてみたいと思っていたのです。
開いていました!
わーい!
![薬膳2 薬膳2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/90/4e127a39e0b1f407355f80f11ac7af11.jpg)
私が選んだのは薬膳・野菜カレー。
見た目もかわいい。
味もおいしくて大満足です。
トッピングが福神漬けとかではなく、確かヤマイモとか胡麻だったかな?そこからチョイスします。
ここのカレーは8種の野菜が入った基本ルーにインドスパイス11種、和漢生薬6種が入っています。化学調味料、添加物などは使用していません。
私が選んだ野菜カレーは、トマト、ほうれん草、いんげん、かぼちゃやクコなどの野菜の旨味に、スギナ、アシタバ、桑の葉、ビワなどが入って、血管を強く血液を清浄にしてくれるようで、美肌にも良好だとか。
ランチだったのでメニューにはいってなかったのですが、「薬膳・特製カレー」が気になりました。
朝鮮人参、ナツメ、マタタビ、百合根、サンザシなどが入っていて体質改善、糖尿、動脈硬化に良いのだそうです。
気になります。
他には「薬膳・鶏肉カレー」(疲労、風邪、冷え症などに)、「薬膳・海鮮カレー」(不安、心臓、偏頭痛、めまいなどに)、「薬膳・牛肉カレー」(頸肩腕痛、腰背痛、膝痛などに)がありました。
基本的にはフランス料理がベースになっているのかな、他の小料理がそんなメニューだった気がします。
お店はとっても庶民的で落ち着く感じでした。
あんまり理念を掲げている所って入りづらそうだったりするのですが、ここはそんな押し付けがましい事も無く、こじんまりと地道にやられてる感じがしました。
![薬膳3 薬膳3](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/94/503b40d0a4a4c9b11ea16bbd0bf61d45.jpg)
こちらはらっきょではなくて、大豆の酢漬け。
これがまた程よいコリコリ感で、カレーに合って美味しいのです。
![薬膳4 薬膳4](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/33/984f8d33d15052607056945f63497133.jpg)
こちらは薬膳茶。
何が入ってたんだっけかな?
ビワの葉とかだっけかな。
あっさりしていて美味しかったのです。
大満足のランチタイムでした。
そして、向かい側の朝倉彫塑館が開いていたら見ようかなと思っていたのですが、すでにアトリエだけの公開も終了し、全面工事に入っていました。
なんと平成25年まで!
数年前に、まだ自宅の方も公開していた頃見れたので本当によかったです。
朝倉彫塑館は、彫塑家朝倉文夫(1883~1964)
が住居兼アトリエとして自ら設計・監督をした建物で、西洋建築(鉄筋コンクリート造り)のアトリエ棟と、竹をモチーフとした日本建築(数奇屋造り)の住居棟で構成されている、アーティストにとっては夢のような憧れの空間になっています。
西洋蘭の生育が趣味だったとかで、屋上には温室も!中庭は自然の湧き水を利用した日本庭園。
文化財に指定されているので、住居の方が耐震強度の保護のため最近閉鎖になったと聞きました。
そして近々、朝倉氏が亡くなった後に建てられた倉庫などの建物を取り壊し、朝倉氏が設計した本来の姿に戻すため全面工事に入るとは聞いていましたが、今年の3月から閉鎖になっていたのですね。
残念。
でも、また公開される日が楽しみです。
谷中はあの有名な「ゆうやけだんだん」や商店街などがあるのですが、今回はそちらの方には行けず、新宿に用があったのでそのまま日暮里駅へ。
これから暑くなってしまうので優雅に「散歩」なんて言ってられないかもしれないですね。
暑くなる前のこの初夏にいろいろ見ておきたいものです。
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