さてさて前回の続きです。
無事1浪で大学に合格するや否や、私は東京で生活することになったのに、
「犬飼おう!」 と言い出しました。もちろん実家で。
何だかうまい具合に、近い所でヨーキーのブリーダーがいるとか、ちょうどいい子が生まれたとかで、
渋るおばあちゃんを尻目にトントン拍子に決めてしまいました。
よくわからないのですが、家には犬が必要!って思ったんですよね。
私がいなくなるからその代わりと思ったのでしょうか?
バイトもしたことなかったので、今までの貯金から買った初めての
大きい買い物ということになりました。
そして、目も開いていない状態のヨーキーの赤ちゃんを静岡県の沼津駅にて3匹見せてもらい、
2代目ヨーキーの 「ミラ」 ちゃんと出会ってしまう訳なんです。
生後2ヶ月が過ぎて、家に来る事になりました。おばあちゃんの事が気になりつつ、
「ミラ」 を連れて帰ったのですが、玄関に着いたとたんおばあちゃんが 「よくきたねー」
と自分のエプロンにくるんで持っていってしまいました。私は唖然としつつも
「よかったー、本当は飼いたかったんだー」 と安心したのを覚えています。
おばあちゃんはチビちゃんが生きていた頃、雨の日を除いて毎朝欠かさず
2キロ位の犬のお散歩を日課としていました。ご飯も毎食、新鮮なささみとキャベツを
茹でてあげていました。そんな愛犬家のおばあちゃんですから、
本心は飼いたくて飼いたくてしょうがなかったんでしょうね。
「いいことしたなあー」 と私は勝手にご満悦でした。
そして、私は言いだしっぺの責任感から、大学の入学式までの数週間はミラのしつけを
みっちりしました。入学してからもすぐにゴールデンウィークなどがあり、事あるごとに
実家に帰ってはミラと過ごしました。おかげで、ミラの中で私が家族ランクの1位に
なってるようで (普段はお父さん)、いつ帰ってもべったりついてきます。
11歳の愛犬ミラちゃんです。
目が大きくて、鼻が詰まっていてピンと上に向いているべっぴんさんです。
体重は2.1kg。チワワなみに耳が大きいため、よく 「何犬ですか?」 と聞かれます。あー!かわいい!
私は卒業したら実家に戻るだろうと思っていたのですが、なんだかんだいってこちらで仕事を持ち、
戻らない状況になってきました。休みの日はできるだけ実家に帰って犬を洗ったり散歩したり、
犬と過ごす事が唯一の息抜きになっていました。
で、また元気になって東京で仕事するみたいな毎日でした。
そのうち、前よりどんどん帰れない状況になってきて犬熱は増すばかり。
昨年、犬を飼える所に引っ越したのを機に、ミラを実家からお借りして1ヶ月間一緒に
過ごす事にしました。私にとってはそれはそれは幸せな一時だったのですが、
実家からは大ブーイングでした。もちろんずっと飼うつもりは無く、時々お借りしようと
思っていたのですが、気がついたらミラも11歳。高齢の域に入っていました。
何度も行ったり来たりは難しいと思います。ミラもこちらの生活に馴染んでいるようには見えましたが、
実家のように常に誰かがいる状況ではないし、10年以上住んでいた我が城から
連れてこられて絶対ストレスを感じてるはずです。最初からわかっていましたが、
私のエゴ以外の何物でもないなあと改めて痛感しました。
しかし実家にミラを返すと、その後の虚無感がたまりませんでした。
犬を赤ちゃんから育てる大変さを知っていたので、こちらで一から飼い始めるのは無理だろうと
思っていましたが、長い時間を費やしていた映像作品を仕上げたのを機に飼う気持ちが
盛り上がってきました。母親に相談すると、まるで自分が飼うかのようにウキウキしだし、
意欲的に色々調べてくれました。ミラへの思いが強かったので、同じ血筋の子がほしいと思い
11年前の同じブリーダーさんにまでたどりつきました。
ミラを繁殖していた方はもう繁殖家業はやめていました。
ミラに子どもを産ませていなかったのでミラの兄弟、親などの血筋で探していただきました。
1件新潟にいる血筋で最近産まれた子が東京に来るというので会わせていただきました。
ところが、ミラと似ている事を想像していたのですが、5代くらい遡るということで
似ても似つかない子になっていました(←当たり前)。
そんなことどうでもよくてミラの血筋だからと飼おうと思いましたが、家の住まいの条件が
「小型犬1匹までは可」 だったので納得した子を飼おうと決めました。
まだ1件目だったし、時期的にもまだ早かったので、泣く泣く見送りました。
その後、血筋ではないのですが、ブリーダーさんの所にたまたまいた
3代目ヨーキーとなる 「グラム」 ちゃんに会う事になったのです。
当初は他の子より一回り小さくて、大きくなっても2キロいかないかもと言われ、
小さい子ということで 「グラム」 と名前をつけました。
1ヶ月間ブリーダーさんに預けてあったのですが、受け渡しの時に下痢をしていたり、
その日の夜に咳をしていたので、一応検診にお医者さんに連れて行きました。
そしたら、いきのいい回虫がいたり、風邪をひいたりしていたみたいで、最初は本当に無事に
育たないのではないかと心配でたまりませんでした。
しかし、食欲は旺盛だったため (回虫のせいかと思うのですが)、粉薬だろうが錠剤だろうが
頂いた薬を躊躇なく食べてくれるので、あっというまに回虫は駆除され、
あんなにひどかった咳も2~3週間後にはうそのように無くなり、全快しました。
そして、今は元気に家の中を走り回り、歯が生え変わりでかゆいので常に何か咬んでます(笑)。
最近は散歩にも行けるようになりました。体もぐんぐん大きくなっています。
これから暖かくなっていくので、もっと活動的になるんだと思います。
おそろしいー! そして、楽しみです!
と、まあ長々と私の犬遍歴書いてみました。
4ヶ月くらいの時のグラム。髪が伸びたのでちょんまげにしてみました。
寝ている様子。油断すると目が白目に・・・。
初散歩の様子。風邪をひくのを怖れてセーターを着せてしまいました。
散歩は楽しいものという事を植え付けるため 「おやつ」 あげてます。
一応 「お手」 ができるのです。ちょっと興奮して両手になってます。
5ヶ月を迎えた最近の様子。私の作業机の下をのぞいてみると居ました。
私がグラムの毛をカットしているので、産まれた頃の黒い毛がまだらに残っています。
この写真はお顔が異様に大きく見えておかしかったです。もう1kgは余裕で越してます。
我が子自慢でした。
お粗末様です。
最近、毎回お知らせを載せているのですが、今回も・・・。
以前、ブログでも取材の様子を紹介した「読売ウィークリー」が発売されました。
3/18日号です。http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/archive/07_3_18yw_moku.htm
週間なので、このブログが掲載される頃にはないかもしれないです。
(*お問い合わせしてみてください)