福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

「宝生流「和の会」終了後」

2009年05月07日 | 過去のBLOG記事

前回のブログの続きです。

公演が終了し、撤収作業をしました。
そこに、公演終わりで背広に着替えた家元が表れました。
家元と雑談中。


家元と

何だか私が言うのもなんですが、一つ大きな事を成し遂げて一回り成長したような印象を受けました。
やり切った感のすがすがしさも感じられました。
家元なりに手応えがあったのではないかと思います。


家元

家元と記念撮影。
私と並んでみると小柄な印象ですが、舞台では大きく感じるのです。


川口初

今回の総合プロデューサーであり、家元と「和の会」発起人である川口初さん。
現在、新国立劇場の職員です。
ご自分のお仕事も大変なのに、その合間をぬって今回の会を取り仕切ってらっしゃいました。
常に前向きな姿勢がいいですね。
お疲れさまです。

川口さんは昨年の私の個展に足を運んで下さりました。
当時は国立能楽堂の職員で、能面作品を制作していた私に興味を持って下さったようです。

その後、たまたま宝生流の公演があったのでお誘いいただき観に行きました。
そして、昨年の秋頃「和の会」が発足ということで、正式にメインビジュアルのお話をいただきました。
チラシは1月1日の元日から配布予定だったので、当時週刊誌を抱えていた私はかなり焦りましたが、ちょうど1年以上続いた週刊誌連載の終了後に時間が
取れて、無事に制作できました。
今回の作品は自分でも気にいった作品の一つになりました。
こういう作品が自分から出る事も、とても喜びです。

お声をかけていただき本当にありがとうございました。


こちらは、「羽衣」のカタログ。
私は欲しかったのに、買い損ねてしまい、残念。
公演のカタログは必ず買う派です。


解説

宝生流の演目のカタログはこの装丁。黒に金でかっこいいですね。

そして、今回の「和の会」公演のパンフレット。
本当にアートディレクターの中村慎一さんはいいお仕事をしてくださりました。
わかりやすくて良い出来だと思います。


カタログ

能楽、能舞台の解説もわかりやすく紹介。パンフレット裏側の「ビギナーのための能楽ことはじめ」コーナーです。
本当に、平安時代から受け継がれているものですものねえ。
歌舞伎よりもはるかに伝統があります。


カタログ3

パンフレットをあけると、カルロス撮影の家元が「ようこそ!和の会へ」的な感じでドーンと登場。


カタログ家元

その他、役者の方の紹介やプロフィール。
趣味やマイブームや夢などもQ&A方式で書かれていておもしろいです。
しかし、みなさん若い!のに、落ち着いている。


カタログ

私の紹介もあり。
この時は、長絹について何も載せられない状態でした。絵の解説が図でできればもっとおもしろかったのかなと思い、自分の準備不足に反省。


カタログ福井

長絹制作の様子はまた後日。

とりあえず、第一回公演は終了。

宝生流「和の会」は、今回を第一回とし、これから10年を目標に展開していきます。
メインの公演は毎年この時期に1回行われますが、その間にも能楽に関する様々なワークショップや、小規模での公演会を行っています。
次は小規模らしいのですが7月くらいにセルリアンタワーの能楽堂で公演会を予定しているようです。
興味のある方は是非。

その他、ワークショップに興味のある方も、是非「和の会」のホームページをチェックしてみて下さい。
ちなみに、今年に入って3回のワークショップを行っているようです。
第一回は「能装束で美を体感!」。
第二回は「歌う謡うの違いって?能の謡を体感しよう!」。
第三回は「女性能楽師が教える和の花」だったようです。

私も、いつかワークショップの方でもお手伝いできればと思います。
楽しみです。



* * * *


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「第一回「和の会」公演無事終了」
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