静岡で今年秋に開催される「大御所四百年祭」の関連事業
「切り絵行灯ワークショップ」の初日を迎えました。
以前こちらのブログでも紹介したイベントの際、駿府公園に飾られるものです。
対象は小学校4年生~中学3年生までの子ども達で、50名募りました。
無料ということで当日欠員を懸念しましたが、予想以上に出席率がよく、
ほぼ募集人数の子ども達が来てくれて嬉しく思いました。
私は、子どもが対象でしかも行政関係のお仕事での講師は初めてだったので、
ちょっと緊張しましたが、何とか乗り切りました(トークは噛み噛みでしたが・・・笑)。
この日はあまりお天気が良くなく、予定していたフィールドワーク
(駿府公園の中で家康の功績を散策する)を心配しましたが、
その時間はうまい具合に雨があがっていて、スケジュール通りにすべて行う事ができました。
実はこのお天気があまり良くないというのも幸いしていて、
ワークショップの行われた巽櫓(たつみやぐら)のお部屋は空調がなく、
暑さ対策は扇風機数台のみだったんです。
助かった~という感じです。切り絵体験もあり、盛りだくさんでしたが
怪我とかトラブルも無く1日目を終えることができました。
ひとえに大勢のスタッフの献身的な力添えのおかげです。
というかむしろ私は何もしてなくて、みなさんがここまでもって来てくれたと言うべきだと思います。
「大御所四百年祭」実行委員の三本松さんのご挨拶で始まりました。
ワークショップリーダーの高岸さん(この写真ではパソコンで映像作業している方です)の説明の後、
私の噛み噛みトークがスタート。何となく静岡の思い出話をした後、切り絵の説明へ。
中国の剪紙(せんし)を映像で見せつつポイント解説。
参加の子ども達。
地元の型絵染め師、芹沢銈介さんの紹介も交えました。
見せているのは、私の私物で市販の物です。
芹沢さんは静岡の呉服商の御生まれということですが、静岡の町名には呉服町、
紺屋町などがあり、おそらくこの辺りの出身かと思います。
この町名も、家康の功績の一つなんですねえ。あっ! そこら辺いい忘れた。
でも、きっと駿府ウエイブさん達(今回の名所案内のボランティアさん)が言ってくれたはず。
多分…。まあ、いっかな。
こんな感じの行灯になりますよー。
人数が多いので5チームに分れて、フィールドワーク、巽櫓展示見学、切り絵体験を
ローテーションで巡ります。それぞれのチームには、駿府ウエイブさんのガイド、
担当代理店さんから班のまとめ役、そしてアシスタントとして県立大学の学生さんなどがご一緒します。
そして私は、切り絵コーナー担当。自身の書いてきた金魚で切り絵説明(一番左)。
私の書いてきた図柄で子どもたちが切り絵体験。紙は本番と同じ渋紙を使用。
切り絵が初めての子、もしくはカッターが初めての子もいるのでカッターの使い方、
刃の向きなどからマンツーマンで指導してみたり。
うーん。なかなか、予想どおり! とはいかず色々勉強になりました。
特にカッター使いは個人で大きく差があり、
この日に試作をしてもらった事でこちらも状況が掴めました。
なかには、すでにハマりだす子なんかもいたけど、カッターが初めての子は難しかったかも。
みんな黙々とやってくれていたけど、本当は困っていた子とかいたんじゃないかと不安。
「ワークショップは生ものだから」とよく言われる通り、やってみないとわかりません。
対話を大事にしたいと思います。そして、楽しまなきゃね。
この日は長丁場をみんな何とか乗り切り、1つクリアになりました。
みなさん次回も頑張りましょう!
そして、この日だけの駿府ウエイブさん、アシスタントの後藤さん、ありがとうございました。
翌日、朝6時くらいに父から「新聞に載っているぞ!」と起こされました。
カラーだ、大きい、すごーい! 静岡新聞さんありがとうございます。
その後、例のごとく芹沢銈介美術館に行き、またまた作品に感動。
芹沢美術館の展示室の間にあるお部屋。すごい好きな空間なんです。
お庭に枝垂れ桜やちょっとした水の流れがあって、尾形光琳の紅白梅図屏風っぽくなってるんです。
8月にお茶会があるみたいです。このお部屋でやるのかなあ。いいなあ。
ということで、午後には東京に戻りお仕事。来週またワークショップ続きです。